2022年11月30日水曜日

「図書館の電気代は企業秘密だ」と言い張る和歌山市読書活動推進課

 

こんにちは、日向です。



和歌山市民図書館の光熱水費については、まとめ記事も含めて5本書きまして、私としては、一応これで一段落しました。




あとは、和歌山市民の方が、この情報をどのように受け止められるかに委ねられていると思います。


今回の一連の作業を通じて、和歌山市の行政が、果たして市民のほうを向いて仕事をしているのか、それとも市長や事業者のほうばかり向いて仕事をしているのかが、本当によくわかるケーススタディとなりました。


そこで、本日は、番外編として、光熱水費の情報開示について、担当部署である読書活動推進課へ、一言、苦言を呈しておきたいと思います。





どこの世界に、自治体の施設で使用している電気代がいくらなのか、市民に開示できないなんてことがあるんですか?



これが今回の光熱水費について、私がいちばん強く感じた違和感です。


端緒となった22枚の開示資料を、改めて振り返ってみますと、市民図書館の電気代に関しては、使用量も負担状況がわかる内訳も最初から全面的に不開示なんです。



図書館とスタバ及び蔦屋書店の電気料金に関しては、黒塗されていない数字をもとに、私が独自に推定金額を出していましたので、うっかり不開示だったのを忘れかけていましたが、本日、あるきっかけで、その事実に、改めて愕然としました。



本日、光熱水費の予算と決算のしくみはどうなっているかということをお聞きするために、担当の読書活動推進課へ連絡しましたところ、



あれ、私言いましたよね?(電気代の不開示の理由を)


と同課のご担当の方からそう言われてしまいました。



いわく、


法人間の契約上の単価に関する情報のため、営業上の秘密に関する情報にあたる



でした。


要するに、図書館の電気代は、CCCが独自のノウハウで民間電力会社と契約をしている企業秘密にあたるので、開示できるわけがないと。



いや、しつこいようですが、どこをどうしたら、公共施設の電気代が企業秘密になってしまうんでしょうか?



6月の電気代は○○円


という情報が、法人間の契約上の単価に関する情報なんですか?


とお聞きしたところ、



それを出してしまうと、結果的に、ほかの情報と照合することによって、企業間の契約上の単価がわかってしまうから出せない


んだそうです。



ええっっっーーーーー?



個人情報保護のことが話題になつていたときに、「容易照合性」と言って、それ単独では個人を特定できなくても、


ほかの情報と照合すれば、容易に個人が特定できるものは、個人情報にあたる


というようなルールが出てきていました。


ビックリすることに、その理論を、公文書の情報開示ルールにあてはめているんようなんです。


そんな理論はありましたっけ?



どこで、どなたかそんなことをおっしゃったんですか? 課長さんですか?


とお聞きしても、


情報公開の担当部署や周りと相談して、そう決めた


としかおっしゃらないんです。




市民図書館の6月分の電気代が100万円だった


という事実を開示すると、運営者がどこの電力会社と、単価いくらで契約しているのかが、ほかの情報と照合することで容易にわかってしまうおそれがある


――ということなんだそうです。



いや、よしんばそういうことがもしあったとしても、


公共施設の運営費にかかわる基礎的なデータを開示しない理由にはならないのではないのですか?


その基礎データがわからないと、適切に税金が使われているのかチェックしようがないんです。安いのか高いのかすら、わかりません。


CCCがやりたい放題に電気代を使っていて、自社の営利事業の店舗の使用分まで、自治体にツケを回していたとしても、まったく外からは伺い知ることもできません。


まさに、すべてが闇に包まれたままの「暗黒行政」に陥ってしまいます。



新電力の電気料金は、単純に単価だけで決まるものではなく、基本料金や出力、時間帯などによっても大きく変わってくるもですから、


よしんば単価が推測されるとしても、そのことだけをもってして、企業の競争上の利益が損われるとは言えないはずです。


そう申し上げました。


私のわるいクセなんですが、つい余計な一言といいますか、二言、三言申し上げてしまって、先方の方も気分を害されたかもしれません。


その点はおおいに反省しているのですが、


私が1400枚数の黒塗文書を開示されたのをきっかけに、このブログを始めた2018年9月のときから、和歌山市というところは、徹頭徹尾、事業者のほうばかりを向いて仕事をしているんだなぁと、いまさらながらに痛感しました。


直営の市民図書館の部署に代ってできた読書活動推進課は、市民の知る権利に応える図書館を管掌する部署なのに、


行政の最も基本的な情報の開示を拒んでいるわけです。


具体的にいえば、なんとか困難な状況のなかでも、相手企業を説得してでも、市民の知る権利を守るために汗をかくのではなく、最初からなにもせずに、資料をせっせと黒塗するのが彼らの仕事になっています。



自分たちは市民の知る権利に応える図書館を担っているんだ


という気概や矜持はみじんもなく、ひたすら、市民からの情報へのアクセスをブロックしているだけなのではないのかって思いますね。


あなたたちは、公文書を黒く塗り潰すために、役所に入ったんですか?


そう思ったら、とても悲しくなりました。


市民の知る権利に応える図書館を管掌する部署だということを、もう一度思い出していただればと思います。


よろしくお願いいたします。


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2020年8月29日土曜日

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