2020年4月22日水曜日

新しいツタヤ図書館が四国にできる?

こんにちは、日向です。


香川県丸亀市がTSUTAYAを選定

昨日、突然ネット上でそんな情報が流れてきました。


また新しいツタヤ図書館ができるのか!

と思いまして、4/13最終更新だった市の発表資料をみましたところ、図書館ではなく

市民交流活動センターの指定管理者にTSUTAYA本社のCCCが選定されたという内容でした。




https://www.city.marugame.lg.jp/itwinfo/i36056/



現在建築中で、今年11月完成予定の丸亀市庁舎に併設された市民交流活動センターの運営者に

カルチュア・コンビニエンス・クラブが選ばれた

というと、しっくりいかないかもしれませんが、

同社は、すでに宮崎県・延岡市で、エンクロスという名称の、図書の貸し出しをしない公共施設を運営しています。


延岡市駅前複合施設で、日常的に市民活動・イベントが開かれ、スターバックスが併設された空間。蔦屋書店で本や雑誌の販売をしていて、それとは別に図書閲覧ができ、キッズスペースもあるという、市民の憩いの場所みたいな感じですかね。


で、今回CCCが選定された丸亀市の市民交流活動センターも、それと似ていて、図書館は併設されておらず、エンクロスと同じく市民が交流するイベントスペースと貸出をしない図書の閲覧ができるという施設のようです。

なあんだ、だったらどこが選ばれたって、そんなに大差ないんじゃあないの

って、思いますよね。

私も、そう思いましたが、ただ気になったのは、延岡市のエンクロスのときもそうだったように、

またTSUTAYA誘致の自治体は、事業者選定を公平公正に行わず、水面下で不透明な動きがあったのではないかってことでした。



不透明な事業者選定プロセス



この手の情報には、「たけおクラスタ」(最近頻繁に言われるウイルス感染源となったグループの「クラスタ」とは意味が違います)と呼ばれるウォッチャーの方たちが、次々と関連情報をツイッター等にアップしてくれまして、たちまち、この案件の輪郭がみえてきました。

・まず、キーマンであるはずの市長が、昨年10月、自らのフェイスブックにこう書いていました。

「このワークショップはTSUTAYAを運営する株式会社CCCが支援し、全国の豊富な経験をもとにアドバイスをしてくれます」


選定よりも半年前に、すでにCCCは丸亀市政に深く食い込んでいて、新しい市民交流センターの機能について広く市民に啓発していく活動を担当していたわけです。


まぁ、外からみたら、なあんだ今回も最初から決まってた出来レースじゃん

そう思いますよね。

昨年10月に何回か開催されたワークショップの資料には、CCCがお膳立てしたとか支援したという記述は一切出てこないのですが、よーく写真みますと、思いっきりエンクロスの中林館長が登場していましたので、まぁ、そういうことなのかなぁとおもわざるをえないわけですよ。



関係者のコメント



さて、ここからが関係者への突撃電話取材です。具体的に個人名等、固有名詞をあげることは、差し控えたいと思いますが、複数の関係者の方からさきほど聞いて、わかったことを箇条書きで並べておきます。


・もともと市民交流センターは、地元のNPOとか有志が運営を担当する流れできていたと思う

・それが急に変わったのが昨年夏頃。何人のか議員がエンクロスを視察に出かけたのがきっかけで、CCCに任せたらどうかという話が出てきた

・12月議会でCCCの職員が丸亀市にきてプレゼンをした

・その反応が良かったために、3月くらいからCCCを指定管理にという話になっていった

・公募はしたが、市が求める要素をまとめていくと、結局それを満たすのはCCCしかいなかったらしい

・市長は特にCCCと関係が深いということはない。何人かの議員がエンクロスを気に入ってひっぱっていった感じだ


というわけで、一瞬「すわっ! またツタヤ図書館できるのか」となりましたが、結局は気の抜けたソーダのような話に落ち着いてしまいました。



武雄市、海老名市の二の舞か?



しかし、気がかりなことがないわけではないんです。

実は、香川県丸亀市には、美術館に併設された中央図書館がありまして、これが建築デザインとしてはなかかな素晴らしいんです。




丸亀市立中央図書館 ウィキペディアより



そうしますと、市民交流センターの指定管理者になったCCCが「来館者数年間70万人突破!」と地元メディアで賞賛されたりしますと、


現在は直営で運営されている中央図書館もCCCに任せたらいいじゃない

という話になりはしないかという危惧はなくはないですね。

そもそも元祖の武雄市では、のちに国宝に指定されるほど貴重な文化遺産が常設されていた歴史資料館と一体化していた図書館だったのが、CCCが指定管理者になって、その一部を無残にレンタルコーナーに改装したり、

神奈川県海老名市では、プラネタリウムを併設していたドーム型のユニークな建物だったのをこれまた無残に改装したり

というような既存の建物を、改悪した“前科”がありますので、

それからしますと、丸亀市の美術館併設の中央図書館も、CCC増田社長にとっては、建物をわが物顔で乗っ取りできる「恰好の素材」に写るのではないでしょうか。


なので、丸亀市のみなさん、油断してたらあっという間に大切な地元の図書館から貴重な郷土資料が捨てられたり、吹き抜け空間の壁面に空箱のダミーがぎっしり埋められた商業施設のような雰囲気図書館になってしまいますよ。

大切なのは、常に何が起きているのか議会と議員さんたちの活動を監視し続けることではないでしょうか。


というわけで、丸亀市について取り急ぎレポートしました。


“ツタヤ公民館”の衝撃 へつづく
【関連記事】
TSUTAYA誘致市の謎

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