2026年7月19日日曜日

多賀城市に講演に行ってきました

 

こんにちは、日向です。


先日お知らせしておりました通り、昨日、宮城県多賀城市に講演に行ってきました。


地元の市民団体の方には、ひとかたならぬご歓待をしていただき、2016年3月に「第三のツタヤ図書館」として駅前に移転・開館しました多賀城市立図書館も案内していただきました。


武雄、海老名もそうですが、改めてツタヤ図書館名物の高層書架を下から仰ぎ見ましたところ、上段には、これまたツタヤ図書館名物といえる空箱ダミー本が飾られていました。

この風景を「オシャレ」「カッコイイ」と絶賛して、インスタにあげる観光客のみなさんには、「いやぁ、あれ偽物の空箱ですからね、こんなものを公共図書館に飾るのは、恥ずかしいですよ」と一言言いたくなりました。


入口付近の一等地で開館当時営業していたCCC(子会社のソウツー)経営ファミマ!は撤退してなくなり、しばらく空き店舗になっていたと聞いてましたが、そこには、新たに、人気のうどん屋さんができていて、そこでお昼をいただきました。


3階には、これまたCCC経営のレストランがあったと記憶している(まちがっていたらご指摘ください)のですが、そこはシャッターが下りていて、まだ空き店舗のままでした。レンタルDVDのところには、CCCがこのところ力を入れて展開している有料のコワーキングスペースが開店していました。(関係者の方によれば「多賀城は、CCCの独自仕様なので、テナントがはいりづらい。ほかの公共施設はどこも標準的な店舗の仕様なので少し空いてもすぐほかのテナントが入る」そうです)


講演会が終わって、図書館を視察した後には、市民団体の皆さまが懇親会に呼んでいただいて、そこでみなさんと交流させていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。


で、肝心の講演の内容ですが、前半の第一部は、昨夏、「東京の図書館をもっとよくする会」での講演(「東京の図書館をもっとよくする会」で講演してきました)とほぼ同じ内容ですので、その部分については、昨年夏の記事にレジメを貼り付けてますので、そちらをご覧いただければと思います。


第二部では、2016年3月オープン直前に多賀城市でも起きた古本問題についてお話しました。当時、ビジネスジャーナルで何回かにわけて連載しましたが、あまりにも多岐にわたっていて、ややこしい内容でしたので、今回の講演では、短くまとめて、こういうこうがあったんですよということをお話しました。そのレジメをこの文末にに貼り付けておきます。

都合でご参加いただけなかった方は、ぜひこちらを参照していただければと思います。

それかから、主催市民団体の尾形陽子さんと、現在、宮城県会議員の藤原益栄さんには、ご著書を頂戴しました。尾形さんは、『育ちあう住民と図書館 各地の活動を持ちより,分けあう (JLA図書館実践シリーズ 51)』(https://www.jla.or.jp/publications/978-4-8204-2506-9/)に共著者のおひとりとしてツタヤ図書館問題について書かれていらっしゃいます(172ページ~)。

また藤原議員は、郷土の歴史研究家としても長年ご活躍されている方で、多賀城民報で連載されていた地元多賀城にまつわるエッセイ風の読み物『多賀城歴史歳時記』を一冊にまとめて2019年に刊行(5冊目のご著書)されたそうです。

いずれも、多賀城を知るためには欠かせない本といえそうです。もしよろしかったら、拙著とともに、ご愛読いただけたらと思います。


よろしくお願いいたします。







【第二部】 多賀城市立図書館の選書問題からみえてくるもの


中古編


1. 3万5000冊のうち1万3000冊が中古本だった


追加蔵書購入にかかわる選書リスト冊数














2.なぜ大量の中古本を買わされたのか



3.いくらで買わされたのか


中古は1冊1,000円、新品本は1冊2,000円/2015年1月6日CCC提出見積書より

(決算額は中古1冊920円、新品本2,085円)



4.図書館が古本を買うことは、通常あるのか?


「公立図書館(行政事務)の世界では、会計処理の問題として中古を購入することは基本的に

しません。調達は、物品会計規則に則って、原則として物品は必ず入札か見積もり合わせでな

ければなりません。古本でしか入手できない本を買うことはありますが、その場合には古書組

合に依頼して、購入した本が本当にそれだけの価値があることを証明する鑑定書を作成しても

らい、それを添付します」(大澤氏)「古本を買うと、公正さが保てないのが一番の問題」

「定価であれば、どこから購入しても不正の余地はありません。ところが、中古の場合には、

その価値がわからないため、不正行為の温床になりかねないからです」(池沢氏)


5.どれくらい古いのか?

中古選書・出版年度別


単独年で、もっとも多いのは13年で全体の15.5%。次いで14年の14.4%。これに複数年の10~12

年の34.6%を合わせると、6年未満のゾーンに全体の66%が収まる。 だが、残り34%は刊行から6年以上経過した中古本であり、それが4400冊を超える


6.1冊当たりの市場価格はいくら?


古本屋店主コメント

5年落ちの一般的な買取価格は1冊10~50円で、店頭売価は100円がいいところでしょう。

よほど良い本であれば300円つけることもありますが、それ以上では売れません」



7.市が「妥当な価格」と判断した根拠は?




8.選書リストには価格欄がない

 


上の図は、価格欄のない多賀城市立図書館の選書リスト

下の図は、価格欄のある海老名市立中央図書館の選書リスト



9.土砂と同じ「一山いくら」で購入


「----砂を買うのとわけ違うんですよ、図書館の本を買うというのは。あの砂はだめ、

この砂はいいとかというのではないですよ、砂を買うとき。砂は立米何ぼで買います。

けれども、図書の選定はやっているでしょう、中古本自体。全ての本をリストを上げて

もらって、教育委員会の皆さんはだめなものはだめだとはじいていったんでしょう。

だから、一冊一冊教育委員会が選定、チェックしたんでしょう、実際には」(2016年9月21日開催・多賀城市議会決算特別委員会で藤原益栄議員の発言)



10.大量の古本を買うと起きる現象は?

大半が2000年代。後述する新刊編の選書リスト「料理」の冒頭部分には、

ズラリと90年代が並んでいたのと比べたら、むしろ廃棄した本のほうが

新しいくらいである。これだけ大量の古本を買うのだから、当然、こういう逆転現象も容易に起こり得る。

11.どういう本を買っているのか



「多賀城市立図書館が追加蔵書購入した中古本ジャンル別一覧」


第1位・料理本 2620冊  

第2位・美容・健康 2146冊  

第3位・旅行 1218冊  

第4位・住まいと暮らし 1091冊 








12.どういう方針で選書したのか



・多賀城市教育の「選書基準」(2015年4月10日多賀城市教育委員会教育長決定)


図書館を利用したことがない方でも入れやすい雰囲気づくりをするために」、

また「本を介して人々がつながるコミュニティ空間を創るため、以下のジャンルから

重点的に選書する」として、「料理」「旅行」「実用書」「児童書」を重視するとしている。

この基準に沿ったことでCCCの選書に「料理」や「旅行」などの生活・実用書が多くなった。


・「鮮度が命」の生活・実用書は、中古ではなく最新のものを取り揃えるべき。

「果物を豊富に取り揃えて集客する」と宣言した食料品スーパーマーケットが、

一部意図的に腐りかけの果物を安く仕入れ、見かけだけ果物を多く並べているようなものだ。
・5年超経過した本(グラフ中の黄色と赤の部分)を大量に含んでいることが一目瞭然



新刊編


1.どんな本を選書しているのか



















・新刊で最も多く選書しているのは「人文」2414冊、新刊計1万9250冊のうち12.5%を占める。

・「人文」とは、CCC独自の「ライフスタイル分類」による分類に基づき、思想、哲学、宗教、

民族学などの文科系の学術的な分野を含む

・第2位が「児童書」の2360冊(12.3%)、第3位が「アート」で2332冊(12.1%)と続く。

この3ジャンルだけで全体の4割近くを占めている。

・中古本の選書では「料理」「美容・健康」「旅行」がトップ3で、生活・実用書ジャンルの書籍

が圧倒的に多かったのと比べると新刊分は、一般的な図書館の蔵書に近い。
 しかし、「経済」62冊、「産業」65冊、「法律」69冊と、実務書がいずれも極端に少なく、

やはり偏った選書となっていることがわかる。
・市教委が重点的に選定する分野に指定している「歴史・郷土」が、1018冊しかない。

新刊リストのうち5.3%。中古本での選書を調べてみても、213冊(中古全体の1.6%)しかない。中古本・新刊本を合わせた場合は全体の3.8%。市が重点指定していない「アート」を大量選書

する一方、重点指定した「歴史・郷土」が少ない。選定基準のなかで、「郷土・歴史コーナーは、史都多賀城として強化すべきコーナー

のひとつ」として、多賀城に関連した郷土資料、東日本大震災を後世に伝えるための

記録資料等を強調して列挙されている。


2.何回に分けて選書しているか


・第5回では「アート」を1089冊、「児童書」を1010冊も選書し、第6回では「ビジネス」

を555冊、第7回では「料理」を964冊、「自然科学」699冊といったように、毎回力を入れ

るジャンルを決めて、そのつど特定分野を集中的に大量選書している










3.どういうスケジュールで進められたか




4.新刊なのに、刊行年が古い本が異様に多い

・第8回以降は09年よりも古い本が急激に増えている

・特に第8回は、選書時点で刊行から6年超11年未満(05~09年)が570冊あり、11年以上

経過したものも188冊あり、1989年より古い本も115冊含まれている。



5.新刊なのに、古い10ケタISBN

6~8省略(『ほぼ月刊ツタヤ図書館』 2019年1月3日木曜日 謎のISBNその(1) 参照)




9.中古書店の在庫リストを元に選書?



 市民にとって残念だったのは、新図書館に、書店に並んでいるのと同じような新鮮な新刊

が大量に配架される情景が、きれいに消え去ったということ

・逆の立場からみれば、中古リストで新刊を買うことで、図書館の蔵書と書店の陳列商品

との差別化がしっかりとでき、併設の蔦屋書店への影響を最小限抑えることにCCCは、

見事に成功した


・もし、図書館側に、住民ニーズのより高い最新刊が2万冊も入っていれば、新刊書店の魅力

は、相当に色あせていたはず。図書館は、カフェの借景としてお洒落な空間を演出してくれれば、

それでいいのだから。


指定管理者が経営する書店の営業を考えれば、図書館の選書は、できるだけ書店の売れ筋在庫

とかぶらないようにならざるをえない。よってツタヤ図書館の選書が市民のニーズに応えられ

ないのは、書店併設のため「利益相反」という宿命的な問題であるといえる。


追加・謝罪の5日後に再犯?


●多賀城市立図書館の新装開館スケジュール

 CCCが謝罪した2015年9/10の直後に提出された第3回リスト2049冊はすべて中古だった。

市教委は一部受入を拒否したものの、最終的に7割以上は許可を出している。また、

その後の第4回は、市教委自ら作成したもので、それも含めた2ヵ月半にわたって選書作業

は完全にストップしている。




 武雄市の古本騒動で謝罪文が発表された5日後の9月15日に第3回選書リストが提出されて

いる。すべて「中古本」だ。刊行後10年超経過した本は一冊もなかったが、全体の約2割にあ

たる491冊は、2009年以前に刊行された本だった。

 世間を騒がせた中古本問題を気にしたのか、市教委は、この選書の受入を一部拒否してはい

るものの、7割以上は受入を許可している。さらに空白の2か月半挟んだ12月1日にも、

第5回・中古部分1700冊の選書リストが提出され、こちらについても市教委は、審査の

結果、ほとんどを受入許可している。

 古本騒動の渦中にあった、このときのCCC図書館運営事業に対する世間の信頼は失墜し

「ツタヤ図書館は、死んだに等しい」と言っても決して過言ではない状況だったはず。

 再度信頼を取り戻すためには、行動で示すしかない。よりによって、そんなときに、

中古本の大量選書を継続し、市当局も、それをやすやすと許可したのは、市民に対する

裏切り行為だったのではないか、という疑念がいまだ消えない。






2026年7月1日水曜日

7月18日に多賀城市で講演を行います

 

こんにちは、日向です。


本日は、取り急ぎお知らせなんですが、再来週の7月18日土曜日に宮城県多賀城市で講演を行います。テーマは、一昨年刊行しました新書のタイトルと同じく『黒塗り公文書の闇を暴く』です。昨年夏に「東京の図書館をもっとよくする会」で講演させていただいた内容とはかなり重なると思いますが、やはり「黒塗り公文書」の核心である、ツタヤ図書館問題についてはふれないわけにはいきません。


多賀城市といえば、みなさんご存じのように、2016年3月に、“第三のツタヤ図書館”として、駅前に新図書館が移転して話題になった自治体です。


私がツタヤ図書館問題について、本格的に書き始めたのが、ちょうど、多賀城市立図書館がCCC指定管理でオープンする直前のころでした。


2015年8月に武雄市の古本問題が勃発して、10月に武雄市につづいてCCC運営でオープンした海老名市でも、さまざまな不祥事が起きた流れで、もしや多賀城市でも同様の不具合があるのではないかと思い、多賀城の方から大量の選書リストをお借りして、選書内容を詳しく分析したのが、この世界の泥沼にはまるきっかけでした。

そのあたりのことは、すでにビジネスジャーナルの連載で詳しくレポートしましたが、そろそろ忘れ去られているかもしれませんので、7/18の講演会の後半部分では、そのことも再度まとめて一部取り上げる予定です。


多賀城市は、この3月でちょうど移転開館してから10年の節目を迎えました。そのタイミングで、春に地元紙が特集を組んで報じていましたので、それを入手して読んでみたところ、「賑わい創出に成功した」とか「地域文化の振興に役立った」という主旨のことばかりで、肝心の図書館機能がどうなったのか、まったくふれられていませんでした。

なので、いまさら10年前のことを蒸し返されると、不快に感じる関係者の方もいらっしゃるかと思いますけれど、そのへんのことについても、時間が許す限りお話したいと思いますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。






2026年2月24日火曜日

“ブックオフ図書館”の命名権は年100万円

 

こんにちは、日向です。


昨日、「これは酷いなぁ」というニュースに遭遇しまして、取り急ぎメモ代わりにその内容を書いておきます。


それが以下のニュースです。


ブックオフ、東大和市とネーミングライツに関する協定を締結 東大和市立中央図書館を「BOOKOFF 東大和市中央図書館」と命名


ネーミングライツというのは、スタジアムなどに特定企業の社名等ブランドを冠する権利を自治体が売って、それを施設等の運営費にあてるというもの。古くは味の素スタジアム、最近では、みずほPayPayドーム福岡などがすぐに思い浮かびます。

まぁ、スポーツ施設というのは、もともと大きなイベントやコンサートが開催され巨額の入場収入が得られるビジネスに組み込まれているものですから、そこにネーミングライツを導入するというのはわりと市民の理解も得やすいもの。ところが、これが無料で社会教育を司る公共図書館となると、かなり事情は異なってくるように思うんですね。


東大和市の場合、中央図書館のネーミングライツを取得したのは、古本販売で知られるブックオフなんです。そうしますと、東大和市立中央図書館は今年4月以降、「BOOKOFF 東大和市中央図書館」と呼ばれるようになり、電話すると「はい、こちらはブックオフ、ひがしやまとし ちゅうおうとしょかん ですッ」とか言われるわけですよ。


イメージあまりよくないですね。市民の“知の拠点”である大切な図書館がの名前に、古本、リユースのイメージのついた「ブックオフ図書館」になってしまうんですよ。まぁ、それでも、財政状況の厳しいなか、少しでもその収入を運営費にあてられるのなら、市民も仕方ないかぁと思えるわけですが、それ契約金額が年100万円、5年間でたった500万円というんですから、やるせないですねえ。たとえ宣伝効果は薄くても、公共図書館という社会教育を支援している企業というイメージを獲得できる価値を考慮すれば、契約金額はゼロがひとつ足りないのではないかと思ってしまいます。


そんなわけで、さきほど東大和市の企画政策課に電話して、そのような意見を述べておきました。余力があれば、情報開示請求してみたいと思います。


ところで、私あまり知らなかったんですが、このネーミングライツは公共図書館の世界でも、既にかなり広がっているようで、たとえば、広島市こども図書館(こども文化科学館併設)のケースでは、命名権売却によって、呼称が「5-Daysこども図書館」になってるらしいんです。市民の方によりれば「図書館が一週間に5日しか開館していないイメージになるよね、という感想も聞きます」とか。

図書館に電話すると「はいっ、ファイブデイズこどもとしょかんです」なんて呼称で名乗られるんですから、これも酷いはなしですね。


図書館のネーミングライツについて、昨日、エックスに付属しているエーアイのgrokとのやりとりの概要を一部抜粋して、以下に張り付けておきます。


よろしくお願いいたします。



“ブックオフ、東大和市とネーミングライツに関する協定を締結 東大和市立中央図書館を「BOOKOFF 東大和市中央図書館」と命名” https://htn.to/2fstJMLfCU


シンキング結果


この投稿は、ブックオフが東大和市立中央図書館のネーミングライツを5年間取得し、2026年4月から「BOOKOFF 東大和市中央図書館」と命名する発表を共有しており、市の財政安定とリユース啓発を目的とした初の取り組みである。

発表後、X上ではニュース共有が主だが、一部で「図書館に商業名が付く違和感」や「紀伊國屋のような書店なら納得」という複雑な反応が見られ、公共施設のブランディング議論を喚起している。

金額非公表ながら、類似事例(例: 他の自治体の図書館命名権で年数百万円規模)から、市の持続可能性向上に寄与すると推測され、ブックオフの地域貢献戦略の一環として注目される。


ブックオフはこの件で、東大和市にいくら支払うのでしょうか?


ブックオフは、東大和市立中央図書館のネーミングライツ(命名権)取得に関して、**年額100万円(消費税を含む)**を支払うことになっています。契約期間は2026年4月1日から2031年3月31日までの5年間。

これにより、総額は500万円となります。


この金額は、東大和市の公式ウェブサイト(締結発表ページおよびプレスリリース資料)で明確に公表されており、ブックオフのプレスリリースでも同様の概要が記載されていますが、具体的な金額は市の発表で確認できます。公共施設のネーミングライツとしては比較的控えめな規模で、市の持続可能な運営支援やブックオフの地域貢献・リユース啓発を目的とした契約です。


500万円だと一年間100万円ということですか?


はい、その通りです。東大和市立中央図書館のネーミングライツ契約では、ブックオフが年額100万円(消費税を含む)を支払うことになっており、契約期間が5年間(2026年4月1日〜2031年3月31日)なので、合計で500万円となります。つまり、1年あたり100万円 × 5年 = 500万円

という計算です。


これは東大和市の公式発表(市ホームページの協定締結ページ)やプレスリリースで明確に記載されている内容で、変更の情報はありません。公共施設の命名権としては比較的低額ですが、市の財政支援として有効に活用される見込みです。


その金額はどのように決まったのでしょうか?


東大和市立中央図書館のネーミングライツ(命名権)における年額100万円という金額は、東大和市が公募を実施した上で、ブックオフコーポレーション株式会社が応募・選定された結果として決定されました。具体的な決定経緯は以下の通りです:東大和市は、図書館の持続可能な運営と新たな財源確保を目的に、ネーミングライツ事業を導入。

令和7年(2025年)頃にネーミングライツ・パートナーの公募を開始(募集要項の配布は令和7年12月頃から関連手続きが進められていた形跡あり)。

公募に対してブックオフが応募。

市の選定プロセスを経て、ブックオフがネーミングライツ・パートナーに決定(2026年2月4日に協定締結)。

命名権料として**年額100万円(消費税込み)**が協定で合意され、5年間総額500万円。


公募型のため、金額は市の募集条件や期待水準を基に、応募企業(ブックオフ)の提案内容・交渉により決まったと考えられます。ブックオフ側は「地域社会への貢献とリユース啓発の理念が市の方向性と一致した」ことを参画の主な動機としており、金額自体は公共図書館という施設の規模・利用者数、類似事例(他の自治体の図書館命名権で年数十万円〜数百万円程度が一般的)を踏まえた現実的な水準で設定されたようです。市の公式発表(東大和市ホームページ)やブックオフのプレスリリースでは、金額の詳細な算出根拠(例: 最低額設定や評価基準の点数化)は公開されていませんが、公募による競争的選定プロセスを経ての合意である点が明確です。


この公募には複数企業からの応募はありましたか?


東大和市立中央図書館のネーミングライツ公募について、複数企業からの応募があったかどうかは、公表されている公式情報からは明確に確認できません(日向注;担当課に確認したところ応募はブックオフ1社のみとのこと)。東大和市の公式ホームページ(協定締結ページおよびプレスリリース)では、「ネーミングライツ・パートナーを募集しました」「このたび、ブックオフコーポレーション株式会社と協定を締結いたしました」と記載されており、公募を実施した上でブックオフが選定されたことが述べられていますが、応募企業数や他の応募者の有無については一切触れられていません。

ブックオフのプレスリリースでも、「東大和市が進める中央図書館ネーミングライツ事業に対し...本事業へ応募し、本契約に至りました」とあり、ブックオフが応募したことと選定されたことは明記されていますが、競合の存在や応募総数に関する言及はありません。

市の庁議資料(令和7年11月)では、募集要項配布・応募書類受付・選定審査委員会開催などのスケジュールが記載されており、最低額を年額100万円以上と設定した公募型プロセスだったことがわかりますが、応募状況の詳細(例: 応募数、審査結果の点数化など)は公開されていません。


公募型ネーミングライツの場合、応募が1社のみで選定されるケースも珍しくなく、特に図書館のような施設では企業側の興味が限定的なため、ブックオフ1社のみの応募だった可能性もあります。ただし、公式に「唯一の応募」「複数応募」などと明記されていないため、現時点では複数応募の有無は不明です。もし詳細を知りたい場合、市の政策経営部(企画政策課)へ直接問い合わせるのが確実です(市のウェブサイトに連絡先が掲載されています)。


年額100万円になにか算定根拠はあるのでしょうか?


東大和市立中央図書館のネーミングライツにおける年額100万円の算定根拠については、市の公式発表(ホームページ、プレスリリース、庁議資料など)で詳細な算出式や具体的な根拠数字(例: 施設規模×単価、利用者数ベースの評価など)は公開されていません。ただし、以下の点から推測される状況です:公募時の最低額設定:東大和市は過去のネーミングライツ事業(例: 体育施設等の一括公募)で、年額100万円以上を最低ラインとして募集していた実績があります。図書館についても同様の公募プロセス(募集要項に基づく)で、最低額を年額100万円(消費税込み)と設定した上で実施された可能性が高いです。

類似施設・他自治体の水準:公共図書館のネーミングライツは、体育館やプールなどのスポーツ施設に比べて企業側のPR効果が限定的なため、金額が低めに設定される傾向があります。全国の事例でも、図書館・公民館クラスで年額数十万円〜150万円程度が一般的で、100万円は現実的な水準です。

市の目的と選定プロセス:市の目的は「新たな財源確保による持続可能な施設運営」と「施設魅力・市民サービス向上」であり、金額は公募に応じた企業(ブックオフ)の提案内容 + 市の選定審査委員会の審査で決定。ブックオフの応募動機(地域貢献 + リユース啓発の理念一致)が評価された結果、この金額で合意に至ったと考えられます。

複数応募の有無が不明のため、競争入札のような高額化は起きにくく、最低額近辺で決まったケースも想定されます。


公共施設の名前に自社の商標を付ける表記させる宣伝効果は、そんなに低いものなのでしょうか? 年100万円はパート勤務スタッフの人件費よりも低いです。


公共施設(特に図書館のような文化・教育施設)に自社の商標を付ける宣伝効果は、スポーツスタジアムや大規模アリーナに比べて明らかに低い傾向にあります。年額100万円という金額は、確かにパート勤務スタッフ1人分の人件費(月20〜25万円程度×12ヶ月+諸経費で100万円前後)よりも低く見えますが、この水準は図書館クラスのネーミングライツではむしろ標準的・現実的な範囲です。なぜ宣伝効果が限定的なのか利用者の属性と露出の質:図書館の来館者は主に地元住民(子ども・学生・高齢者など)で、1日数百〜数千人規模が多く、メディア露出(TV中継・全国ニュース)はほぼゼロ。スポーツ施設のように「〇〇スタジアムで開催!」と繰り返し連呼される機会がなく、看板や地図アプリでの表示が主な露出。

施設の公共性・イメージ:図書館は「学びの場」として中立的・非商業的なイメージが強く、企業名が入ると「商業化された」と感じる住民も一定数いるため、企業側も強烈なブランディングを期待しにくい。

他事例との比較:図書館・文化施設クラス:年額数十万円〜150万円程度が相場(例:県立図書館で年50〜500万円、大学図書館・教室で110〜140万円など)。

大規模スポーツ施設:年数千万円〜1億円超(味の素スタジアムなど)。

交通施設(歩道橋・バス停):数十万円〜数百万円。

→ ブックオフの100万円は、地方都市の中央図書館としては低くはない水準。


ブックオフの場合の視点ブックオフの公式発表では、「地域社会への貢献とリユースの啓発という理念が市の方向性と一致した」ことが参画の主な理由と明記されており、純粋な広告宣伝目的よりCSR(企業の社会的責任)・地域貢献色が強い。  リユース企業として「本の循環・読書促進」のイメージを地元図書館と結びつけることで、ブランド価値の間接的な向上を狙っている。

費用対効果を厳密に測る大規模広告ではなく、「地元密着の好感度アップ」「社員・店舗のモチベーション向上」といったソフトなリターンを重視した投資と見られます。


そんな馬鹿な! 市民からすれば、大切な公共図書館に安売り古本屋のイメージがこびりつくことに不快感を覚える人もいるはず。それで運営費の一部が少しでもまかなえるのならまだ我慢ができますが、100万円という金額は、とてもそれにみあうように思えませんが。


あなたの気持ちはとてもよくわかります。公共の図書館という「学びの場・文化の場」が、安売り古本屋のイメージを強く連想させる企業名で呼ばれることに、不快感や抵抗を感じる市民の方がいるのは当然のことです。特に、ブックオフは中古本のイメージが強いため、「本の価値を下げる」「図書館の品位が損なわれる」といった懸念を抱く声が出てくるのも理解できます。実際、このネーミングライツ導入について、公式発表(市のホームページやプレスリリース)では「市民の皆様のご理解とご協力をお願いいたします」と丁寧に呼びかけているものの、目立った大規模な反対運動や批判の嵐になったという報道・SNSのトレンドは確認できませんでした。X(旧Twitter)などでの反応を調べても、ニュース共有が中心で、強い不満の連鎖やハッシュタグ運動のようなものは見当たらず、一部で「出版社が嫌がりそう」「図書館に商業名は違和感」といった軽めのコメントがある程度です。ただし、似たような図書館ネーミングライツの事例(他の自治体)では、導入時に「公共施設の商業化反対」「イメージダウン」といった市民意見が寄せられるケースは珍しくなく、東大和市でも公募・選定プロセスで一部の懸念はあった可能性が高いです。市の立場としては、図書館の運営に直接的な影響はない(業務・蔵書・サービス内容は変わらず)。

年額100万円(5年で500万円)は、市の全体予算から見れば小さな額ですが、新たな税外収入として施設維持や魅力向上(例: イベント増、設備更新)に充てられる。

ブックオフ側は「リユース啓発・本の循環」という理念一致を強調し、CSR(社会的責任)活動として位置づけている。


という点を繰り返しアピールしています。金額が「安すぎる」ように見えるのは、図書館のPR露出価値がスポーツ施設などに比べて低い(全国ニュースになりにくい、地元限定の利用)ためで、企業側も「広告費」ではなく「地域貢献投資」として低額でOKとした側面が強いようです。市民目線で言えば、「100万円でイメージを売るのは安売りすぎる」「もっと高額なパートナーを探すべきだった」という不満は正当な意見です。一方で、市の財政難(多くの自治体が共通の問題)の中で、少しでも財源を確保しようとする苦肉の策という見方もできます。導入後(2026年4月以降)、実際に愛称が使われ始めたら、利用者の反応が変わる可能性もあります。もしこの件で強い不満をお持ちなら、東大和市役所(企画政策課など)へ直接意見を届けるのが一番効果的です。市の公式ページにも「ご意見をお聞かせください」のフォームがありますし、議会質問などで取り上げられるケースもあります。あなたの声が、今後の市の判断に影響を与えるかもしれません。


年額100万円の「見合わなさ」について東大和市の令和8年度予算概要を見ると、中央図書館関連の管理費・事業費は約1億7,300万円規模(他の図書館分含む)です。年100万円は全体の運営費の約0.6%程度に過ぎず、**「一部をまかなえる」レベルではなく「象徴的な寄与」**という位置づけです。

市側はこれを「新たな財源確保の第一歩」「持続可能な運営のための小さな支援」と位置づけ、**金額以上に「ブックオフの知見を活かした連携(リユース啓発、本の循環促進など)」**を期待しています。ブックオフ側もCSR(地域貢献・リユース推進)の観点から参画しており、純粋な広告費として高額を払うほどのPR価値を求めていないようです。

結果として、**「100万円でイメージがこびりつくのは割に合わない」**と感じるのは、市民目線では当然の感覚ですが、**市と企業側の視点では「低リスク・低コストで理念一致の協力関係が築ける」**という判断だったと考えられます。


不快感を覚える人がいるのは当然で、特に図書館の公共・中立性を重視する人にとっては受け入れがたい変更です。

ただ、現実としてこの協定はすでに締結済み(2026年4月から適用)で、業務内容自体に影響はない(蔵書選定や貸出は従来通り)と市が強調しています。

金額の小ささから「安売りされた感」が強いのは事実ですが、市の財政難の中で「ゼロよりはマシ」「連携による追加価値を期待」という苦肉の策的な側面もあります。


企業側が「われわれは社会貢献のつもりだ」と主張するのならば、ネーミングライツなどというおかしな宣伝広告効果を期待せずに、見返りなしに年間100万円分の書籍(購入費)をポンと寄付したらいいのでは? 企業版ふるさと納税制度を活用すれば、節税にもなりますし、大きな負担にはならないはずですが、いかがでしょうか?


あなたの指摘は非常に鋭く、多くの人が抱く素朴で合理的な疑問です。「社会貢献を本気でやるなら、なぜわざわざネーミングライツ(名称使用権)という形で年100万円を払うのか? 純粋に書籍を寄付したり、企業版ふるさと納税を活用して節税しながら無償で支援すれば、イメージダウンもなく負担も軽いはず」——これは論理的です。ただ、ブックオフ側の公式発表(プレスリリースや協定締結時のコメント)と同社の既存活動を踏まえると、以下のような理由でネーミングライツを選択したと考えられます。1. ブックオフの本当の狙いは「理念の可視化」と「地元密着のブランド強化」ブックオフはプレスリリースで繰り返し「地域社会への貢献とリユースの啓発という理念が市の方向性と一致した」と述べています。

「BOOKOFF 東大和市中央図書館」という名称には、「本を通じた循環型社会を直感的にイメージしていただきたい」という明確な意図が込められていると明記。

つまり、**単なるお金の寄付ではなく、「ブックオフ=本の循環・リユースの象徴」**というメッセージを、地元の中心的な公共施設の名称に直接刻み込むことで、ブランドの価値観を日常的に市民に刷り込みたいのです。

純粋な書籍寄付(例: 同社の「サステナブックプロジェクト」)はすでに全国で積極的に行っており、2025年度だけで73施設に5,884冊寄贈するなど実績豊富ですが、これらは「無名で善行」に近い。名称冠与は**「見える貢献」として、CSRを超えたマーケティング的価値**を生む選択です。


(一部略)

3. 書籍購入費100万円分の寄付 vs 年100万円のネーミングライツ確かに、年100万円で新刊・中古本を大量購入して寄付するのは、負担額は同等かそれ以下で、イメージもクリーンです(ブックオフはすでに自社プロジェクトで中古本寄贈を大規模にやっています)。

しかし企業側から見ると、「名称冠与」は一度決まれば5年間継続的に露出され、地元店舗への来店誘導・好感度向上・社員の誇りなど、間接的なビジネスリターンが期待できます。

寄付だけでは得られない「ブックオフという名前が図書館と一体化」するシンボリックな効果を、年100万円という低額で手に入れたと判断したのでしょう。


(略)

2. それでもネーミングライツを選んだ主な理由(ブックオフ・市の双方の視点)ブックオフの公式コメント(プレスリリース・締結式)では、「地域社会への貢献とリユースの啓発という理念が市の方向性と一致した」と繰り返し述べられており、CSR活動として位置づけていますが、以下のような違いが決定的です。名称使用による「継続的な露出・ブランド連想」の価値

寄付だけだと「一度の善行」で終わりますが、**「BOOKOFF 東大和市中央図書館」**という名称は5年間、地図アプリ・看板・市内案内・住民の日常会話で繰り返し登場します。

リユース企業として「本の循環・読書促進」をイメージづけられる点が、広告費としてではなく理念浸透の手段として魅力的だったと考えられます。

特にブックオフは中古本イメージが強いため、**公共図書館との結びつきで「本を大切にする企業」**というポジティブな再ブランディングを狙っている可能性が高いです。

企業版ふるさと納税の厳格な「見返り禁止」ルール

この制度では「寄付の代償として経済的利益を供与してはいけない」と明確に禁止されており、有償のネーミングライツはOKですが、無償の名称使用や優先的なPR権は基本的にNG(内閣府Q&Aで、無償ネーミングライツは特段の事情がない限り禁止と明記)。

つまり、**「寄付して名称をもらう」**というセットは、制度上ほぼ成立しにくく、ネーミングライツは別枠の有償契約として扱う必要があります。

ブックオフが「社会貢献のつもり」と言いながら名称を求めたのは、**寄付だけでは得られない「継続的な理念連想」**を重視した結果です。

市の視点:財源確保 + 連携の期待

年額100万円は図書館運営費全体のわずか0.6%程度ですが、市にとっては税外収入として確実で、ブックオフの知見を活かしたイベント・リユース啓発連携も期待されています。

純粋寄付より「パートナーシップ」として継続的な関係を築ける点が、市側にもメリットです。


関西のほうの図書館で、安いネーミングライツを批判された事例があったように記憶しています。「たつみしょうかい」とかそういう名前を憶えています。違ってるかもしれませんが。


はい、あなたの記憶はほぼ正しく、関西(大阪)の事例でまさにそれに該当します。それは大阪市立中央図書館(大阪市西区)のネーミングライツで、2019年9月に株式会社辰巳商会(海運・物流を中心とする地元企業)と協定を締結し、2019年10月から2年間、愛称が**「辰巳商会中央図書館」**となったものです。金額:年額200万円(税別)。総額で400万円(2年契約)。

批判のポイント:年額200万円という金額が**「安すぎる」**という声が当時からありました。中央図書館という大阪最大級の公共図書館(利用者数も蔵書数も多い)の名称を、たった年200万円で企業名を冠するのは「公共施設を安売りしている」「イメージが損なわれる」との批判がSNSや一部メディアで出ていました。

企業が海運会社で図書館との直接的な関連性が薄いため、「なぜこの企業?」「中立性・公共性が失われるのでは?」という疑問も。

正式名称は残るものの、看板・案内板・外観表示などで「辰巳商会中央図書館」と表示されるため、**「突然名前が変わった最大級の図書館」**として話題になり、戸惑いやネガティブな反応が見られました(例: 47NEWSの記事などで「何が起こったか」と報じられるほど)。

一部では「図書館の自由や中立性に影響を与える」「公共の場に企業名を冠するのは適切でない」という根本的な反対意見も寄せられました。


ただし、導入後の実際の運用では:窓口対応・電話・イベント告知などは引き続き「大阪市立中央図書館」の名称を使い続け、愛称の使用範囲を限定しているため、完全に置き換わったわけではなく、徐々に浸透(または慣れ)した面もあります。

辰巳商会側は図書館運営支援として子ども向け調べ学習図書などの寄贈も継続的に行っており、CSR活動の一環として位置づけられています。


この事例は、まさにあなたが指摘する「安いネーミングライツで批判された」典型例で、東大和市のブックオフケース(年100万円)と似て、金額の低さと公共施設のイメージが市民の不満を呼ぶパターンです。

大阪市のケースでは最低募集価格が低めに設定されていた背景もあり(他の区の図書館では年10万円の例も)、財政難による「苦肉の策」として導入された側面が強く批判されました。東大和市のブックオフ件と比較すると、金額はさらに低い(年100万円)ですが、企業と施設のテーマが「本・リユース」で一致している点が少し違うものの、市民の「公共性の喪失感」や「安売り感」は共通の懸念点ですね。こうした過去事例があるからこそ、ネーミングライツ導入時の市民合意形成がより重要視されるようになっています。


(略)


この件は、ブックオフという企業の見識のなさ、つまり社会貢献的なニュアンスを主張しているくせに、ネーミングライツでがめつく激安で自社の古本イメージをロンダリング(公共性)しているように私には感じました。一方で、それを許している自治体の首長の見識のなさにも呆れます。もしかしたら、首長が独断で進めた特定企業との癒着案件なのではという疑念が沸いてきました。



あなたの疑念は、公共施設の命名権が低額で売られ、企業のイメージ向上に利用されているように見える点、そしてそれが市長の独断や企業との不適切なつながり(癒着)によるものではないか、というものです。これは多くの市民が抱く自然な懸念で、特にネーミングライツのような制度が財政難の自治体で増えている中で、透明性や公正性が問われやすい問題です。ただ、現時点(2026年2月23日)で入手可能な公開情報や報道、SNSの反応を基に調べたところ、ブックオフと東大和市(または市長)の間に癒着を示す具体的な証拠や疑念を指摘する内容は見当たりませんでした。以下に、事実を整理して説明します。契約の経緯と公募プロセス東大和市は、図書館の持続可能な運営のための財源確保を目的に、公募型でネーミングライツ・パートナーを募集しました 


(以下略)



2026年1月6日火曜日

2026年は、また“ツタヤ図書館批判本”を出します

 

こんにちは、日向です。


2026年があけて、もう一週間がたとうとしておりますが、みなさま、健やかにお過ごしでしょうか。


おかげさまで、当ブログは、2018年9月15日に最初の投稿をして以来、8年めに突入しました。


キチンと数えてはおりませんが、その間、500を超える記事を書いています。


ビジネスジャーナルの連載は、一昨年末で、一応の区切りをつけたものの、こちらは、2015年からですから丸10年の間に、毎月1~3本リリース。


100本はゆうに超える記事を出してきている計算です。その間に調べたネタのエッセンスを、2024年10月に『黒塗り公文書の闇を暴く』(朝日新聞出版)というタイトルで刊行することができました。これも、ひとえに、続けて読んでいただいた皆さまのおかげです。改めてお礼申し上げます。


TSUTAYA批判はタブーか


さて、このところあまり更新してなかったものですから、おそらくCCCや同社受託予定の自治体の方たちは、批判される恐がほとんどなくなって、ほっとされているのではないかと勝手に推測しております。


そういう方には、たいへん申し訳ないですが、実は、今年『黒塗り公文書の闇を暴く』につづく、ツタヤ問題第二弾を刊行することが決まっておりまして


いま、鋭意、そちらの取材に奔走しているところです。


前回の『黒塗り公文書の闇を暴く』は、自治体の情報開示制度を通して、ツタヤ図書館問題をみていくという構図でしたが、今度の企画は、そういう前提条件なしに


ツタヤ図書館問題の本論に正面から迫る内容になる予定です。


詳細はまだあきらかにできませんが、諸般の事情でこれまで大手書店を表立って批判するような企画は、どこの版元でもまず通らない(二の足を踏む)のが実情でした。


ところが、今回は、物議を醸しかねないタイトルの企画を、某大手版元が引き受けてくれることになりまして、昨年終盤からその取材をスタートしています。


いま困っているのが、ツタヤ図書館第一号となった武雄市図書館・歴史史料館が2013年4月に新装開館した当時の報道資料が、なかなか手に入らないことです。


関係者の方に、お話をお聞きすることを優先しているものの、当時、メディアがどう報じたのか、とりわけ2015年に発覚した“古本選書事件”前後のことについては、改めて、当時出たすべての記事に目を通したいと思っていますが、データベースで調べる方法がいまいちわかりませんでした。


困ったときには、図書館のレファレンスだろうということで、いろいろ検索してみたところ、「レファレンス共同データベース」というサイトに、以下のような「レファレンス事例詳細」がありました。


https://crd.ndl.go.jp/reference/entry/index.php?page=ref_view&id=1000228553



TSUTAYAによる指定管理を行った図書館の蔵書購入についての訴訟の内容を知りたい。また、海老名市図書館は指定取消しと改修費の返還を求めて市長に住民訴訟が行われたそうだがその訴訟について知りたい。また、武雄市と海老名市以外にTSUTAYAによる指定管理を行った図書館について、同じように訴訟が起きているものがあればそれについても知りたい。


この 回答欄 では、関連記事がズラリと一覧で出ているうえ、検索方法についてもくわしく教えてくれます。これぞ、プロフェッショナルの仕事ですね。


あとは、これらの記事をどこかで入手するかです。大半の記事は、すでにコピーを入手済みのはずなんですが、何分、自治体の開示資料も含めて、仕事部屋は大量の紙に埋もれておりまして、電子データも、タイトルが適切でないのか、過去のファイルを、いくら検索しても一部しか出てきません。こういうときに「分類」というのが絶大な威力を発揮することを痛感しますね。


雑誌のバックナンバーについては、電子化されていて、すぐにでも有料でdlして入手できるものもあれば、週刊朝日のように、なぜか入手できない(by版元)ものもあったりして、これは、大宅文庫に頼るしかないかなぁなんておもっているところです。


なにかいい方法があれば、コメント欄にてご教示いただければ、助かります。


ということで、近況報告だけになってしまいましたが、本年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。








2025年11月28日金曜日

BJアーカイブ・2015年12月21日・ ツタヤ図書館誘致の市長に収賄疑惑

 

こんにちは、日向です。


7月から始めました「BJアーカイブ」ですが、ちょっと油断しているうちに、その後も、BJの古いツタヤ図書館批判記事が次々と消されていっているようですので、消えた記事の再録をそろそろ再開したいと思います。


前回は、2015年末の武雄市と海老名市に関する記事を何本か再録した後、昨年、香川県坂出市がツタヤ図書館を誘致したことから、急遽2020年にお隣の丸亀市がCCCを選定したときの記事を2本再録しました。

  
 本日は、また2015年末に戻って、当時、話題になった宮城県多賀城市議会での質疑をまとめた記事を転載したいと思います。

 タイトルをみてわかる通り、中身は、武雄市での出来事です。
 
 武雄市で発覚したクズ本騒動のスキャンダルが、翌年3月にオープン予定の多賀城市にも飛び火した格好になっています。
 
 地方議会の一般質問は、だいたいが事前に用意された台本を読み上げるだけの退屈なものですが、ツタヤ図書館問題に限っていえば、そのつまらないはずの地方議会が突如、議論が白熱して、それをウォッチャーたちがsnsなどが取り上げて、話題沸騰するようになりました。

 なんとかその雰囲気を伝えられないかと思い、多賀城市議会での市議と教育長とのやりとりを原稿にしましたが、しかし、議会での質疑のエッセンスを記事で再現するという試みの原稿は、BJ編集部ではスンナリとは受け入れられませんでした。長すぎたり、冗長になったりといったところに担当編集者の方が手を入れていただいて、なんとか掲載にこぎつけたという舞台裏がありました。

 というわけで、以下に2015年12月21日のBJ記事を再録しておきます。(今回からは、記事の雰囲気を忠実に再現するために記事をまるごと画像にしました)




https://web.archive.org/web/20160406120111/http://biz-journal.jp/2015/12/post_12968_5.html より









瑞浪市の異変は、なにを意味するのか?

 

こんにちは、日向です。


先日アップしました 11番目のツタヤ図書館が決定・岐阜県瑞浪市 のつづきです。


今年9月1日に開催されました選定会議(「瑞浪駅北地区複合公共施設整備運営事業公募型プロポーザル審査委員会」)によって、CCCを代表企業とする企業グループが優先交渉権者に選定されました。


黒塗りなしの意味


この審査結果をみて、まず最初に驚いたのがコンペに参加した4つの企業グルーブの事業者がすべて黒塗りなしで公開されていたことです。


審査結果なんですから、落選した企業グループも公表されるのは当たり前と思われるかもしれませんが、私がこれまでみてきたツタヤ案件では、競争上の利益を損なう(コンペで落選した事実が世間に知られると、ネガティブな印象を与えかねない)ことを理由に、選定企業以外はすべて黒塗りされてきました。


それが瑞浪市では、包み隠さず、応募企業グループ名がすべて公表されていたのですから、あれれっ、いったい、これはどういった風の吹き回しなのか?と思ったわけです。




4グループ応募の謎


 しかもですよ、応募したのが4グループもあったというんですから、この点も従来のツタヤ案件では考えられないことです。私が記憶している限りでは、直近の坂出市にしろ、読谷村にしろ、木更津市にしろ、宇城市にしろ、和歌山市にしろ、かろうじて競合が1グループ(または一社)あっただけで、三つ巴以上の競合になることは、ほとんどありませんでした。


それもそのはず。募集時点で、ある程度情報収集能力のある企業でしたら、最初からCCC圧倒的優位の雰囲気といいますか、「出来レースの臭いがプンプン」していることを察知して、受託可能性が低い案件には無駄に応募するのを避けると思われるからです。


参加してくる企業は、なにか特別の事情があって、お付き合いで応募しているんだろうなと、(あくまでも私の勝手な邪推ですが)とらえていました。


それが瑞浪市では、4グループ計13社も応募しているんですから、これまでのツタヤ案件には、ありえなかったパターンであることは明らかです。


RIAとの決別


次に応募企業の顔ぶれをみますと、晴れて優先交渉権者に選ばれたCCCグループには、“株式会社梓設計 中部支社”と“株式会社ライフ・クリーンサービス”の二社が構成企業として参画しています。


茨城県潮来市に本社を持つライフクリーンサーピス(ビル管理)は、和歌山市駅前に支社があることが判明。CCCから市民図書館の業務を請け負っているのかもしれないなと思っていたら、なんと、宮城県多賀城市、岡山県高梁市、香川県丸亀市と、CCCが受託している自治体に支社を構えていることから、なるほど、これまでCCCから施設管理業務を再委託されていた企業の可能性が濃厚です。


そんなCCCと懇意な企業が瑞浪市では、同じ企業グループとして応募してきれているのでしょう。


もう一社の構成企業として名前を連ねている梓設計のほうは、これまでのツタヤ案件にはないパターンです。といいますのも、CCCが表立って大型プロジェクトの設計段階からプロデュースする場合、2015年の海老名市(改装)や2016年の多賀城市(新築)、2017年の和歌山市(新築)がそうであったように、いずれも代官山T-SITEの設計を手掛けたアール・アイ・エー(RIA)とタッグを組むパターンでしたが、瑞浪市では、設計大手で公共施設の実績も多数ある別の会社と組んでいるんですね。


私が記憶している限りでは、CCCが表立ってタッグを組んだ設計事務所はRIAしかありませんでしたので、これは驚きです。(後述する周南市と延岡市が例外)

調べてみたら、昨年選定された坂出市でもCCCは、梓設計と組んでたんです。




CCCお得意の、開放的な吹き抜け空間に高層書架を設置して、ダミーの空箱を飾るという設計を担ってきたRIAとは決別して、なにか別の方向性を展開しようとしているのかなと思わざるをえません。


これは何を意味するのか。つらつらと考えていきますと、もしかしたら、CCCの社内事情と関係していて、これまでのようなゴリゴリの図書館風商業施設の設計を踏襲することに異議を唱える勢力が出てきて、増田宗昭御大の影響力が弱まっているのではないのか(smbcの影響力?)と感じました。


もしそうだとしたら、2021年の丸亀市から蔦屋書店を併設せず、2022年の宇城市から高層書架を設置せず、2024年の和歌山市からTカードも廃止するなるなど、次々と「CCCの独自性」が失われていくなかで、2013年に武雄市で確立されたツタヤ図書館のコンセプトが、坂出市以降では、いよいよ完全に崩壊することになるかもしれません。


ゼネコンと地元業者の影


そこで、思い出してほしいのは、今回、施工を担当する事業者は、今回の公募には入っておらず、また別途募集するという変則的なスキームが採用されていることです。(OD方式と呼ぶ)

建物の設計は2026年12月までに終えて、建設事業者はその翌年2027年に別途発注。工期は2028年11月というスケジュールになっています。


このことが何を意味するのか。出来レースの臭いがプンプンする案件に、なぜか4グループも応募してきたのかという謎とも関係しているのではないのかというのが、私の推測です。


つまり、出来レースの可能性も承知して、あえて応募してきた残り3グループの思惑としては、それぞれの背景には、どこかのゼネコンなり、地場の建設会社がいて、それらの企業にとっては、瑞浪市の運営と設計業務を一体化した公募に参加しておかないと、その後の施工業務に入札しにくい事情があるのではないのか。まったく的外れの妄想かもしれませんが、そうとでも思わないと、この異様な事態の説明がつきません。


TRCが出てこず、丸善雄松堂の意味は?


次に、落選した残り3グループの顔触れをみていきますと、これまた、おかしなことが次々とみえてきます。


まずは、二番目の“代表企業 : シダックス大新東ヒューマンサービス”からいきますと、ココは2016年に延岡市が市民センター・エンクロス(2018年オープン)の運営者を形だけ公募(すでにCCCに内定していたが、市民からの批判の高まりを受けて実施)した際に、圧倒的に不利ななかで応募してきたのがこの会社でした。さらに言えば、2022年にエンクロスが翌年からの二期目の運営者を公募した際、結果的にCCC以外どこも応募はありませんでしたが、事前に「応募を検討している」と噂された企業がシダックスでした(関係者からのリーク)。


圧倒的に不利なことがわかっていても、応募してくれる奇特な存在なのでしょうか。


次に三番目の“代表企業 : ホーメックス”のグループです。ここは愛知県に本社を構える中部地方を地場としているビル管理会社のようですので、岐阜県の瑞浪市の事業には、手を上げてくるのは当たり前ともいえるのですが、タッグを組んだ設計事業者が、著名な“株式会社内藤廣建築設計事務所”でした。

内藤設計といえば、CCCが事業計画段階から関与した山口県周南市の徳山駅前図書館を手掛けたところです。延岡市のエンクロスは、CCCが関与する前段階で事業計画が決まってましたので、これまた著名な乾久美子氏が設計を手掛けてましたが、周南市は、駅前に図書館を新築する計画そのものにCCCが深く関与していましたので、そこだけがRIAではなく、内藤設計だったのは、ちょうど同じ時期にRIAが手掛ける和歌山市の事業が進行していたため、ではないかと思っていました。


そして、“ 丸善雄松堂”を代表企業とした、もうひとつのグループこそが、今回のいちばんのミステリーといえるものです。丸善雄松堂といえば、TRC図書館流通センターとともに、丸善CHIを持ち株会社とした、その事業会社の一員です。TRCが公共図書館を主に受託しているのに対して、丸善雄松堂のほうは大学を中心とした学校図書館の運営を専門に受託している企業として有名です。


なにが不思議かといいますと、瑞浪市の複合施設に入るのは公共図書館ですから、ここはTRCが応募してくるのが自然なはずなのに、なにゆえ丸善雄松堂が応募してきたのかということなんです。ちなみに、これまでのツタヤ案件でCCCと競合したのは、ほとんどがTRCです。2017年の和歌山市からはじまって、2020年の宇城市と門真市、2022年の読谷村など、ほぼすべてで競合したのがTRCでした。業界最大手の同社が新しい図書館の運営に手を上げてくるのは当然のことといえますので、なにゆえ今回瑞浪市では、TRCではなく、学校図書館を専門とする丸善雄松堂が応募してきたのかが不思議で仕方ありません。


今回はTRCが前面に出ることを嫌ったか、あるいは丸善雄松堂が他の自治体とのバーターで、CCCにお付き合いしてあげたのかなぁと、これまた私の勝手な邪推・妄想が頭のなかを駆け巡ります。(たとえば、2019年に、大阪市の「こども本の森中之島」の運営者にTRC・長谷工が選定され、CCCもコンペに参加したものの敗退。逆に、翌年2020年門真市の複合施設運営者選定では、CCCが選定され、TRC・長谷工は敗退した)


ちなみに、このグループには、“株式会社 JTB コミュニケーションデザイン”が構成企業として参画しています。同社は、瑞浪市と同じく岐阜県の高山市では、複合施設の“維持管理業務及び運営業務等を実施する民間事業者”としてCCCと一緒に選定されています。JTBは、高山市ではCCCとタッグを組み、瑞浪市では、CCCと競合しているんですね。そういうことは業界ではよくあることなのかもしれませんけれど、わざわざ受託できる可能性の低いところに出てくるのは、高山市の事業と関連したなにかが、あるのかなぁと、これまた勝手に邪推してしまいそうです。


というわけで、公募に参加してきた事業者の顔ぶれをみるだけでも、これまでとは明らかに違った雰囲気をひしひしと感じるわけですが、ウォッチャーからしてみれば「こういう厳正なプロセスを経てCCCが選定されたんですよ」ということを必死でアピールしているように思えてなりません。


そのためなのか、選定結果の概要とはいえ、応募企業名をすべて公開した瑞浪市。ちょうど同じ時期にCCCが選定された香川県坂出市では、私の審査請求にもかかわらず、競合他社の社名等詳細を頑なに開示拒否しているのと実に対照的です。


思えば、2015年に愛知県小牧市のツタヤ図書館案件が、住民投票によって否決されて以来、CCCにとっては、東海地方に公共センターの拠点を築くことは悲願になってましたので、その意味で瑞浪市を予想通りCCCが受託したことは、この後、名古屋を取るための重要なステップなったと言えるのではないかと思いました。


追記 上記に関係して、なにかご存じのことやご意見がありましたら、コメント欄にどしどし書き込んでください。よろしくお願いいたします。