2019年9月28日土曜日

「民間委託」の崩壊

こんにちは、日向です。

さきほど、都立高校で4年前に発覚した偽装請負の続報がリリースされました。

2019.09.28

東京都立高・図書館の運営民間委託、偽装請負発覚でスキーム破綻…必要な司書数を配置せず



資料編として発表された別記事も入れますと、都立高校・偽装請負問題追及の第三弾ということになるのですが、今回の記事で、注目していただきたいのは、

以下の二点です。



・労働局の査察は、抜き打ちでなく、事前通告されており、都側も周到に準備したうえでの「茶番劇」だった証拠が出てきた

・このときの都教委側のもっぱらの関心事は、偽装請負ではなく、契約通りに委託会社が司書を配置できない“不履行”だった

 詳しくは、上記記事を読んでいただくとして、

都教委がこの事件を何故、隠蔽したかったのかが次第にわかってきました。

「学校図書館の民間委託」という事業のスキームそのものに、最初から相当無理があったため、違法行為や契約不履行が常態化していました。

これは、この事業の基本的な枠組みそのものが、このときすでに、崩壊しつつあったことを示してします。

以前、当ブログでも、この問題を以下のように書きました。


東京都は2011年度から、都立高校における学校図書館運営の「業務委託」を進めてきました。
業務委託=専門の事業者に管理・運営を任せたわけですから、
直接雇用で非常勤のスタッフを採用するより多少費用はかさんだとしても、自分たちが苦労して人を採用しなくてもいい。
ノウハウを持った専門事業者に任せることで、経験豊富なスタッフを派遣してもらえて、しっかりした運営ができるはずと期待したはずです。本音は違うかもしれませんが、少なくとも建前としてはそうでした。
ところが、現実は、そうはなりませんでした。

都立高校・未配置事件 より

そんな事態を世間に知られることはなんとしても避けたかった都教委は、この問題を意図的に隠蔽したわけで、今回の記事では、その状況証拠がほぼ出そろいました。




さて、途中から当ブログを読まれた方は、

なんで都立高校の学校図書館が、ツタヤ図書館の問題と関係があるの?


と思われたかもしれませんが、


実は、都立高校で起きたことは、すでに全国の学校図書館でも頻発しています。


近く、和歌山市でツタヤ図書館をオープンするTSUTAYAの本部・CCCが、市内小中学校に司書を「派遣」して、学校図書館の運営まで任されるとされていますが、

都立高校と同じような問題が起きるリスクについては、まったくといっていいほど考慮されていません。

和歌山市が市民に対して説明している

「市民図書館から、学校図書館へ司書を“派遣“してもらう」という表現は、偽装請負と認定されかねないリスクに対して、あまりにも無知です。

すでに起きていることを、まず、認識しないといけません。


系列企業から仕入れたクズ本を大量に売りつける“公共図書館の破壊者”が、学校教育の現場に堂々と乗り込んでくるんですから、その衝撃の大きは、はかりしれません。

気が付いたときには、すでに遅かったということにならないようにしていただきたいものです。

よろしくお願いいたします。

【関連記事】
2019.09.14

東京都、都立高校図書館で“偽装請負”蔓延か…労働局が調査、ノウハウない事業者に委託

2019.09.18

東京都立高校・図書館、広がる民間委託で偽装請負疑惑…労働局が是正指導、報告書の全容

2019.09.28






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2019年9月27日金曜日

無音の議会中継

こんにちは、日向です。

 ツタヤ図書館ウォッチャーの方は、すでにお聞き及びのことと思いますが、先週の和歌山市議会で、ちょっとしたハプニングがありました。

 9月19日市議会本会議で、日本共産党の姫田高宏議員が「市民図書館の開会日について」取り上げた一般質問がゴッソリと削除されています。

 議会中継録画をみますと、その部分は、音声のみがカットされた無音の映像が流れてきます。これはさすがに「異様な光景」と表現するしかないですね。

↓クリックすると視聴ページが開きます

和歌山市議会議会中継


 その翌日だったと思うのですが、市民の方から

姫田さんの質問が不適切だとかで、動議が出されて、結局発言を撤回したらしいですよ」

との情報が寄せられていまして、そのときは
「ふーん、まぁ、そういうこともあるのかな」くらいに聞き流していたところ、あとで音声をカットされた映像をみると、
「ただごとではない」
と思いまして、あちこち聞いてみしまた。

 まず、姫田議員ご本人を直撃しましたところ

「開館日については、このあとの委員会で取り上げることが決まっているのに、先に一般質問で議題にするのはルール違反とのご指摘を受けまして、まったくその通りでしたので、取り下げました」と、こともなげな様子。

  しかし、姫田議員は、昨日今日議員になった人ではありません。和歌山市で30年近く市議を勤める重鎮で、日本共産党和歌山市議団のご意見番的存在。

 それだけの人物が「不適切な質問をしたので撤回しただけ」というのは、にわかに信じられません。

 リアルタイムで、傍聴していた市民は、こう話します。

「動議があって、休会になりました。その間もしばらく、奥でやりとりをしていましたから、そんな簡単な話ではないはず。おかしい、いやおかしくないというような議論はあったはずですよ」

 別の関係者も、こう首をかしげます。
「通常、議会で一般質問をするときには、事前に市当局とのすりあわせがありますし、事前通告もしていますから、そのときには問題にならなかったのに、あとから問題になったというのは、おかしな話ですよね」

 こんな見方をする市民もいます。

「姫田さんは、市民図書館の開館が、これまで何度も延期になっていることについて、その意志決定は誰がどのようにしたのかを問題にしましたので、要は責任の所在はどこにあるのか、意志決定のプロセスはどうなっているのかを問うているのだと思います。

そうすると、やはり市長の責任ということになりますよね。そこを厳しく追及されたくない人たちが騒いだんだと思います」

「さらに、市長は、アールアイエーとかCCCの言いなりできましたので、この話を責められると、そこの言い訳もしないといけませんが、それはオモテには出せないというような事情があるんだと思います


 いずれにしろ、和歌山市議会では、「市民図書館の移転問題」は、とりあげてはいけないタブーになりつつあるようです。


“CCCの営業マン”と呼ばれて


 さて、興味深いのは、新図書館については、そうしたマイナス面は、とりあげることすらはばかられる一方、ここへきて、ツタヤ図書館をヨイショする話は、言いたい放題になっていることです。

「戸田さんと、松井さんがこの間、昨年ツタヤ図書館がオープンした山口県周南市を視察してきたとかで、先日、早速、戸田さんが委員会でその話をしていました。

周南市は、来観者100万人目標だったところにその倍の200万人を達成して、ものすごく賑わっていて、周辺の商店街にもその経済効果が波及している。商店街もTポイントカードの加盟店になって、相乗効果が出ているとか、ベタ褒めしてましたね」

「戸田さんは、最近自分から『わたし、CCCの営業マンと呼ばれていますが』と前置きして、笑いを誘ってます。あと、気になったのは、和歌山も想定以上の人が来るから、いまの指定管理料では安すぎるので、いずれ値上げしないといけないのではないかとか、コミセンもなんとかしないといけないとか、

それでいて、最近はみんなネットで情報を得る時代だから、図書館は貸し出し数が減るのは当たり前とか、まだ開館しないうちから、図書館機能が落ちるのは仕方ないと予防線を張っていて、とにかく、この人らなんなの? みんなCCCの味方してるのと思う話ばかりで、ほとほと嫌気がさしましたね」

 市議会の問題は、みなさんふだんあまり関心が持てないかもしれなですが、こんな話題が出ますと、やっぱり、監視していないと、とんでもないことになるんじゃあないかと不安に思っている今日この頃です。

では、また。



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