2021年1月8日金曜日

コロナ禍の職業訓練

 

こんにちは、日向です。



首都圏の1都3県を対象に発令された緊急事態宣言によって、風雲急を告げるといいますか、大阪や愛知、京都など全国主要都市部にも、その範囲が拡大されそうな情勢になってきました。



そうなると、やはり心配なのが雇用情勢の悪化ですね。



さきほどハロワーク・インターネットサービス(ハロネ)の求人数をみていたら、昨年2月には、全国で約120万件あったハロワの登録求人が本日1月8日時点で、すでに75万件まで減っていました。


私がウォッチし始めた2000年以降では、リーマンショック渦中の2009年7月に記録した求人数28万件が最低。それと比べたら、まだ余裕があるようにもみえますが、昨年から比べたら、一年でほぼ4割減ですから、実態は、その数値をはるかに超えているかもしれません。



さて、そんなわけで、本日もツタヤ図書館とは直接関連のない雇用労働問題について、少し役立つ情報を書いておきます。



先日も取り上げました雇用保険は、自己都合扱いで退職しますと、過去2年間に12か月以上勤務(加入)していないと、退職後に失業給付をもらえません。(会社都合なら6か月以上勤務で受給資格発生)



サービス業などで、シフトに入る日数が月によって変わってくる人の場合、勤務が11日または80時間に満たない月は、この12か月に換算されません。


営業時間が大幅短縮されたとか、一時閉店したりしますと、給料激減のうえ、自己都合で辞めると失業給付すらもらえなくなってしまう人が続出することが予想されます。



そんなときに、覚えておきたいのが求職者支援制度です。


雇用保険の受給資格のない人が、民間専門学校の対象講座を受講すると、受講手当として月10万円の手当が支給されます。


「本人収入月8万円以下」「世帯収入月25万円以下」「世帯全体の保有金融資産300万円以下」など、基本的な支給要件をクリアする必要はありますが、このまま何もしなければ無収入になりそうという人にとっては、そんな最悪の事態を回避するには役つかもしれません。



生活保護のように、緊急に困っている人を救済する機能はないため、支援団体の人にはすこぶる評判の悪い制度なんですが、あらかじめ、こういうのがあるのを知って計画的に動けば、なんとかなる可能性もあるんです。


いまさら、朝から晩までみっちり勉強する自信がないという人も、最近は、子育て世代向けに1日4時間・月80時間の「短時間訓練」もありますので、とりあえずは、最寄りのハロワに問い合わせてみてください。




17.30~21.20までの夜間の短時間コース。https://archive.vn/sFjTA



求職者支援制度について、2年半前にビジネスジャーナルに寄稿した記事を以下にご紹介しておきます。


失業率から漏れた「働けない人=ミッシングワーカー」、103万人の悲惨な実態


↓以下一部引用

求職者支援制度のもとで実施されている支援訓練のコース(3~6カ月)は、介護福祉をはじめIT関係、医療事務、経理事務、営業販売、ビルメンテナンスなど、非常に多岐にわたる。社会人としての基礎能力を養う「基礎コース」(2~4カ月)を先に受講することも可能だ。
 いずれも民間専門学校が実施するもので、雇用保険受給者向けの委託訓練と重なるものも多い。厚生労働省によれば、17年度の1年間に1896コースが実施され、1万1000人が受講。受講者の就職率は全体で65.1%だった。

 だが、残念ながら、国の広報が十分でないためなのか、受講者は年々減少の傾向にある。発足した11年度に5万人いた受講生は、15年度には1万9000人と、ピーク時の4割を下回っている。

「短期の訓練コースを受講しても、そう簡単に就職できるわけがない」との批判は、雇用保険受給者向けの公共職業訓練でも昔から根強くいわれるが、その認識は根本的に間違っている。

 なぜならば、失業した人がとりあえず、毎朝起きて出掛ける場所ができ、そこには共通の目標に向かって進もうとする「仲間」がいるというだけでも、生活改善効果には天と地ほどの差があるからだ。

 また、自己流で闇雲に就職活動を続けるのではなく、スクールサイドとハロワが連携して就職先を紹介してくれることも考えれば、ほかに代わりがない貴重な支援といえる。

 非正規雇用のスパイラルに陥った人を、出口である「安定した雇用」につなげることは、相当に難しい課題である。雇用情勢が多少好転したとしても、一朝一夕に達成できるものではないことは、肝に銘じるべきだろう。





雇用保険を受給できない人が、職業を受けることによって、早期に就職をめざすための制度。月額10万円の手当付スキルアップ講座入門


『「求職者支援制度」150%トコトン活用術』


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