2020年10月23日金曜日

杉下会頭のおかしな意見

 


こんにちは、日向です。


10月21日付の宇部日報に、おもしろい記事が出ていたので紹介したいと思います。



トキスマ交流館否決受け市などに意見 中心市街地活性化協議会


とのタイトルで、先月施設条例が議会で否決されましたトキスマ賑わい交流館(ツタヤ図書館もどき)について


杉下秀幸宇部商工会議所会頭が会長を務める協議会の会合が開催され、市の担当者や委員たちが意見交換をしたとの記事です。



まずは市の担当者からこんな説明があったそうです。



議会からの意見で多かったのは財政負担に関する懸念。建物の改修費や指定管理料の減少・適正化、主に未就学児を対象とした子どもプラザの年齢拡張と市民の有料化、築43年の建物の安全性確認、整備手法の見直し(民間主導に切り替えての複合ビル建設、解体後売却)などを求める声があった。



これに対して、杉下会長が、こんな意見を述べています。

 

杉下会長は「財源は自らつくるもの。まちづくりの優先度をどう判断するか」とし、予算の組み替え、自己負担の見直し、行財政改革による合理化の必要性などを指摘。▽指定管理料の7割近くは地元に落ちる▽年間70万人の入場者目標のハードルは高くない▽さら地化には5億~6億円、新設には50億円を要すると考えられる―と説明した。


実は杉下さんのこの発言、関係者に話を聞きますと、噴飯モノとまではいいませんが、とんでもなく評判が悪いんです。


自分たち商工会議所は、財政負担リスクが大きいとして、井筒屋ビルの買取を断念したくせに、その計画を引き継いだ市に対しては、これくらいは負担して当然みたいな上から目線で話しているのが、どうも反対派の逆鱗にふれているらしいんですね。


財源は自らつくるもの。まちづくりの優先度をどう判断するか

 

なんて、どの口が言うかって、感じなんでしょうね。







で、杉下さんという方は、前にも書きましたように、ついこの間までは宇部興産の重役だった方ですから、まちづくりとか、地元商店街の活性化なんてのは、まったくのど素人なわけですよ。


まあ、いいように解釈したとしても、企業経営の視点からコスト意識が高い行政施策を見極められるといいたいところですが、杉下さんがここで語っていることは、どれもトンチンカンといいますか、的はずれなように思えてなりません。



商工会議所の内部でも、商店主からはこんな声が出ているくらいです。


宇部はね、商工会議所ではなくて、工業の工工会議所なんですよ。会頭はじめ興産出身の首脳陣は商業者の事情なんて、まったくわかっていないんです。


そりゃあ、そうでしょう。トップはみなさん大企業の重役だったわけですから、そんな人が商店街の活性化なんてわかるわけがないじゃあないですか。


伝え聞くところによりますと、商工会議所のお偉いさんの意見というのは、だいたい事務局とか、コンサルタントとかが作成したものを、ただ読み上げているだけなのではないのかと言われています。



そのうえ、CCCが関与する公共施設では、CCCサイドのデータや資料によっても、CCCに都合のいいように、誘導されますので、予備知識がないと、簡単にだまされてしまうんです。



では、具体的にどこがどうおかしいか。あれもこれもというとわかりづらいので、以下の一点だけ絞って反論を書いておきたいすと思います。


▽指定管理料の7割近くは地元に落ちる



まず第一に「7割地元に落ちる」イコール「3割は、外の企業に流出する」ってことですよね。


地元企業が落札していたら、どんなに酷い癒着と汚職だったとしても「10割は地元に落ちる」んですよ。それをわざわざ3割ピンハネされるのを是とすることからして、もうおかしいですよね。



次に、7割落ちるとしたら、その内訳はどうかってことです。



下の図をみてください。これCCCが設計段階から携わって2016年にオープンした宮城県多賀城市の人件費です。職員65人で1.67億円の人件費がかかるとCCCによって、試算されています。



指定管理料金が年間約3億円ですから、その半額が人件費を占めていることがわかります。


杉下さんの言う、「7割近くは地元に落ちる」のうち、5割が人件費で、地元の雇用がそれだけ増えたらいいじゃあないのかっていうご主張なのでしょう。


ですが、半分を占める人件費が、果たしてすべて地元に落ちるのかっていうと、???なんですよ。


といいますのも、館長や幹部職員は、CCCの本社から派遣されてきます。CCCでは、スタッフは進出先に移住して地域に溶け込んでるみたいな美談をまき散らしてますが、全国に営業所・支店や製造拠点を持つ大企業なら、北海道から九州・沖縄まで、数年ごとに転勤するなんて当たり前のことです。


新しい支店を立ち上げるのに転勤しているというだけのことです。


で、そうした幹部スタッフの給与は、地元には全額落ちません。単身赴任の人もいますので、大半は市外に出ていきます。


地元雇用は、ほぼ最低賃金の非正規スタッフがほとんどです。これが地元に落ちるカネです。上の図でいいますと、人件費1.6億円のうち5000万円近くは、本社スタッフ分の人件費ですから1億円ちょっとです。


となると、指定管理料のうち確実に地元に落ちるのは、三分の一ということになります。



次に、CCCのツタヤ図書館(もどき)というのは、指定管理者に対して、数字には出てこない利益供与があることにも考慮しなければなりません。


たとえば、CCC経営のスターバックスと蔦屋書店の民業部分が市に払うテナント料が極端に安く設定されているのが常です。


武雄市や海老名市では、この賃料が年間300万円でした。宇部市と同じく本の貸し出しはしない図書館もどきの宮崎県エンクロスなどは、年間たったの250万円でした。


世間相場の数分の一の賃料ですから、その差額が利益供与です。世間相場なら年間1000万円もらうところを300万円しかもらっていなかったら、700万円の利益供与をしていることになります。


さらに、人件費も運営を担当している指定管理の部分を民業に流用しているとしたら、どうでしょうか。そんなことできるわけないと普通思いますよね。


ところが、これができるんです。たとえば図書館のスタッフが民業部分の蔦屋書店のスタッフを兼ねてするとしたら、税金で払っている図書館スタッフの賃金で、CCCは営利部分の書店の人件費を一部賄えたりします。



また、これは信じられない話かもしれませんが、水道光熱費なんかも、この民業部分と公共部分の区分けが明確にできないようになっていて、その案分比率が、どうも適正ではないのではないのかっていう話もツタヤ図書館問題では、過去に何度も出てきました。



そうしますと、これも利益供与となり、年間数百万円かあるいは一千万円単位で、外に流出しているかもしれないわけです。


あとは、Tカードの作成費用や会員募集費用なども、一部税金で賄われていることもあります。


まぁ、CCCが受託している公共施設には、こういうカラクリがあるっていうことは、ツタヤ図書館ウォッチャーにとっては常識なんですが、


杉下さんのように、大企業の重役だった方が、CCCの息のかかった事務方やコンサルが作成したデータをそのまま鵜呑みにしますと、とんでもない間違った情報を発信しかねません。


それを垂れ流す地元メディアも、ツタヤ誘致自治体では、お約束のように“CCC応援団”と化していきます。


まぁ、ファクトチェックするのが困難なように、しくまれていますので、それに気づけというのも無理な話なんですけれどね。


相手は、虚偽広告で消費者庁から1億円の課徴金を課せられるような会社であるということを、あらかじめ肝にに銘じておかないと、いとも簡単にだまされてしまいます。


というようなことでした。


では、また。



【参考記事】

巨額税金投入の“ツタヤ図書館もどき”、不祥事続出のCCCを「優れた事業者」判定の怪









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