2022年10月15日土曜日

“賃料9割引”の次は、“又貸しボロ儲け疑惑”

 

こんにちは、日向です。


ビジネスジャーナルの連載記事は、先月に続きまして、今月10月も和歌山市についてです。


今朝、和歌山市目的外使用・第二弾の記事がBJでリリースされました。


ツタヤ図書館、契約違反の又貸しでぼろ儲け?公共施設を7000円で借り100万円で転貸

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ツタヤ図書館、契約違反の又貸しでぼろ儲け?公共施設を7000円で借り100万円で転貸


当ブログで、これまで詳しくレポートしてきました、スターバックスと蔦屋書店の賃料9割引の続報なんですが、


今回は、CCCが定期申請して借りているスペースとは別に、催事のときに臨時で借りている通路部分のスペースを、同社が他社に又貸ししてボロ儲けしているのでは?


という疑惑を取り上げています。



通路も激安でCCCが借りていることは、前からわかっていましたし、又貸し疑惑についても当ブログで何度かとりあげていますので


当ブログの読者の方なら、どれも既知の事実かと思いますが、問題は、その又貸しの金額です。


記事中にも取り上げていますCCCが全国の蔦屋書店とT-SITEで、自社商品をセールスプロモーションしたい企業向けに


店内スペースを貸しておりまして、その料金表をみて吃驚仰天したのが、今回の記事のきっかけになりました。


CCCマーケティング(株)販売資料・2022年10月1日~2022年12月31日 “より



端緒となったのが、岐阜県が大阪万博向けに県産品の販売業務の委託者を募集したときの募集要項。


委託者はこれから募集するのに、どういうわけか、販売場所はすでに決まっていて、それが大阪梅田の蔦屋書店でした。


もちろん賃料も決まっていて、1.2メートル正方形の平台二台が2週間で200万円。もう一個所のなんばマルイ2週間49万円の4倍です。

岐阜県・大阪万博に向けた県産品販路拡大事業委託業務仕様書 より



そんなに蔦屋書店って、集客力があるんだと感心しまして、岐阜県の担当部署に、こう聞いてみたんですよ。


これ高くないですか?


そうしたら、


いや特に高いとは思いません。


とおっしゃるので、これ当然、場所もいくつか候補があったなかで、複数見積もりをとって比較したんですか?とお聞きしたら


まったくそういうことはしてなくて、


部内で検討した結果、大阪なら梅田の蔦屋書店がいい


となったらしいんです。


さらに聞いてみますと、


今年3月、銀座シックスで物産展を開催したのが縁で、梅田蔦屋がいいとなった。ちなみに、銀座シックスの出店料は、1日100万円。5日間で500万円。


だというんで、これまた吃驚仰天!



じゃあ、和歌山市民図書館の通路で開催しているポップアップストアはどうなるのだろう?


そう思いますよね。


CCCの料金表をみますと、TSUTAYAは別にして、全国の主要な蔦屋書店でしたら、最低でも、二週間で100万円となっています。


これ平台だけの料金なので、別に「編集料」や「コンサルタント料」などもかかるはず。


和歌山市民図書館は、コロナ禍にあっても年間70万人程度の集客力はありますから、少なくともこの金額以下にはならないでしょう。


猥雑な商業スペースと違って、図書館という知的なスペースで展開されるポップアップストアともなれば、ブランドのイメージアップに、おおいに貢献するはず。


ところが和歌山市では、これ、あくまでも、又貸しではないと言い張っているんですよ。


なぜならば、蔦屋書店が出店業者から商品を仕入れて販売しているから


というものです。つまり、すべて蔦屋書店の店舗だというんですね。ポップアップストアの公式ツイートをみたら、いくらなんでも、その言い訳は無理がありますよね。


水曜日のアリスの公式アカウトンのツイート




で、今回改めて、その事実をどうやって確認したんですか?と和歌山市の担当部署の方にお聞きしましたところ、


職員が電話で問い合わせしたら、蔦屋書店のスタッフがそう回答した


という情けない話でした。


あれっ、借りているのはCCCですよ。どうして蔦屋書店のスタッフが回答するんですか?


しかも、仕入れ伝票を提出させたとかではなくて、そう言ってましたというだけの話なんですか?


利害関係者の一方的な言い分を信用するんですか?


というように疑問が次々と出てくるような、おかしな釈明に終始しています。



本来、指定管理者の不正を監視して是正させないといけない立場の役所が、全力で指定管理者をかばうという、ツタヤ図書館誘致自治体ならではの光景が現出されているわけなんです。


公共空間を又貸ししてボロ儲けする、こうしたCCCの手法は、この20年進められてきたPPP/PFI(官民連携事業)というものの実態は、特定企業と癒着した政治家による利益供与でしかなく、その一端が露わになったものと言えるのかもしれません。


CCCと、記事中にポップアップストアを出した事業者として取り上げました「水曜日のアリス」の運営会社には、又貸しの事実の有無や、具体的な賃料はいくらだったのか等についてお尋ねした質問状をお送りしていますが、いまのところ、ご回答をいただけておりません。


なお、今回の記事は、前編ですので、近く後編もリリースされる予定です。


後編では、改めて、なにが問題なのかを整理していますので、ぜひ、そちらもご笑覧いただけましたら幸いです


よろしくお願いいたします。


10/16 01:25追記 

和歌山市の目的外使用の又貸しが本当に禁止されているのか、許可書の文言からは必ずしも禁止ではないのではないのか?と、BJ編集部から指摘ありまして、校了直前に、総務部総務課の契約文書担当の見解をお聞きしましたところ以下のようなことでした。(公式見解は、担当部署に聞いてほしいと言われたので、問題の箇所を読み上げて、その文言の解釈を聞きました)



上記の目的以外に使用し、又は他人に転貸し、故意もしくは過失怠慢により荒廃させ、又は棄損し、その他許可の趣旨に反する行為をしたときには、許可を取り消す


この文言は、以下の三つの部分に分解できる

・上記の目的以外に使用し、又は他人に転貸し、

・故意もしくは過失怠慢により荒廃させ、又は棄損し、

・その他許可の趣旨に反する行為をした

このうち、どれかひとつでも満たした場合は、

「許可を取り消す」

に該当する。




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