2021年3月18日木曜日

市職員だけでツタヤに決める高石市

 

こんにちは、日向です。


本日は、大阪府高石市のことについてです。


高石市は、昨年７月、高石駅周辺整備基本構想策定業務　委託先に、株式会社蔦屋書店・日本測地設計株式会社関西支店共同事業体 を選定しました。



蔦屋書店イコール昨年まで「TSUTAYA」と称していた、カルチュア・コンビニエンス・クラブの中核企業ですから、駅前の賑わい施設に「ツタヤ図書館もどき」のブックカフェを建設する基本構想になることが予想されるわけですが、


その後、新たにわかったのは、南海本線・高石駅の隣にある羽衣駅（高石市内）でも、まちづくりの基本構想を策定することです。


その予算1500万円はすでに今議会で成立しているそうで、これから高石駅と同じく、その事業を委託する事業者を公募するそうです。


羽衣駅は、南海本線と、南海高師浜線（たかしのはません）という支線へ分岐する駅でもあり、高架事業はすでに下り線は完成していて、今年5月に上り線も完成する予定です。


駅ビルはすでに完成していますから、あとは高石駅同様に、高架化によって生まれたスペース2700㎡に賑わい施設をつくって、周辺のまちづくりをどうするかをこれからじっくりと策定していくとのことです。


今回も、その事業者選定にあたっては、審査委員が全員市の職員になるのではないのかと不安視する声が上がっており、


その点を担当部署にお聞きしますと、その方向で検討しているとのニュアンスでした。


公正公平を期すためには、外部委員を呼んで第三者性を担保する必要があるのでは？との私の問いかけには


そもそも企業が不祥事を犯すという前提でとらえるのはいかがなものか（外部委員を入れる必要性について、不祥事を犯した企業が第三者委員会を立ち上げる例を挙げて説明したため）


とのご意見でした。



それと、もうひとつ、これまで高石市について書いたブログの内容が間違っていました。



高石駅の高架化によって南海電鉄が15％の土地を無償で取得する


と前に書きましたが、それは間違いで、正しくは


もともと高架化する前から線路部分は100％南海の所有である。


高架化することで生まれる線路下の空き地は、15％を広場や公共施設に供したら、残り85％が南海所有のままでで自由に使える土地となる。


その代り、固定資産税の減免を受けられる。


とのことでした。


要は高架化によって生まれた駅前スペースに、さまざまな商業施設と公共空間が一体となったまちづくりをしていく


ということらしいのですが、高石駅も羽衣駅も、まちづくりには国の補助金をあてこんでいて、可能な限りそれを活用したいというようなニュアンスでした。


それにしても、市内二か所同時に、賑わい施設の計画を進めていくというのはなかなかのもので、そこにちゃっかりカルチュア・コンビニエンス・クラブの関連が入り込んできているようような気配です。


羽衣駅もCCC関連が受託するかどうかはわかりませんが、羽衣-高石間の高架によって生まれるスペースを一体的に開発しようとしたら、当然、同じ事業者に任せようという意見が出てくることは想像に難くありません。


何しろ羽衣駅の土地再開発事業は、CCCと懇意なコンサルタントのアール・アイ・エーが2014年から今年3月まで担当していますので、同社が手掛ける事業で、中心市街地の再開発となれば、そちらもCCCお得意の図書館もどきを計画の中に入れるというのは、あながち絵空事ともいえないと思います。


羽衣駅前には、すでにタワーマンションも建っていますので、CCCがねらっている再開発の本命は、むしろこちらのほうで、高石市はダミーなのか、もしくは、その両方を一体化したプロジェクトにしようとしているかのように思えます。


まぁ、とにかく、まだ決定ではありませんけれど、大阪府内では、ツタヤ図書館&もどきになるとウワサされている自治体がいくつもあるなかで、実現性・可能性の高いのは高石市であることは間違いないと思います。


羽衣駅前の再開発。http://www.city.takaishi.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/41/pamphlet.pdf




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