世の中には、偶然といいますか、他人からみれば、意図的に誰かがそうしたんだろう
とみえることでも、たまたまそうなってしまった
ということが、よくあります。
何の話かといいますと、和歌山市の図書館協議会(昨年12月からは審議会)について調べておりましたところ、
ツタヤ図書館にするにあたって、CCCが自社の息のかかった人物を図書館協議会に送り込んだのではないのか
という重大な疑惑が浮かび上がってきたんですね。
もちろん、そんな陰謀論みたいな話があるわけなく、裏も取れないことなので記事にできるかというと、できないんですけれど、
たまたまというか、偶然そうなってしまったということが世の中には本当にあるんだなぁと痛感した次第です。
以下に、その経緯を詳しく書いておきます。
和歌山市がTSUTAYAの本社CCCを指定管理者に選定したのは、2017年12月のこと。
その翌月、和歌山市は、兵庫県神戸市にある甲南大学と、まちづくりに関して連携協定というのを締結しているんですね。
で、よくある大学誘致の話かと思ったら、すでにそのとき和歌山市では、三つの大学誘致に動いておりまして、いまさら、別の大学も誘致したいというような話ではないことは、すぐにわかりました。
で、まちづくりに関する連携協定って、いろいろ記事を検索して読んでみても、どんなメリットが和歌山市にあるのかわからないんですよ。
定期的に共同でシンポジウムを開催するとか、まぁそういう話でしかないわけです。
和歌山市=甲南大 まちづくりで協定
そこで気になるのが、甲南大学って、あれですよね。TSUTAYAの本社CCCと、仲が良かったはずと思って調べますと、
前年の2017年9月に、甲南大学岡本キャンパスにTSUTAYA BOOKSTOREを出店しているんですね。
TSUTAYA/甲南大学岡本キャンパスにTSUTAYA BOOKSTOREを出店 https://www.ryutsuu.biz/store/j060614.html
先日、丸亀市へCCCが提出した資料(丸亀市情報開示・CCC受託実績)には、2016年10月に関西大学への出店をアピールしていましたが、その流れで甲南大学にも出店していたということでしょうか。
まぁ、CCCが自治体だけでなく、教育機関へも進出するのは、街のTSUTAYAレンタルが壊滅的な状況にあるなかでは、数少ない活路のひとつなので、なるほどねえ、という話なんですが、
おやっ、と思うことがひとつだけあるんです。
CCCが和歌山市と連携協定を締結した翌々月の2018年3月、図書館協議会の委員に、図書館学を専門とする甲南大学のセンセイがご就任されているんです。
協定結んでいる大学に「いい人いないですかね?」と聞いて紹介してもらったと考えれば、別に不思議でもなんでもないんですが、でもちょっと腑に落ちないこともありした。
それは、なんで地元の和歌山大学の先生にお願いしないのかってことなんですよ。
確か、和歌山市は、新市民図書館をつくるにあたって指定管理者制度の導入なんかも、和歌山大学の先生が委員を務めていた協議会で、かなり議論をされていましたので、その流れからいうと、わざわざ、地元をさけて、遠い兵庫県・神戸の大学の先生をお呼びするというのもヘンじゃあないですかね。
ここからは、私の想像といいますか、イメージを書きますと、
2017年に和歌山市が指定管理者制度を導入するにあたって、図書館協議会で議論をされたとき、
これは有名な話なので、個人名も出していいと思うのですが、和歌山大学の渡辺幹雄先生が激しい反対討論をされていました。
詳しくは、また別の機会に書きたいと思いますが、「激しく抵抗」といってもいいような議論でした。
さぁ、これから指定管理にしてツタヤ図書館つくるぞと密かに思っていた当局と、CCCからすれば、
空気を読まないとんでもないバカな先生を入れたもんだと悔やんだことでしょう。
なので、できれば、アホなこといわないで、おとなしく賛成してくれる先生をどこかからひっぱってきたいと、私が和歌山市の担当者なら、思うわけですよ。
CCCにしたって、自分たちの息のかかった人物を協議会に送り込んでれば、一安心ですよね。
市民は、オシャレな空間にしておきさえすれば、ツタヤ図書館カッケーと喜びますから、後は専門家が文句を言わないようなしておけば、完全に和歌山市を制圧できるってわけですよ。いや、これは、あくまで私の邪推なんですけどね。
で、その後どうなったかというと、目論見通りになりました。
2017年度で渡辺先生が協議会の委員を退任された後任に、先述したように、わざわざ神戸の大学から図書館専門の先生を図書館協議会の委員として呼んできたわけです。
ちなみに、当時の委員名簿がまだみつからないので確認はとれてませんが、その後引き継いだの審議会メンバーと同じだとすれば、図書館の専門家は、この人だけでした。
これが2018年3月のこと。つまり、CCCが指定管理者に選定されて、春からは、いよいよ開館準備作業をスタートするという絶妙のタイミングでした。独自分類などが話し合われたとしたら、まさにこのタイミングですね。
結果的に、和歌山市民図書館では、当初の約束に反して4階の児童コーナーも独自分類にしましたが、
それについて、協議会でもまったく異論は出なかったといいます。
さて、いよいよ核心部分です。じゃあ、なんでCCCが甲南大学と仲がいいのかって、みなさん不思議に思われるかもしれないんですけれど、
昔から、CCC増田社長と甲南大学に関係したある人物がとっても仲がいいといいますと、シンポジウムやイベントなどで同席する機会も多く、なにかと交流する機会が多かったんです。
その人物が甲南大学に影響力を持っていたとしたら、スンナリと理解できる話ですよね。
で、さらに調べてみましたところ、甲南大学出身でなおかつ現役の同大学客員教授も務めておられますこの人物は、
なんと現在CCCの関連会社の会長も務めておられます。
となるともうCCCの関係者と言っても過言ではありませんよね。
個人名を書きますと、なにかとあれなんですが、もう10年くらい前に
過労死は自己責任
と発言して、国会でもその発言が取り上げられて、物議を醸した方です。(「過労死は自己責任」で検索すると出てくる男性とは違います。著名な女性経営者です)
M社長 Оさん、誰かいい人いない?
Оさん いますよ。うちの大学から出しておきますよ
М社長 そうですか、それはありがたい。文句言わずに黙っててくれますよね
Оさん もちろんですよ。
なんてシーンが勝手に頭のなかを駆け巡りますが、もちろん、すべて私の邪推にもとずく、単なる妄想です。
で、そもそも、なんでこんなことを調べ始めたかっていいますと、私この委員の方に、なんとかコンタクトを取ろうと、あれこれ試みてみたのですが、結局、うまくいきませんでした
最後の手段と、大学側にメールの転送をお願いしましたところ
私信の内容を検閲されたあげく、「用があるなら、和歌山市に聞いてください」と言われてしまいました。
いや、情けないですね。別にジャーナリストだったら、非公式にに委員にコンタクト取るなんて当たり前のことなんですけどね。そのときの私のメールを以下に貼り付けておきます。
では、また。
〇〇さま
お世話になっております。
驚きました。私は、〇〇先生へのメールのご転送をお願いしたのであって、
〇〇大学図書館に、問い合わせをしたわけではありません。
にもかかわらず、まさか、私信の内容を大学当局が事前に、ご検閲されたうえに、
本件に関して〇〇大学としてのご回答をいただくとは、思いもしませんでした。
いったいどのようになっているのでしょうか?
私は、〇〇大学に対しては、この件に関して、ご見解は一切お聞きしておりません。
また、〇〇大学は、なにゆえ、和歌山市の図書館協議会の議題内容について
言及されておられるのでしょうか? 〇〇先生の委員就任にあたって、〇〇大学は、なにか関与されているのでしょうか?
この件、拙ブログで書かせていただくかもしれません。
よろしくお願いいたします。
日向咲嗣
2020/7/23 13時43分追記 タイトルを「CCCとK大学をつなぐ点と線」から
「CCCと専門家会議をつなぐ点と線」に変更しました。
答申されなかった専門家会議 へつづく
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