2021年3月18日木曜日

丸亀市マルタスでCCCが払うスタバ家賃はいくら？

 

こんにちは、日向です。


来週、3/22（月）には、いよいよ香川県丸亀市の「マルタス」がオープンします。


「マルタス」とは、丸亀市の新しい市庁舎に併設して建てられた市民活動支援センターのことで、管理運営を担当するのはカルチュア・コンビニエンス・クラブです。


公共図書館は入らないブックカフェと市民センターを同居させた宮崎県延岡市エンクロスに次ぐ、二例目の「ツタヤ図書館もどき」になりました。


https://marugame-marutasu.jp/　より




さすがにコロナ禍で、いつものような華々しいオープニングにはならないでしょうけれど、このところ、なぜか梶正治市長がはしゃいでいる様子がsnsでちょこちょこみられますので、ある程度市民の期待を集めるようなお披露目にはなるかと思います。


さて、マルタスの名前はあとから決まりましたので、これまで使ってきませんでしたが、丸亀市がCCCを指定管理者に選定するまでのプロセスは、これまで詳細に追いかけていますので、


以下から始まる過去記事もぜひご参照ください。







ところで、丸亀市でいちばん気になっていたのが、目的外使用料がいくらになっているかってことでした。


熊本県宇城市がCCCが払うスタバと蔦屋書店の家賃がたった月5300円だったものですから、丸亀市もおそらく激安家賃でCCCへ利益供与しているのではないのかと不安がよぎりまして、少し前から気になっていたので、本日の昼間に担当部署に問い合わせてみました。


すると、


ごめんなさい。いま詳細がわかる書面がないので、正式に情報開示請求の用紙を出してくれますか？


と言われまして仕方ないのでソッコーで出しました。


とはいえ、2週間待って、手数料納付手続きした後送付されるのをとても待っておられませんので、ご存じの方がいないか、あちこち関係者をあたってみましたところ、わかりました。


年間136万円だと聞いている【※1】



月に直すと、約11万円。驚くほどの安さではなくて、意外にフツーな額なのに、ちょっと拍子抜けしました。


もちろん、これ正式に開示資料が出てみないと正確なことはわかりませんけれど。

【※1】2022年8/23追記　令和3年度は、1年間で148万1,223円 １か月12万3,435.25円であることが判明　丸亀マルタスがなぞる延岡エクロクスの前例　参照


ただし、マルタスに入るCCC経営の店舗には、蔦屋書店は入っておらず、カフェのスターバックスだけみたいなんですね。これは意外。


CCC運営の公共施設としては、初めて蔦屋書店が入らない施設ということになります。


いったい、どうしてなんでしょうか？　



本はないのかというと、それがあるんです。公共空間の閲覧スペースには、7000冊の図書が配架されるらしく、それとは別にキッズスペースに児童書も2000冊入るそうなので、それを“飾り”といいますか、“実用”といいますか、貸出はしないけれども、そこで本に親しむことはできるようなんです。




で、話をもとに戻しますと、賃料を払う「目的外」の広さなんですが、これも正確ではありませんけれど、約50平米だそうで、カウンターと専用スペースのみで、周辺の自由に座れる席については賃料には入っていないとのことですが、このところ和歌山市で話題になっていました、通路部分はのぞいて棚ごとに賃料が発生するというようなことでは、どうやらないようです。


それでも、70万人の来場者を見込んでいる新築の公共施設内の店舗とすれば激安であることに変わりはなく、そんな安く借りれるんだったら、うちも店を出したいと思われる近隣の商店主さんはたくさんいらっしゃるのではないでしょうか？









あとは、地元の方からお聞きしたのは、よもやま話ばかりでしたが、ひとつ気になったのは、昨年4月にCCCが武雄市の立体商標を申請した件です。


どうやら丸亀市でも話題になっていたらしく、丸亀市も同じようにCCCがプロデュースした空間を勝手に立体商標に登録でもされたら困るという方がおられました。


市の担当部署が、その件でCCCと折衝を持ったらしんですけれど、


市の担当者レベルではCCCサイドとは太刀打ちできないとして、結局、市の顧問弁護士が対応にあたったというお話を聞きました。


具体的にCCCが何をどうしようとしたなど、話の中身は、ぜんぜんクリアにはならないのですけれど、CCCからすれば海千山千のビジネス相手などと比べたら、地方の自治体の担当者などチョロイものでしょうし、はなっから、この立体商標申請にあたっては、自治体の同意は必要ないというスタンスだったそうです。




そういえば、市議会でも、最近、似たような状況がありました。


3/4の丸亀市議会・本会議 総括質疑に建った、中谷真裕美議員がこう聞いています。


http://www.marugame-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=694





マルタスは、オープンが結果的に2カ月遅れたが、その部分は、光熱水費や人件費はかかっていないはずなので、指定管理料の減額の交渉をしたのか？


これ、市民なら誰もが聞いてほしいと思うような、ものすごくまっとうな質問です。


それなのに担当部長が、もう言い訳に終始してました。


結局、なんの交渉もしてないんかい！


といういつものツタヤ自治体の「なぜか役人が必死でCCCをかばう」というお約束劇場をみせてくれました。


年間の指定管理料が1億3000万円。光熱水費は、余ったら精算するけれど、足りなかったらその分請求するよ


というCCCは絶対にソンをしないしくみになつていることを、市民のみなさんは、よーくみておいていただきたいなと思いました。




すみません。今日は、またとりとめのない話になつてしまいました。


あっ、それから書き忘れてましたが、影のキーマンである市議会の国方功夫氏は、市職員へのパワハラがあったとして100条委員会にかけられていましたが、


結局パワハラはあったと認定されたうえ、猛省を促す


ということで昨年12月に一件落着したそうです。



国方氏はすでに次の選挙には出ないと公言されていたらしく、影響力はひところと比べて低下しているものの、いまだ存在感は小さくないという人もいました。



これ以上は、さしさわりがあるといけませんので、やめておきますが、武雄市の前市長みたいに、関連会社の役員就任など、CCCからの“ご褒美”を後からもらうのではないのかと、口さがないウワサなども飛び交ってましたが、


いや、それはないですよ


とキッパリ否定する関係者のご意見に、なんとなく説得力があったのは、なぜでしょうか。


丸亀市の“ツタヤ公民館”、有力議員の意向でCCC誘致か…パワハラ騒動も勃発した議会




CCC、公共施設運営を受託する“巧妙すぎる”手口…丸亀市の管理受託の不可解な経緯



追記　内覧会に行かれた方によれば、和歌山と同じ絵本を高い書架に入れたブックマウンテンを、マルタスでもつくっていたそうです。





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