先日リリースされた和歌山市談合疑惑の後編ですが、ツタヤ図書館ウォッチャーにとっては、
いまひとつ物足りないというか、こころに響かないというか、琴線に触れない部分ばかりだったように思います。
何よりこの問題の最強のヒール(悪役)であるCCCが起こした事件ではなく、あくまで南海電鉄とRIAとの関係で、市がそれに加担しているかのような構図がみてとれるからだと思います。
しかし、後半部分で前武雄市長の「スピードは最大の付加価値である」とのセリフが出てくるように、やはり事件の核心には、武雄市で最初にモデル事業を作ったCCCがいるんです。
その話をすると長くなりますので、今日は、一目でわかる疑惑の証拠画像を以下に貼り付けておきます。
左がCCCのプレゼン画像、右がRIA作成の基本設計画像です。
細かい人の配置や柱の位置こそ違いますが、どちらも高い位置に書架がそびえ、奥にエスカレーターを配置している基本構図は同じです。
問題となるのは、公式に提出された日付です。
CCCのパースは、2017年11月のプレゼンに提出されたもので、その資料として議員のみに配布されたものです。(後日、CCCが選定されたニュースのメディア発表には、この画像が使用されていました)
一方、RIAのほうのパースは、それよりも半年以上前の2017年5月に一般公開されたものです。
「CCCが、RIA発表の基本設計のパースをマネしたのでは?」と思われるかもしれませんが、
そんな公然と他社の著作権を侵害するような不法行為を指定管理者候補がしますか?
一方、設計者サイドからみたら、まだ指定管理者にCCCが応募してくるかどうかもわからない時点で、高層書架を採用しているのもおかしな話です。
もしCCCが設計担当のRIAの許可を事前に得て、似たものを作成したとしたら、指定管理者選考のコンペで競合した図書館流通センター(TRC)にも、設計者は、同じく許可したのでしょうか? TRCが提出した案もこんな感じだったのでしょうか?
まぁ、あれこれ詮索しても仕方ないのですが、もし、基本設計の素案をCCCと基本設計者のRIAの二社で共有していたとしたら、
2017年11月の指定管理者選考会は、CCCにだけ有利にとりはからわれたのか、それとも最初からCCCとRIAは基本設計について裏で密談していたのではと言われかねません。
少なくとも、このプロジェクトの関係者会議にRIA作成の都市計画が提出された2014年9月の段階で、CCCはこの図書館の設計にも深く関与していたのではないかと疑わざるを得ないです。
和歌山市がRIAと「ズブズブの癒着関係」にあるとしたら、CCCとRIAも似たような関係といえるのでしょうか。
このへんの疑惑の詳細については、以下の記事をご参照ください。
第2回 BJ2018.10.02
よろしくお願いいたします。
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