2021年1月7日木曜日

コロナ禍の失業保険


こんにちは、日向です。


当ブログは、レンタル大手TSUTAYAの本社・カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営するツタヤ図書館に関する話題に絞って書いておりますが、


ときどき、私の本業である雇用・労働問題に関する記事についても、メディアに掲載されるたびに、できる限りご紹介するようにしております。


実は、昨年12月22日にビジネスジャーナルに以下のような記事を寄稿したのですが、うっかりご紹介するのを忘れておりました。


コロナ禍の基礎知識!失業給付金を有利にもらうコツ…給付要件緩和&給付額増加の可能性も



といいますのも、実は、筆者本人も、気づかないうちに記事が掲載されていたからです。



年末押し迫って、BJ編集部に他の記事の原稿を送った際に、この記事の掲載日もついでに問い合わせしましたところ



すでに22日掲載しましたよ


と言われてしまいました。


えっ、そうでしたか。それは大変失礼しました


となりまして。


もちろん、いつもなら、事前にお知らせいただくのですが、年末進行で忙しい時期でしたのでそういうこともふつうにあるんです。


それより何より、この記事がほとんどネット等でも話題にものぼらなかったことに、私自身、ショックを受けました。



コロナ禍において、雇用情勢が急激に悪化しているなか、この手の情報に対するニーズはかなり高いと思われるにもかかわらず


これほどまでにスルーされてしまったのは、曲がりなりにもこのテーマについて20年以上本を書いてきた者としては、自分の知名度のなさといいますか、影響力のなさを憂うしかないんです。



で、いまさらですが、首都圏に緊急事態宣言が出されるという事態になりましたので、


本日は、改めてこの記事の内容をご紹介させていただきたいと思います。



詳細は、この記事をお読みいただくとして、ポイントだけ抜き出しておきます。





・自己都合で退職すると、退職前2年間に12か月以上勤務(雇用保険に加入)していないと、失業給付はもらえない


・被保険者期間(加入期間)に換算できるのは、11日以上もしくは80時間以上勤務(週20時間(一日4時間なら週5日)かける4週間)した月のみ


・飲食店など(図書館の非正規スタッフも)サービス業でシフト勤務の人は、10日(もしくは80時間未満)しか働いていない月は、雇用保険上は「勤務していない月」とみなされる






・その結果、何年もフルタイムで働いてきたのに、コロナ禍で勤務先が休業を余儀なくされたケースでは、退職後に失業手当を1円ももらえない理不尽な事態が多発している


・そのことを頭に叩き込んで、在職中は、できる限り月11日(80時間)以上シフトに入ることを死守したい


・運悪く、自己都合で「12カ月以上勤務」を満たせなかった場合は、会社都合と認めてもらえれば「6カ月以上勤務」で失業手当はもらえる


・ハローワーク(ハロワ)で会社都合とみとめてもらう要件をよく調べて、それに該当する証拠をもっていくべし


・「15%以上減収になった」ことを証明すれば、会社都合と認められる可能性は高い


・そのためには、勤務日の推移がわかるシフト表などを証拠として持参すべし


・もうひとつ、意外に知られていないのが、同居の家族に、基礎疾患がある、妊娠中、高齢――のどれかに該当する人がいるケース


・それらの家族に、新型コロナに感染するリスクが高いとして退職したと言えば、比較的容易に会社都合と認めてくれる


・なかでもいちばんハードルが低いのが同居の家族が「高齢」。この「高齢」の基準は「60歳以上」


・その事実を証明するのは、世帯全員記載の住民票のみでok


・退職後に60歳以上の家族と同居しても、それと認められないが、退職前に同居を始めていれば、この特例が適用になる可能性はある、といえる


ということで、ポイントだけ雑に列挙しておきましたが、やはりいざというときに役立つのは、制度についての確かな知識です。


雇用保険制度については、結構頻繁に法改正されておりますので、図書館や書店ででも拙著の最新版を探して、ご自分に関係のあるところだけでも、パラパラとめくっていただければ幸いです。(何度も法改正されているのに、10年前の古本ばかりおいてあるツタヤ図書館にはご注意)


よろしくお願いいたします。


コロナ禍の基礎知識!失業給付金を有利にもらうコツ…給付要件緩和&給付額増加の可能性も











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