こんにちは、日向です。
先日来、取り上げております大阪府門真市がカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を市立図書館の指定管理者に選定した件、
まだ一枚の情報も開示されないうちから、
“アール・アイ・エー”という名前が出てきた瞬間に、
なるほど、そういうことだったのか、というようなご感想をも持たれた人も多いはず。
昨年9月に書きました
の内容は、そのまんま、門真市にもあてはまるのではないかと思いましたので、文末にその部分を再度掲載しておきました。【※1】
そちらは、のちほどじっくり読んでいただくとして、今回、門真市でもRIAが関与しているのが、ちょうど和歌山市と同じ2012年からだったことが判明しました。
当ブログでは、これまでさんざんRIAを取り上げてきており、「もうおなか一杯」と思われる方も少なくないと思いますが
ところどころ拾い読みされている方には、なんのことかさっぱりわからないかもしれませんので、改めてご説明させていただきます。
和歌山市が2018年に私に開示してきた、図書館の建築を委託した南海電鉄との会議の議事録は、ほとんどが黒塗されていて、当時、関係者間でいったい何を話あわれていたのか、長らく謎のままでした。
ところが、昨年5月に内部資料の入手に成功したことで、その核心部分が突如あかるみになりました。
これまで真っ黒だった重要箇所が読めるようになっていて、そこには、RIAによるとんでもなく非常識な発言が次々飛び出してきたのです。
いったい、どんな発言があったのか。
息を飲むというのは、こういうことをいうのでしょう。入手した資料を読み進めていくと、驚きの事実の連続。和歌山市でのRIAの動きというのは、いくら非難してもしたりないくらい非常識なものでした。
市民図書館が入る和歌山市駅再開発プロジェクトの調整会議がスタートしたのが2014年6月。その翌月の7月からRIAは、南海電鉄サイドのコンサルタントとして出席しています。
さらに翌々月の9月には、RIAの担当者が、第1号となった武雄市の事例とともに、当時設計段階で、まだこの世に存在すらしていない宮城県多賀城市に新築予定のツタヤ図書館を、あたかも“成功例”のごとく紹介しているんです。
(詳細は、 “ペーパー図書館”と国交省“参照)
クライマックスは、この日の会議録の最後の部分にありました。ビジネスジャーナルに発表した記事から引用しておきましょう。
この日の会議録の最後には、同社のアドバイスとして、こんな仰天発言も記録されていた。
「CCCと連携するには、市長と社長をグリップさせて始まるイメージで、積み上げていく話ではない」(平成26年9月8日)
「市長と社長をグリップ」とは、いったいどういう意味なのだろうか。また、一般的な行政の手続きとして行われている、市民の声を聞いたり、図書館を管掌する教育委員会に諮ったりといった「積み上げていく話」を全否定しているようにも解釈できる。(5日オープンのツタヤ図書館、官製談合疑惑浮上…不正だらけの実態を暴く内部告発資料)
「~解釈することもできる」とかなり控えめに表現しましたが、改めて読みますと、これ、あからさまな「談合のススメ」じゃないですか。
まだ指定管理者制度を導入するかどうかすら決まっていない段階で、具体的に事業者の名前をあげて、そこの社長と市長が直接話をして決めればいいなんてコンサルタントが言ってるんですから。
2015年に海老名市がツタヤ図書館として新装オープンするまでは、カルチュア・コンビニエンス・クラブは、カフェと書店を併設した新感覚の図書館を直営よりも安い費用で運営する独自ノウハウを持っている
とのフレコミで、市長のトップダウンによる特命随意契約でプロジェクトが進められていました。
ところが、2015年に9月に武雄市で大量のクズ本を入れていたり、海老名市で共同事業体を組むTRC図書館流通センターに独自分類を批判されるなど、CCCは「図書館運営に関しては、ど素人である」と馬脚を表したことから、事態は一変。
進出先各地で市民による反対運動が起きたことから、2017年に選定された延岡市以降は、形だけでも公募にして、応募者のなかかでいちばん優れていたCCCを選定した格好を取るようになったんです。
和歌山市でのRIAは、64億円という巨額の補助金が投入される南海電鉄サイドの利益を優先する立場で出席していました。それにもかかわらず、国交省系列の団体を通して和歌山市のレポートも作成しているっていうんですから、同じ内容のレポートを、少し表現を変えて、使いまわしていたのではないのかとすら思えてきます。
いくら門真市がCCC選定までのプロセスを、適正に進めたように取り繕ったとしても、RIAがからんでいる以上、和歌山市と同じようなことをしていたのではという、疑いは出てきて当然です。
ちなみに、和歌山市は、南海から報告を受けている、RIAが設計事業者として選定された際の入札結果について、頑なに詳細の開示を拒んでおり、市民の不服申し出によって、近く、この件でも、審査請求が始まる見込みです。
門真市でも、そういう“爆弾”がこれから次々と炸裂していくことになるのでしょうか?
以下 2020年9月3日木曜日
さて、ツタヤ図書館ウォッチャーの方ならば「アール・アイ・エー」の名前を聞けば、すぐピンとくるはず。
そう、CCCのフラッグシップ(旗艦店舗)である代官山蔦屋書店及びその周辺一帯・代官山T-siteの開発を手掛けたコンサルタントです。
CCCが全国で6番目のツタヤ図書館を今年6/5にグランドオープンした和歌山市のプロジェクトでも、いちばん重要な役割を果たしたのがこの会社でした。
もちろん、RIAが事業に参画しているプロジェクトはすべてCCCが受託するというわけではありませんが、
少なくとも、和歌山市では、総事業費123億円の巨大事業の中心にツタヤ図書館を配置するために、水面下で重要な働きをしていたことが判明しています。
和歌山市でのRIAの動きについては、そもそも施主である南海電鉄がRIAを選定したプロセスからして、和歌山市も巻き込んだ官製談合を疑われる証拠まで出てきており
ここでは、とても書ききれないくらいとんでもない疑惑が次々と噴出していました。
そこで、今回は、和歌山市が2018年に、ほぼ全面黒塗りで私に開示した1400枚の会議資料のうち
私が、その黒塗り部分がすべて外れた原本コピーを独自に入手したなかから、
指定管理者の公募どころか、建物の基本設計すらまだないときからRIAがツタヤ図書館のCCCを、いかに売り込んでいたのかを示す
“爆弾会議録”を披露しておきたいと思います。
なお、この件に関しては、6月にビジネスジャーナルでスクープ記事(5日オープンのツタヤ図書館、官製談合疑惑浮上…不正だらけの実態を暴く内部告発資料)を出すにあたって、事前にRIAの大阪支社及び東京本社に連絡を取り
この会議録に記載されている内容についてお聞きしたい
と申し上げましたが
ご担当の方に確認すらしていただけず、電話口で、受付の方が即座にこう回答されました。
守秘義務がありますので、一切回答できない
それでは、爆弾会議録の中身を、じっくりとお読みください。(左が和歌山市の開示した黒塗り資料。右が独自入手した原本コピー)
【※1】山口県宇部市は、ツタヤ図書館もどきをつくる施設条例が昨年9月の市議会で否決されて、奇跡的にCCCの魔の手から逃れることになりました。
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