2021年4月25日日曜日

和歌山市TSUTAYA図書館・事件一覧表

 

こんにちは、日向です。


さきほど、ビジネスジャーナルに今月号の記事が掲載されました。


和歌山市、ツタヤ図書館に関する公文書を隠蔽か?8カ月間も議事録なし、追及され逆ギレ





今月は、CCCとの定例会議事録が8カ月間もゴッソリ抜かれていた事件について詳しく取り上げました。(来週、今回の前編に続いて後編もリリース予定です)


この公文書の違法廃棄・改ざんが疑われる事件は、CCCが運営する新・和歌山市民図書館を象徴するような出来事です。


それは、一言でいえば、


不祥事や疑惑が次々と発覚するけれども、どれも市教委は不問にし、その記録も一切残さない



というスタンスに現れていて、昨年6月の全面開館以降に起きた当ブログに書いた出来事が、和歌山市の行政記録上は、ことごとくなかったことにされています。



あとから市民が閲覧できる公文書としての記録をできるだけ残さない


もし残っていても、黒塗で開示したり、コッソリ抜き取ったりして、市民には知らせない



という断固たる姿勢を感じさせます。



これまでは、市駅前再開発に関する関係者議事録1400枚の黒塗りに象徴される「全面黒塗り不開示」がメインだったのですが、


それが厳しく批判され、市民からは審査請求を二度も起こされて、1000日かけた審査会の審判によって渋々一部黒塗りをはずした資料の開示を迫られ、また、市内の会社経営者からは、開示された公文書の黒塗りによって損害を被ったとして国家賠償訴訟を起こされるなど、


市当局としては、カルチュア・コンビニエンス・クラブ主導による図書館運営は、非常に厳しい批判にさらされてしまいました。



そこで、今回、読書活動推進課の担当者が編み出したともいえるのが、都合の悪い部分のみコッソリと抜いて開示する行為だったのではないのか?



そこで、改めて、昨年6月の全面開館以降の不祥事・疑惑をひとつひとつ振り返っていきますと、驚いたことに、それらのプロセスはことごとく文書の記録として残っていないようなんです。



たとえば、CCCがタウンワークに社名を出さずにパートを募集していた件では、リクルート本社が正式に「違反行為である」と認めた事実を担部部署に通報しましたところ、担当者は「平井薫館長に口頭で注意した」との回答でした。


タウンワークの豹変


「どうして文書で注意しないのか、始末書を出させるべきではないのか?」と申し上げましたが、「そこまでする必要はない」とのことでした。



和歌山市は、ことごとくその調子で、記録を残していないんです。


そこで、海老名市のような不祥事・疑惑の一覧表を作成して、今回の記事に掲載しました。



歌山市ツタヤ図書館不祥事・疑惑一覧~運営・サービス編~

201912

図書館カードの個人情報不安

12/19から貸出返却のみ可能な仮オープン時に配布されたTカード機能付図書館利用カードの説明書には、「カード作成するとダイレクトメールや営業電話がかかってくる」旨が明記されていたことがsnsで話題になった。

20206

ICタグ未装備事件

利用者が窓口を経ずにセルフで貸出ができる自動貸出機の読み取り方式がICタグではなく、バーコードからであることが判明。

20207

独自分類騙し討ち導入事件

当初「25万冊」のみ導入するとされていたCCC独自のライフスタイル分類が「27万冊」と大きく増えたうえ、4階児童書コーナーにも導入されていたことが開館直後に発覚。

20207

タウンワークパート求人社名不記載事件

和歌山市民図書館のスタッフの求人広告に会社名を明記せず、あたかも市の直接雇用のごとく「和歌山市民図書館」としてCCCがパートタイマーを募集していた。

20207

審議会委員人事のCCC関与疑惑

20183月から図書館協議会(翌年12月からは図書館審議会)に選任された委員CCCから送り込まれた人物ではないかとの疑惑が浮上。

20209

イベント会場過密事件

9/24階・えほんの山コーナーで開催されたのイベントが過密状態になっており、「屋内イベント収容率50%以内のガイドライン」当時の新型コロナウイルス感染症対策)に違反しているではないのかとの疑惑が浮上。他のイベントでも、定員100名のところ60名参加者募集と、最初から基準を超えた人数を入れていたことが発覚。

202010

スタバ&蔦屋書店・激賃料問題

世間相場では、どんなに安くても月300万円はくだらないと言われる駅前一等地にある図書館のスターバックス及び蔦屋書店の家賃(行政財産の目的外使用料月当たり19万円であることが判明。

202012

こども食堂イベント写真掲載事件

地元団体の支援を得て、CCCが市民図書館内で主催したこども食堂のウェブサイト上の告知に、同じ団体が他で開催した際の参加児童の顔写真がぼかしなしに掲載されていた。CCCは「事前に許可を得ているため特に問題ない」と回答。

20212

司書資格者率激減問題

20193月末の直営時代は、37名中32名が司書資格を保有していて、有資格率88%だったのが、CCC指定管理になった20206月末には、77名中26名と有資格率33%までダウンしていたことが判明。

20213

読めない開業準備報告書提出事件

和歌山市がCCCに約1億円をかけて新図書館への移転業務を委託。その開業準備報告書が情報開示請求によって開示されたが、そのなかで「配架スケジュール」として掲載されていた図が不鮮明で、記載内容が読めなかったため、担当部署に問い合わせると「うちでも読めないんです」と回答。和歌山市は、1億円払ってCCCから読めない報告書を受け取ったことになる。




コレ、南海電鉄も関与した官製談合とか、CCCの指定管理者選定にかかわる出来レース疑惑などは、すべて除いて、純粋に運営業務にかかわることだけ抜き出したものですが、それが、これだけあるんです。凄くないですか?


もちろん、これらについては、どこのメディアでも一切取り上げられていません。



当ブログをつづけてお読みいただいている方にとっては、いずれも周知の事実なんですが、まさか、これらについて、ことごとく記録を残さないようにしているなんてことまでは、みなさん気づいていないと思います。



もし残していても、コッソリ抜いてくるような人たちなので、市の担当部署では


全力でカルチュア・コンビニエンス・クラブ様をお守りする


CCCファーストを貫きとおしているように思えます。


情報開示を請求してくる市民は、彼らにとっては、ただのクレーマー扱いなのでしょうか?


行政の腐敗・劣化は、このようにして情報の隠蔽によって、日々“進化”していくように思えてなりません。





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20206月》

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