まず、昨日ページの末尾に掲載しましたこの表を、もう一度みてください。海老名市立図書館でCCCが過去に発生させた不祥事と疑惑の一覧です。
ひとつの受託先だけで、これだけの問題起こしていると、普通は、再受託なんてありえないですよね。
ところが、海老名市当局は、現在のCCCとTRCのJVに、なにがなんでも再受託させたいのか、用意周到な準備をしてきました。
●不祥事連発なのに最高評価
詳しくは、昨日紹介した記事にも書きましたので、のちほどそちらも参照していただくとして、一例を挙げますと、今年1月に行なわれた社会教育委員会での図書館指定管理者の評価です。
以下に抜粋しておきます。
さきほどの、不祥事一覧と対比させてみてください。凄いですよね。これが同じ指定管理者なのかって思うほど、その評価は、かけ離れています。
どっちが本当なのかって、みなさん思われるかもしれないですが、この市当局の評価は、平成29年度だけに限定したものなんですね。で、あとの、来館者数が増えたとかというのは、図書館本来の機能とはあまり関係ないことばかり評価しているのに注目してください。
過去に発生した不祥事は、すべてなかったことにして、とりあえず1年間だけ高い評価をなんとかひねり出したともいえるわけです。
まぁ、そんなに熱心に図書館のことウォッチしている人もいないので、そう言われたら「まぁ、いろいろあったけど、いまは市民に喜ばれてるね」なんて、教育委員のみなさん思ってしまう仕掛けになっているわけです。
●ガセネタ流した犯人探し
で、もうひとつ舞台裏を明かしますと、先日の議会答弁で「応募したのは一事業体のみ」だったことが判明した数日前から、それとは正反対の情報が関係者の間に駆け巡ってました。
いわく「ついにTRCがJV離脱!」「TRCは単独応募!」というものでした。
私も、うっかりまに受けてしまい、記事を書く準備をしていたところでした。
ところが、件の議会答弁の前日になって、「それはガセネタ」であることが判明。かなり信頼のできるソースが、そのウワサを完全に否定したらしいのです。
いったい、誰がそのガセネタを流したのかと、いま関係者の間で「犯人探し」が始まっているようです。
議会で図書館に関する質問が予定されていましたから「厳しい追及をされたら困ると思った市当局の周辺で、意図的にガセネタを流した人物がいたのでは?」という噂まで、出ているほどです。
新しい指定管理者は、10月中に正式発表。12月議会での承認というスケジュールになっています。
それぞれの立場で思惑が違い、情報戦の様相も呈してきました。
今回の出来事に先立つ今月13日、市民団体からCCCを指定管理者から外してほしいとの陳情が出されました。委員会で否決はされたものの、地元市民のなかにも、ツタヤ図書館継続に反対する人が少なくないことを印象づけました。
強引にCCCに決めると、そのプロセスの綻びと矛盾点が次々と出てきますので、まだしばらくは、海老名市の動きから目が離せません。
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