2022年11月7日月曜日

和歌山市民図書館の不祥事・疑惑一覧を更新【2022年11月版】

 

こんにちは、日向です。


さきほど、和歌山市民図書館の令和3年度（2021年度）における指定管理者モニタリング結果が発表されていることを知りました。


http://www.city.wakayama.wakayama.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/045/719/R3



2021年度は、200点満点の161点で、総合評価はS（優良）だそうです。


項目別の評価をみても、どれも高得点をマークしておりまして、特に、これが良くて、これはイマイチだったというようなバラつきもなく、市民図書館を管掌する和歌山市教委・読書活動推進課としては、カルチュア・コンビニエンス・クラブを指定管理者に選定して、本当に鼻高々といった印象なのでしょうか。


さて、そういったタイミングで、行政の評価にケチをつけるのもイジワルだとは思いますが、


私も、以前から作成している、和歌山市民図書館の不祥事・疑惑一覧~運営・サービス編（開館前の官製談合疑惑等は除く、開館後の運営を対象）に最新の情報を入れて更新してみました。


ここに記録しているようなことは、CCCの評価にはまったく影響していないようです。むしろCCCを指導する立場にある、和歌山市の責任といえるかもしれませんけれど、ここまで疑惑や不祥事が続出しているのに、最高評価というのも、なんだかしっくりいきませんね。


これは、CCCについても言えることですが、問題が表面化しても、ロクに釈明もせずにダンマリを決め込んで、ただ世間が忘れるのをじっと待つというスタンスはいかがなものかと思います。


そういった姿勢は、説明責任を放棄していに等しいので、これらについて、和歌山市もCCCも、できれば、ひとつひとつ丁寧に説明していただきたいと、改めて痛感している次第です。


よろしくお願いいたします。



●和歌山市ツタヤ図書館不祥事・疑惑一覧~運営・サービス編~【2022年11月版】

2019年12月

図書館カードのTポイント機能のデメリット発覚

12/19から貸出返却のみ可能な仮オープン時に配布されたTカード機能付図書館利用カードの説明書には、「カード作成するとダイレクトメールや営業電話がかかってくる」旨が明記されていたことがsnsで話題になった。2018年12月議会で津守教育局長の「個人情報は、図書館運営でのみ利用することを指定管理者との協定で定めている」とした答弁が事実とは異なると指摘される。

2020年6月

ICタグ未装備事件

利用者が窓口を経ずにセルフで貸出ができる自動貸出機の読み取り方式がICタグではなく、バーコードからであることが判明。その決定プロセスは、CCCとの定例会議の議事録に記録されていると市教委の担当者は回答したが、その後検証してみると、その部分がわかる議事録は存在しなかった。

2020年7月

独自分類騙し討ち導入事件

当初「2階5万冊」のみ導入するとされていたCCC独自のライフスタイル分類が「2階7万冊」と大きく増えたうえ、4階児童書コーナーにも導入されていたことが開館直後に発覚。これも「決定プロセスは、CCCとの定例会議の議事録に記録されていると市教委の担当者は回答したが、その後検証してみると、その部分がわかる議事録は存在しなかった。

2020年7月

タウンワークパート求人社名不記載事件

和歌山市民図書館のスタッフの求人広告に会社名を明記せず、あたかも市の直接雇用のごとく「和歌山市民図書館」としてCCCが募集。タウンワークの苦情窓口や求人広告協会に、この違反事実を通報すると、当初「店名・屋号なら問題ない」との見解だったが、リクルートホールディングスは「社名不記載の求人広告は、ルール違反」と認定。和歌山市の担当者が館長に口頭で厳重注意したと報告。しかし、その後も、他のCCC受託館で同様の求人が出されていた。

2020年9月

イベント会場過密事件

9/2に4階・えほんの山コーナーで開催されたイベントが過密状態になっており「屋内イベント収容率50％以内のガイドライン」に違反しているとの疑惑が浮上。他のイベントでも、参加者の募集で定員100名のところ60名と、基準を超えた人数を入れていたことが発覚。市当局にただすと「実際には150名は入る部屋なので、60名募集しても問題はない」とCCCを擁護した。

2020年10月

スターバックス&蔦屋書店・激賃料問題

指定管理者であるCCCが、運営を受託している図書館部分とは別に、スターバックス及び蔦屋書店等、自社の店舗を出店して、和歌山市から借りる際の家賃が月当たり19万円と世間の相場の15分の1以下であることが判明。あくまでも条例に従って賃料を決定と市教委は回答。この賃料について、CCCと協議した形跡はみられない。

2020年12月

こども食堂イベント写真掲載事件

地元団体の支援を得て、CCCが市民図書館内で主催したこども食堂のウェブサイト上の告知に、参加児童の顔写真がぼかしなしに掲載しているのは配慮が足りないのではないのかと図書館関係者から指摘を受けた市民図書館のCCC職員は「事前に許可を得ている」として、その指摘をクレーム扱いにした。担当課の読書活動支援課は、CCCの行為について「配慮が足りなかったかもしれない」と回答。

2021年2月

司書資格者率激減問題

7月の全面開館直後に、朝日新聞がCCCの指定管理になってから、スタッフのうち司書資格者は半減したと報していた問題で、詳細な情報開示を求めていたところ、2019年3月末の直営時代は、37名中32名が司書資格を保有していてて、有資格率88％だったのが、CCC指定管理になった2020年6月末には、77名中26名と有資格率33％までダウンしていたことが判明。神奈川県海老名市では、司書資格者を「全従事者の5割以上」を要求していたのに対して、和歌山市では「パートを除く全従事者の5割以上」として、フルタイム勤務者20名程度の半数で要件をクリアできるように条件を極端に緩和していたことが判明した。

2021年3月

読めない開業準備報告書提出事件

和歌山市がCCCに約1億円をかけて新図書館への移転業務を委託。その開業準備報告書が情報開示請求によって開示されたが、そのなかで「配架スケジュール」として掲載されていた図が不鮮明で、記載内容が読めなかったため、担当部署に問い合わせると「うちでも読めないんです」と回答。和歌山市は、1億円払ってCCCから読めない報告書を受け取ったことになる。

2021年3月

new！

CCC定例会会議録中抜き事件

市民団体に開示された2018年4月から2019年3月までに開催された和歌山市教委の職員とCCCとの定例会の議事録が途中8カ月間ゴッソリとなくなっていたことが判明。ICタグの全蔵書への貼付を中止した件や、CCCが当初「2階だけ」と約束していた自社独自のライフスタイル分類を、4階の児童書コーナーにも導入していた件などの重要事項について話し合っていたはずの時期の議事録がゴッソリ抜け落ちていた。担当者に「どこかに紛れていないか探してほしい」と、何度か依頼したが「ないものはない」と逆切れされる始末で、担当課の課長もそれを容認してウヤムヤにしてしまった。

2021年4月

new！

坂下元館長が無許可で利害関係者と書籍執筆

CCCを市民図書館の指定管理者に選定したときに図書館長を務めていて2019年から、教育委員会・教育学習部長に昇進していた坂下晴朗氏が、利害関係者であるCCCの高橋聡カンパニー長らと共著で専門書籍を上梓。それによって得られる副業収入を役所に申告していなかったことが判明。

2021年10月

new！

市民団体からの不服審査請求を1年8か月放置

市民団体が、2018年11月に開示請求して、和歌山市が翌月一部開示した図書館建設にかかわる黒塗書類について、すべて開示すべきと不服審査請求をしたところ、担当課だった都市再生課が、1年8か月もの期間、審査会へはかることなく、事案を放置していた。神奈川大学法学部・幸田雅治教授は「違法の可能性が高い」とコメント。

2022年3月

new！

決裁書が誤字だらけ

市民団体が2019年3月に起こしていた不服審査請求について、和歌山市が出した裁決書に多数の誤字がみつかった。裁判の判決と同じ重みを持つ裁決書が誤字だらけとなっているのは市の沽券にかかわるとして、後日、再度正しい漢字に修正した裁決書が発行された。

2022年9月

new！

スタバ蔦屋賃料9割引き発覚

市民図書館内でCCCが営業するスターバックスと蔦屋書店の賃料は、募集要項段階では、世間相場と大差ない設定にしておきながら、CCC選定後にその単価を三分の一に下げたうえ、販売棚とテーブル単位で対象面積を限定する手法で、当初見込みの9割以上減額されていたことが発覚。募集要項時の目安賃料の決裁文書と添付の説明文書がなくなっていた。

2022年10月

new！

通路部分をタダ同然で借りて又貸し

市民図書館内でCCCが営業しているスターバックスと蔦屋書店は、和歌山市にテナント賃料として月あたり19万円払うことになっているが、その両店舗が、ふだんは借りていない通路部分を、繁忙期のみ催事扱いでCCCが臨時使用申請して、他店に又貸ししていたことが判明。その使用料は、月1万4,576円と激安。使用許可証で又貸しは禁止されているが、商品を出店者から仕入れて蔦屋書店が販売しているとの蔦屋側釈明を鵜呑みにして、和歌山市は、この契約違反を不問にしている。

2022年11月

new！

スタバ蔦屋書店の賃料・光熱水費0円事件

和歌山市民図書館の指定管理契約が始まった2019年12月19日～同館がオープンする2020年6月5日までにおいて、同館内で営業するスターバックスと蔦屋書店は、賃料・光熱水費を1円も負担していないことが情報開示申出の文書不存在によって判明。通常、新規開店の店舗は、オープン前の3～4か月程度、店舗のセッティングやスタッフの研修のための開業準備期間が必要とされていて、2018年にカルチュア・コンビニエンス・クラブ運営でオープンした山口県周南市でも、4か月の開業準備期間中に使用料357万円を同社が周南市に納付していた。（11/13更新）





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ツタバ賃料9割引の後編リリース









激安！目的外使用料のカラクリ　


募集要項に隠されていた目的外使用料の謎　







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●宇城市へ情報開示決定の審査請求を行いました●和歌山市へ提出されたCCC開館準備報告書　●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手（その3）添付資料　●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手（その2）　●公式回答が“ウソ八百？”の和歌山市読書活動推進課　●高石市で蔦屋書店の相棒となった日本測地設計　●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手（その1）　●大阪府高石市は、蔦屋と南海のカモ？　●『雇用保険から排除される非正規労働者～』の記事が出ました　●蔦屋書店は悪くないと言う高石市の担当課長　●速報！“ツタヤ図書館もどき“が大阪府高石市にもできる？




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2020年8月29日土曜日

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《2020年6月》

●和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず●「ICタグと自動貸出機」はセット●自動貸出機についての補足説明●和歌山市民図書館の自動貸出機について●３８００万円の“安全対策”●出来レースの代償・後編●出来レースの代償・前編●専門家がほとんどいない審議会 ●『第9版　失業保険150％トコトン活用術』についてのお詫びと訂正 ●TSUTAYA占領地のレジスタンス ●疑惑まみれのグランドオープン ●“白塗り”に隠されていた告発意図


《2020年5月》

《2020年4月》

《2020年3月》

《2020年2月》







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