2018年9月15日土曜日

黒塗りした理由を開示請求してみた


昨日、投稿した「黒塗りの図書館建設計画」に書き忘れたことがありましたので、もう少し捕捉しておきます。


なお、本題は、以下をご参照ください。


和歌山市、ツタヤ図書館に64億円税金投入…関連文書の情報開示請求に全面黒塗りで回答


開示資料をスキャンしてPDFにしたデータの一部をサムネイル表示したところ


黒塗りのワケ

和歌山市が回答した「不開示の理由」についてです。

1400枚の開示資料のほとんどが黒塗りだったわけですが、一応、開示請求の決定書には、不開示の理由として以下のような理由があげられていました。


1)法人等に関する情報であって、公にすることにより、当該法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあると認められるため


2)実施機関内部における審議、検討、協議等の意思形成過程に関する情報であって、公にすることにより、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあるため


3)実施機関が行う事務又は事業に関する情報であって、公にすることにより、当該事務又は事業の性質上、当該事務又は事業の公正又は適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあるため


4)公にすることにより、人の生命、身体、健康、生活又は財産の保護、犯罪の予防その他公共の 安全と秩序の維持に支障が生ずるおそれがある情報であるため



開示請求の回答で市が出してきた不開示の理由一覧

CIAのビルなのか?

要するに(1)は「企業秘密なので開示しないで」と(2)は「開示すると、率直な意見交換しにくくなる」ということなのでしょう。これは、理屈としては、理解できなくはないですね。

残る(3)と(4)は、正直よくわからないです。新図書館が入居する駅ビル建設に関する関係者会議の議事録の内容を公開すると、

「当該事務又は事業の公正又は適正な遂行に支障を及ぼす」なんてことが果たしてあるのでしょうか。

ましてや「人の生命、身体、健康、生活又は財産の保護、犯罪の予防その他公共の 安全と秩序の維持に支障が生ずるおそれ」があるなんてのも理解不能です。

なにか防犯上の特別なシークレットが図面等のそこいらじゅうに記載している諜報機関専用のビルなんでしょうか。

まぁ、それはおくとして、問題は、不開示の箇所をどうやって市が発言者に確認したのかということです。

「ここは、企業秘密なので開示しないでほしい」と、南海電鉄とかRIAが言ったので黒塗りしたというのならば、

いつ誰がどのようにして、その意思を聞いたのか。

1400枚も資料があるのですから、1週間連続で関係者が集まって確認しないと、開示してはダメな箇所を特定できませんよね



電話で聞いたよ



すぐに、その点を市民図書館の担当者に質問しました。

すると、図書館の担当者、なんて言ったと思います?


「あっ、それは私が電話で問い合わせました」


一瞬「ポカーン」としましたね。これだけの箇所を電話で確認したと。もしかして、この人、とてつもない天才なんでしょうか。

で、それはなんかメモとかやりとりの文書とかは残ってるんでしょうかね。

すると、担当者は、自信満々にこう言いました。

「もちろんです」

そんなわけで、その点がわかる文書を再度開示請求しました。




全く同じ文面


まず、「意見聴取の結果」が以下の通りです。



・法人等に関する情報であって、公にすることにより、当該法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあると認められるものについては、不開示とする


要するに「企業秘密の部分は出さないでね」ということ。不開示にする箇所を指定しているんです。

で、次に「意見聴取の概要」という項目もありまして、こちらも似たようなことが書かれています。

・法人独自の企業 ノウハウや、営業活動上の秘密に関する情報等が記載されている部分については、法人の事業活動が損なわれる可能性があるため不開示とする

これは「法人の事業活動が損なわれる可能性があるため」と不開示の理由が書かれています。

面白いことに、書面は、南海電鉄とRIAの2枚ありまして、どちらも、示し合わせたように、まったく同じ文面でした。

えっ、どっちかの発言を丸写ししたんですか? 学生のレポートだったら失格じゃあないですか。

ちょっとややこしいんですが、要するに「企業秘密は出さないでね」ということを、電話で市の担当者が南海電鉄とRIAに確認しましたよというわけです。

さんざんひっぱってき、ここまで読んでいただいた方には、非常に恐縮なんですが、まとめますと、以下の一言になります。


「企業秘密なので、黒塗りにしました」


和歌山市の担当者が南海電鉄とRIAに関係書類の開示箇所について聴取した記録。全く同じ文面



市が企業秘密を判断

ここまでお読みいただいた方は、すでにお気づきのことと思いますが、この市の回答は、完全に論理が破綻しています。

南海もRIAも、市の担当者が電話で確認したら「企業秘密は出さないでね」と言ったまではいいんですが、じゃあ、どこが企業秘密なのかを南海もRIAも、一切指定していません。

市の担当者がもろもろの事情を忖度しまして、両社の発言と提出資料を、とにかく片っ端から黒く塗り潰していった

というのが、どうやらことの顛末のようです。





私が言いたいのは、この一言に集約できます。

なんでアンタにそれが「企業秘密」だって、判断できるんだよ!

南海電鉄は

「税金から総額64億円の補助金はもらいますけど、新図書館の入る市駅ビルの建設プロセスについては、企業秘密が外に漏れると困るので、一切説明したくないんで

と言っているのと同じですね。すっごいワガママですね。

ふーん、だったら、全額自費でやったらいいじゃないですか。

親にお小遣いもらっといて、「いちいちうるさいなー、自由にやらせてよ」って駄々こねている子供みたいじゃあないですか。

別に、やりたければ、全額自分たちが稼いだお金でやればいいじゃあないですか。TSUTAYA図書館も、公共図書館なんか入れなくてもレンタルと書店にカフェが入る代官山みたいな商業施設を全額自腹でやればいいじゃあないですか。

そう思いました。


どうして64億円も補助金が出るの? へつづく



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