2022年6月12日日曜日

募集要項に隠されていた目的外使用料の謎

 

こんにちは、日向です。



いきなりですが、和歌山市民図書館に、また新たな不正疑惑が浮上してきました。



下をみてください。




右ページの赤線部分を拡大↓




これ、2020年11月に、私が開示申出をして、和歌山市から出てきた公文書です(不服申立できる「開示請求」は和歌山市民のみ)



行政財産の目的外使用について、こう記載されています。



なお、現在の試算による使用料は、1年あたり31,851/㎡です。



この㎡当たりの単価を、同館のスターバックスと蔦屋書店が和歌山市から借りていることになっている221.91㎡をかけますと、



年間の使用料(賃料)は、706万8,055円 になる計算です。



あれれっ、おかしいですよね。同館のスタバ・蔦屋書店は、月19万円・年間235万円と激安だったはず。



その3倍の賃料がここに規定されていたんです。



この書類、なんだと思います? 実は、これ募集要項なんです。






つまり、まだCCCが指定管理者に決まる前に、この条件で、新しい市民図書館の運営者を広く募集しますよと宣言している書面。その書面上で、カフェと書店の民業部分の店舗に関しての記述です。


「詳細については、協議のうえ決定」としたうえで、それだと、採算あうのかいまいちわからないので、めやすとしてこの金額を出して募集をしていたわけです。



2020年6月のグランドオープンの後、行政財産使用料の算定プロセスがわかる文書を請求したところ、その詳細な計算方法とは別に、募集要項の2ページ部分だ抜粋して、添付してきていました。


市教委の担当者としては、


今頃そんなとこ、ツッコミいれたって無駄、ちゃんと根拠はあるんだよ


ほら、これ、募集要項の段階で、ちゃんと書いてあるでしょ。目的外使用料が。


と思ったかどうかは定かではありませんが、わざわざ募集要項から、ご丁寧に使用料について明記してある部分2ページだけ抜粋して開示しているんです。




募集要項は、和歌山市が募集開始した2017年10月当時、リアルタイムで読んでましたが、こんな数字になっていることには、まったく気づきませんでした。




これ、何が問題になるかといいますと、募集段階では、年700万円、月の家賃にして60万円くらいとの条件をみて、


いくら南海和歌山市駅が新しくなったと言っても、その家賃では、たいしてうまみないなぁと判断して応募しなかった事業者がいた可能性を完全に排除できないわけですよ。



そうしておいて、CCCに指定管理者が決定した後に、


月60万円高いから、その三分の一以下にしてあげるよ


と言って、もし、和歌山市の担当者ががCCCに便宜を図ってあげたのだとしたら、完全にこれ八百長といいますと、裏ででコッソリ一民間企業に利益供与した不正案件確定になってきます。



だって、考えてもみもてくださいよ。当初、コロナ禍がなければ、年間100万人は訪れるだろう(実際には60万人)といわれていた新しい駅ビルにできた公共施設。


その施設内にある店舗の家賃が月たったの19万円ですよ。ほぼノーリスクで儲かる「おいしい話」といえますから、公務を受託している企業なら、みんな応募したかったはずです。


なのに、募集では、そんな好条件であることはおくびにも出さず、わざと隠すかのようなフェイクな金額を出していたわけです。


そして、晴れて事業者を選定したのちに、息を飲むほどの破格の条件にしてあげてたというんですから、これはもう、和歌山市民からしたら、怒り心頭に発するような出来事だと思います。






で、問題は、募集要項に、めやすとしてあげた使用料から、なにゆえ、実際には、その三分の一に値下げしたのかというプロセスを行政サイドが市民にちゃんと説明できるかどうかなんです。



この使用料が、市教委内で決定したのは、建物が竣工した2020年10月頃と、推定されます(詳細は、次回述べます)。


そのすこし前に、CCCと担当部署の定例会で話し合った会議録をみれば一目瞭然といいたいところですが、


これまで何度もとりあげておりますように、


和歌山市の担当部署とCCCの定例会の議事録は、肝心の部分がゴッソリと抜かれていて、開示された2019年12月の指定管理者開始直前のものも、CCCが作成した簡易メモ形式のものしか開示されておらず、市が作成した正式の議事録は、その当時も、まったく出てきてないんですよ。



でも、今回の件を説明するためには、そこのところを再度探してもらって、辻褄のあう内容を開示してもらうしかありません。


もし不存在であれば、これは明らかな不正行為ですので、


和歌山市の市民団体の方たちは、即座に、住民監査請求をするべき事案だと思います。


いったい、このようなあからさまな利益供与を、誰がなんのために行なったのでしょうか?



市教委の担当職員がCCC増田社長から、特別な菓子折りをもらって便宜をはかったのか、それとも、CCCに使用料を安くするよう強く詰め寄られて、どうしても断れなかったのでしょうか。


市長も、CCCの都合のいいようにやってやれ!と常々言ってたと、当ブログに関係者からのコメントも寄せられていましたので、その雰囲気のなかで、忖度してしまったのでしょうか。


いずれにしろ、異様に安い使用料に設定して、市民に損害を与えたとの事実認定そのものは、そう難しくないように思われます。


もし監査請求を却下するようでしたら、本当に、和歌山市の腐敗ぶりは、全国にその名を轟かせるようになると思います。


なお、これら目的外使用料の、細かい算定方法については、次のエントリーで詳しく取り上げる予定です。


よろしくお願いいたします。





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2020年8月29日土曜日

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