2020年7月29日水曜日

社名隠した求人広告

こんにちは、日向です。

本日は、2つご報告したいことがあります。

まずひとつめは、先日、CCC広報部へお送りしましたメール
(詳細は、「CCC広報部へのメール」参照


について、ようやく到達確認のご返信をいただいたことです。


そんなの当たり前でしょ

そう思われるかもしれませんが、もう1年くらい前から、同社へのメールはもちろんのこと、電話をしても、どなたも出ていただけない状態が続いておりまして、


これは、ツイッターなどでいうところの 

「ブロックされている状態」


なのかなと、思っておりました。


ところが、先週、CCC広報部にメールをお送りした後、確認の電話をダメモトでしてみましたところ、

それが、なんと通じたんです!

ただし、ご担当の方はご不在でしたので、


「〇〇さんに、メールをお送りしましたのでご確認ください」

そんな伝言をお願いしただけですが、その後も、二度ほど電話で同様の伝言をしましたところ、

昨日、夕方になって


「メールは届いております」

とのご返信を、広報部の担当の方から直接いただいたんです。いや、当たり前のことなんですけれど、それがなかなかスムースにいかないのが、この問題のやっかいなところです(上層部にあげても放置される?)。

大企業カルチュア・コンビニエンス・クラブに勤務されている他部署の人は、自社が、そんなみっともないことしているなんて、おそらく夢にも思わないでしょうね。

とはいえ、お尋ねした内容については、果たしてご回答いただるかどうかわかりませんが、

一応、コミュニケーションが成立したということですので、あとは、もしご回答いただけなければ、CCCからの反論は特になしということで、記事・ブログに、書かせていただこうかと思っているところです。

ちなみに、メールでお聞きしているのは、

和歌山市民図書館で独自分類は2階だけの約束だったのが、オープンしたら4階の児童コーナーも独自分類にされていた件で、「和歌山市騙し討ち事件 」として、先日来、このブログでも詳しくその経緯をレポートしている件です。

回答がありましたら、当ブログでもご紹介するつもりです。



社名のない求人広告



さて、もうひとつは、CCCのコンプライアンス意識欠如を如実に表す事案がまた新たに出てきた件です。

これは結構前からなんですが、CCCが和歌山市民図書館のパートアルバイトを募集している求人広告をみますと、どういうわけか社名を記載していないんです。

どうなっているかといいますと、論より証拠で、下をみてください。








会社名の欄に「和歌山市民図書館」となっていて、ここだけみると、まるで和歌山市が直接雇用の募集をしているかのような誤解を招きかねない、まぎらわしい求人になっています。

まぁ、詳しく読んでいけば「蔦屋書店スタッフ」とも明記されていますので、委託会社の募集かなと気づきますが、

そもそも求人広告の業界で定めているルールでは、会社名というのは必須事項なので、それがないというのは、完全にアウトなんですね。

この手の求人広告は、審査がユルユルなのを知ってか知らずか、CCCでは、何年も前からこの手のパート・アルバイト求人では同様のことを繰り返し行っている常習犯でした。


「カルチュア・コンビニエンス・クラブ」と自社名を出すと、応募が少なくなるとかんがえたかどうかはわかりませんけれど、こんな基本的なルールすらも守れない会社が、図書館運営という公務を担って、ドヤ顔していいるのは、ほんといかがなものかと思いますね。

なので、掲載しているタウンワークの相談窓口と求人広告の団体である全国求人情報協会にも、その違反事実を通報しておきました。


あとは、和歌山市当局ですね。こちらに対しては、違反している求人広告のコピーを担当者に送って、CCCに指導していただけるようお願いしておきましたが、果たして、どうなるでしょうか。

ちなみに、和歌山市の担当者の方に、この件を伝えましたところ、


ええっ、そんなことしているんですかっ! CCCは。会社名明記しないのは、いくらなんでもマズイですよ。市の募集と勘違いしますよ。それ送っていただければ、こちらで注意しておきます。【※1】【※3】

なんて、ごく当たり前の反応でしたので、


はぁ、和歌山市にも常識は通じるんだなぁ

と改めて感じた次第です。

とはいえ、これが改善されるかどうかは、「?」ですね。基幹事業のTSUTAYAが虚偽広告で消費者庁から1億円の課徴金を課せられても、ひとことの謝罪もしなかったCCCのことですから、改めることなく、これからも違反広告を延々と続けていくかもしれません。



司書資格者が激減



この件を調べていくうちに、和歌山市民図書館のスタッフの雇用について、ちょっと考えてしまいました。


7/7に朝日新聞の藤野隆晃記者が書かれた

変わる公立図書館、いいの? 司書半減…でも屋上テラス
(朝日新聞デジタル2020年7月7日)

によりますと、司書資格者がCCCの指定管理になって、大幅に減ったそうです。


CCCによると、旧図書館(昨年3月時点)では職員37人中32人が司書だったが、新図書館ではパート従業員らを含む職員56人のうち司書は16人になったという。


実は、この「旧図書館(昨年3月時点)では職員37人中32人が司書」というところが着目ポイントで、

CCCの指定管理になる前年である平成30年の職員構成をみますと、図書館全体でスタッフは37名。そのうち、新館の開業準備に専念していた「図書館設置準備班」4名と館長1名(行政職)を除いた32名中31名が司書資格者だったことがわかりました。(図書館設置準備班の資格者1名を足すと、司書資格者は合計32名)

つまり、運営にあたっていたスタッフのほぼ全員が司書資格者だったわけです。


和歌山市・令和元年版・図書館要覧より



ここまで司書資格者が多いのは、公共図書館でもめずらしい部類に入るはずで、和歌山市では、なかなか人材採用・育成がしっかりしていたことになります。

それがCCCの指定管理になったとたん「職員56人のうち司書は16人」と激減しているんですから、もう、がっかりですねえ。


藤野記者は、こうも書いています。


新図書館での司書のうち、旧図書館でも勤務をしていたのは6人で、他は県内で新たに採用した司書や、CCCが運営する他地域の図書館から移ってきた司書


つまり、直営時代から継続雇用されたのは、6人だけで、あとは全員が辞めたか、もしくはCCCに採用を拒否されたということになります。【※2】

求人難の時代、不採用者続出は考えにくいですので、

新図書館で働くことを自らの意思で選択しなかった人が多かったのでしょうか。

だとすると、やはり「CCC運営のツタヤ図書館はイヤ」だったのでしょうか? それとも、給与の条件が良くないので、ほかへ移ったということなのでしょうか?


先のパートアルバイトの募集広告をみますと、時給850円と、和歌山県の最低賃金830円プラス20円の水準ですので、あまり魅力的ではないことは確かなようです。



酷いと思うのは、藤野記者が書いている、和歌山市のスタッフに関する要求水準です。



 市とCCCは、旧図書館でも司書の全員が図書館業務にあたっていたわけではない上、市が求める「パート従業員らを除く全従業員の半数以上は司書資格保有者」という基準も満たしているとする。

はい? 市が要求している司書資格者数は、当然「全従業員の半数以上」かと思ったら、「パート従業員を除く」となっていて、いくらなんでも、それはないでしょうという条件なんですよ。

「パート従業員を除く」フルタイムの職員であれば、全員司書資格保持者であってもおかしくないというか、私が見聞きしている範囲内では、だいたいどこの自治体でも、最低限そうなっているものだと思っていました。

逆に、給与の安いパート・アルバイトについては、資格の有無は採用条件にはないことが多いのが、指定管理の通例ではないでしょうか。


数年前、海老名市で、CCCが定められた司書資格者率50%を達成できなくて議会で問題にされたのは、もちろん、パート従業員も含む全従業員を基準にした50%でした。

当ブログでよく取り上げている東京都立高校の学校図書館司書なんかですと、そもそも採用条件が司書または司書補なので、有資格者率は100%です。

なのに、和歌山市では、そこまでハードルを下げているのは、よほど求人難で、人が集まらないのでしょうか。


だからこそ、パート・アルバイトの求人で会社名を隠すというような姑息なことをしているのかな?と勘繰りたくもなります。


いずれにしろ、いまのところ市民図書館は、「素晴らしい空間デザイン」で「くつろげる居場所」と市民に好評のようですが、

その図書館としての骨格部分といいますか、図書の配架・分類から始まった今回の問題は、

働く人も含めた基本構造について、早くもメッキがはがれてきているといいますか、こんなんで、大丈夫かいなぁと思うことばかりが出てきています。

「和歌山市民図書館サイコー」みたいなsnsの投稿をみるたびに、

ほんとうに、たいせつなことは、目にはみえないんだ

と、つくづく思いますね。

ぜひ、いま一度原点に立ち返って、図書館として求められている基本をクリアしていただきたいと思います。

いや、それにしても、次から次へと問題がでてきてウンザりしますね。ツタヤ図書館は。


※【2020/7/29 17時10分追記】 CCC広報部へ「社名を記載していない求人広告」について書いた当ブログの記載内容をお伝えし、反論・釈明等ありましたら、ご回答いただけるようメールで依頼をしておきました。CCCよりもし回答がありましたら、当エントリに随時追記していきたいと思います。


【※1】2020/7/30 15時10分追記
和歌山市の担当者に、CCCが社名表記のない和歌山市民図書館の求人広告を掲載している違反事実をお伝えして、実際の求人広告コピーをお送りしておきましたところ、「このような求人では、みた人が直接雇用と誤解しかねないので、きちんと社名表記するようにと平井館長に伝えました」との回答がありました。

【※2】2020/7/30 15時10分追記
直営の和歌山市民図書館から継続雇用された6名のなかには、指定管理移行前に児童書を担当していて、CCCと独自分類を協議していたスタッフもいたことがわかりました。このスタッフは、CCC指定管理になった現在も児童書を担当しているとのこと。ということは「業者の財産づくり(和歌山市に権利のない私企業による独自分類の開発)に協力した」ご褒美に、CCCから継続雇用されたのではないかとみる向きもあります。


【※3】2020/7/30 16時59分追記

7/29午後に、タウンワーク読者ホットラインに連絡しましたところ、「企業名は表記しなくても、屋号なので問題ない」との回答でした。「和歌山市民図書館は、公共施設なので屋号でも店舗でもないが?」と聞き返しましたところ「これで問題ない」との一点張りでした。

そこで、本日7/30 16時10分に、リクルートホールディング本社サイトにある取材用の問い合わせコーナーに、同じ内容の質問を記入して送信しましたところ、16時すぎに、タウンワークホットラインから電話があり

「先ほどお問い合わせいただいた『企業名は表記しなくても、屋号なので問題ない』との回答は間違いでした。たいへん申し訳ありませんでした」との謝罪がありました。

これは、さきほど出した本社への質問に対する回答ではなく、あくまでもタウンワークで独自に調べなおした結果の回答であるとのことでしたので、「本社への質問に対するご返事も、別途お待ちしています」とお願いしておきました。



タウンワークの豹変 へつづく


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