2020年2月27日木曜日

モラルなき「西新宿文学」

こんにちは、日向です。


さきほど、ビジネスジャーナルに都立高校・偽装請負事件の続報がリリースされました。


東京都教委、民間委託事業の仕様書が違法スレスレ…複雑怪奇な指示表現、実態は偽装請負



今回のテーマは、都教委が作成した「仕様書」の謎です。


記事では、カットしましたが、当初、草稿では冒頭部分で

「西新宿文学」

というキーワードを使っていました。

一部引用してみましょう。


「コレ、最初から違法なんじゃあない?」 そう嘆息したある学校関係者の視線の先にあるのは、民間委託された都立高校・学校図書館の仕様書だ。 何度読んでも、受託企業が配置すべき人員の数さえ、判然としない複雑怪奇な表現が連ねられている。その意味を注意深く読み解くと、違法性をスレスレのところで回避するかのような、役人の巧みな文章術があぶり出された。 
 独特の表現の下にエリート中央官僚の本音が隠された役人答弁を意味する「霞が関文学」にならえば、巨大な行政機関・東京都庁の役人が違法性から逃れるために駆使した文章はさしずめ「西新宿文学」と呼んでもいいかもしれない。 派遣労働者の人数を具体的に指定することなく、結果的に希望通りの人員配置を要求しているのだから。


「西新宿文学」がどういうものなのか、記事をお読みいただければわかると思うのですが、

仕様書の中で、各学校図書館に「何人派遣してくれ」ということを、あえてストレートに表現せず、

非常にまわりくどい独特の言い回しを使って、よくよく読めばわかるようにしているのです。

いったい、なんのために?

答えは、

違法行為にならないため

というのが拙稿の結論です。

いやしくも教育現場の運営を統括する都教委が「違法スレスレ」の行為に手を染めてまで実現したい民間委託って、いったいなんなんでしょうか?

ツタヤ図書館を誘致した自治体が、学校図書館までTSUTAYA化しようとしていることがきっかけで

調べ始めた都立高校の偽装請負事件でしたが、ツタヤ図書館顔負けの闇の深さをみせてくれました。

詳しくは、記事をお読みいただければ幸いです。


都教委の偽装請負は確信犯か? へつづく




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