2022年11月24日木曜日

和歌山市・光熱水費の謎(その2)~電気代は、スタバ月10万円、蔦屋書店月5000円~

 

こんにちは、日向です。



では、開示された22枚の光熱水費の明細書によって、なにがわかるでしょうか。

改めて、開示資料をみてみましょう。




電力の使用量を計測している子メーターは、以下の13台が設置されています。

1 L コリドール照明

K1 M-4 スタバ動力
K-1 М-4 スタバ電灯
K-2 М-1 駐輪場動力
K-2 L-1 まちなみ商

K-2 L-1まちなみ発

K-2 L-2 駐輪場商
K-2 L-2 駐輪場発
K-5 L-3 子供支援商
K-5 L-3 子供支援発
1L-1 民業商
1L-1 民業発
K-6 М-1 子供支援空

このうち、スターバックスと蔦屋書店の電力使用量を計測しているメーターはどれでしょうか?

スタバのほうは、以下の2台であることが一目瞭然です。

K1 M-4 スタバ動力

K-1 М-4 スタバ電灯

わからないのが、蔦屋書店のほうです。

そこで、消去法で先に、民業店舗とは関係ないものをのぞいていきましょう。

1 L コリドール照明→キーノ和歌山の各建物の前面に、左右に長細く広がっている屋根のある通路部分の照明(電力メーター謎解きパズル 参照)


K-2 М-1 駐輪場動力→大揚興業が運営している2階駐輪場部分の機械室付近の電力(「動力」とは、電力会社が設けている大口顧客向けの割引プラン 動力プラン(低圧電力)とは?電気代はどれくらいかかるの?


K-2 L-1 まちなみ商→和歌山市まちなみ景観課が管理している駐輪場公開部分の商業電力

K-2 L-1まちなみ発→和歌山市まちなみ景観課が管理している駐輪場公開部分の第二電力

K-2 L-2 駐輪場商→大揚興業が運営している2階駐輪場公開部分の商業電力

K-2 L-2 駐輪場発→大揚興業が運営している2階駐輪場公開部分の第二電力

K-5 L-3 子供支援商→図書館4階こどもコーナーの商業電力

K-5 L-3 子供支援発→図書館4階こどもコーナーの第二電力

1L-1 民業商→?
1L-1 民業発→?

K-6 М-1 子供支援空→屋上こどもコーナーの機械室付近の電力

それぞれの計測メーターの意味は、あくまでも私の推測ですが、支払区分が「大揚興業」または「まちなみ景観課」となっているところは駐輪場の管轄ですので、民業店舗の負担ではないことは明白です。(大揚興業は駐輪場の指定管理者、まちなみ景観課は、公益施設棟1階のスターバックスの外にあるトイレを直接管理 和歌山市民図書館・光熱水費の「闇」

なので、支払区分が「指定管理料」となっているなかから、1階の蔦屋書店の電力使用量をモニタしている子メーターとなると、以下の2台しかありません。


1L-1 民業商

1L-1 民業発

そこで、スターバックスは、「K1 M-4 スタバ動力」と「K-1 М-4 スタバ電灯」のデータを、蔦屋書店は「1L-1 民業商」「1L-1 民業発」のデータを、それぞれ月別に集計していけば、両店舗の電気料金がわかるわけですが、残念ながら「電力使用量」も「金額」も黒塗りされています。

しかし、それぞれの子メーターについて、「割合」、つまりその月の電気料金全体に占めるパーセンテージだけは開示されています。

電気使用量全体に占める、それぞれの子メーターの割合を表示。上の2020年7月分は、合計が100で、図書館部分が91.5、残りの8.5パーセントを、駐輪場(和歌山市まちなみ景観課と大揚興業が運営)と、一階のスタバ・蔦屋の民業店舗と4階子育て支援施設、屋上イベントコーナーなどが使用していることがわかる。



ということは、スタバと蔦屋書店の「割合」だけを月ごとに集計していき、その数字に全体の電気代をかければ、それぞれの店舗における各月の電気料金負担額は導き出せるはずと、考えました。(和歌山市まちなみ景観課によれば、メーターの検針もCCCが行っているとのことなので、CCCが電力会社と契約して、その料金を一括で支払ったうえで、各所の担当に負担額を計算して請求していものと思われる)


下をみてください。その集計を行った結果出たのがこれです。




以下、この集計によってわかった事実を列挙しておきます。

・公共施設棟全体で、2020年度は、年間2400万円近い電気代がかかっている。月平均で240万円程度

・スタバは、そのうち5パーセント前後、年120万円程度、平均すると月12万円程度の電気料金を負担している

・これに対して、蔦屋書店のほうは、全体の0.26パーセント、年間6万円程度、月平均6000円程度しか電気料金を負担していない

・図書館全体では、年2100万円程度、月平均で210万円も負担している。

・オープンの2020年6月から8月までがいちばん高く、その後、次第に減っていき、2021年度スタートの4月は、オープンした前年6月の半額程度まで下がっている

・2021年度は、7月と8月、1月と2月のみ200万円台で、あとは100万円台におさまっている



とりあえず、おおまかなポイントとしては、そんなところですが、いちばん驚いた点としては、スタバと蔦屋書店の電気料金の異様な安さです。

月商1000万円はくだらないと思われる、駅前一等地のスターバックスが負担する電気代が月12万円ですよ。個人経営の飲食店でも少し繁盛しているお店なら、そのくらいは負担しているはず。


蔦屋書店に至っては、月6000円程度と一般家庭よりも安いというんですから、これはもうぶっ飛びますね。

蔦屋書店は、もしかして、ほかにも該当する子メーターがあるかもしれないと、何度も見返しているのですが、それらしいものはみつかりません。

なるほど、こんな金額をそのまま開示したたら、和歌山市民から怒りの電話やメールが殺到しかねないので、和歌山市は、黒塗りにしたんだろうと思いました

一方で、図書館部分が負担する電気代は、公共施設棟のほぼ9割で、2020年度は年間2100万円、2021年度も1966万円、月平均210万円程度(2020年度)となってといます。これがいかにバカ高い金額であるかは、別の機会に、他のツタヤ図書館との比較をしてみたいと思います。

次回は、水道料金について、詳しくみていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。



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2020年8月29日土曜日

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