2019年4月29日月曜日

D氏の正体

こんにちは、日向です。

先日『A氏の退任』で予告しました記事が、おかげさまで本日、無事リリースされました。

ツタヤ図書館、和歌山市民図書館の指定管理者選定時に不自然な採点か…2委員のみCCCに極端な高得点




ウォッチャーの方にとっては、2017年に和歌山市民図書館の指定管理者にCCCが選定されたときの不可解な採点は、既知の事実だと思います。

その不可解な採点をしたのではないかとささやかれた疑惑の中心人物こそが、当時、産業まちづくり局長だった有馬専至氏でした。

今回の記事の中では、選定委員のリストが出ていいないので、ここに出しておきます。




(キャプ)AからEまでの5人の選定委員を、市が選定結果を報告した文書で紹介した順番に並べてみたところ、極端にCCCに偏った採点をしたD氏が有馬氏ではないかとの疑惑がもちあがってきた。



もちろん、採点者名前は、A~Eまでイニシャルにされていますので、極端にCCC有利の採点をしたのが有馬氏であるという証明はできておりません。

ただ、少なくとも5人の選定委員のうち3人が民間の方でしたので、残り2人の市の幹部職員がなにか忖度をしたのではないかとの疑いを持つ人は少なくないでしょう。

地元市民の方が市当局に行ったCCC選定にかかわる情報開示請求によって、この不自然な採点の詳細がわかったのですが、この手の事件にしては、めずらしく全国紙がスクープしました。2018年2/2付読売新聞です。


「2社の提案内容はほぼ全て黒塗り。資料からは、委員4人の採点は2~20点差と僅差だったのに対し、残る1人が76点も高い点をCCCに付けていたことが明らかになった」

朝目が覚めたら、黒塗り画像とともに不自然な採点について指摘された記事がネットにも出ていました。

前年暮れから、いちはやく『週プレNEWS』で、CCC選定のおかしさを何度も書いてきていて、そのときも何本か記事を準備していた私としては、採点者が誰かまで踏み込むことは、完全に盲点でした。

それよりなにより、TSUTAYA図書館を礼賛する記事ばかり出していた新聞が、しかも全国紙が地方版とはいえ、よもやこの問題を取り上げるとは、思いもしませんでしたので、文字通り「寝耳に水」でした。

いま思えば、読売は、南海市駅再開発計画が立ち上がった2014年頃から、このプロジェクトのおかしさを批判する記事を出していましたので、CCCが選定された経緯についても強い関心をもって取材されていたようです。

すぐに開示資料の採点部分を入手して、図書館関係者の方にみてもらったら、こう指摘されたのです。


「コレ、局長でしょう」

開示資料の選定委員紹介の順番からすれば、確かにその通り。考えてみれば、わざわざ、開示するときに、委員の順番を入れ替えてから開示するかというと、「そこまでしない」という推測も十分に説得力を持ちます。

恥ずかしながら、間抜けな私は、その点にはまったく気づきませんでした。開示請求された市民の方にも聞いてみると、その方もすでに気づいておられました。

さて、記事では、なにはともあれ、疑惑の中心にいた有馬氏ご本人にお話を聞いておりますので、真実はどうだったかは、有馬氏の発言から読み取っていただければと思います。

よろしくお願いいたします。

ツタヤ図書館、和歌山市民図書館の指定管理者選定時に不自然な採点か…2委員のみCCCに極端な高得点

2019年4月27日土曜日

“TSUTAYA帝国”の落日

こんにちは、日向です。

昨日、当ブログで報告しましたCCC広報部へ出しましたメールについては、ご担当の方から、メールが到達したとのご返信をいただきました。

ご回答をいただけるかどうかわかりませんが、一応メツセージはCCCサイドに伝わったようです。

さて、和歌山市が「TSUTAYAは、図書館運営のCCCとは別人格だから、虚偽広告で1億円罰金も問題ない」とした件について、気になった点を何点か書いておきたいと思います。

改めて、ここ数年以内に報道された企業の不祥事を調べてみましたところ、子会社で起きた事件というのは、文字通り、枚挙にいとまがないほどありますね。

まぁ、昨今の大企業グループは、組織が肥大化しているだけに、親会社の中よりも、内部統制が効きにくい子会社で不適切な行為が行われるケースが比較的多いということも考えられますが、いまや大企業グループにおける別会社というのは、単なる一セクションにすぎないということなんだろうとも思います。

やはり「別会社だから親会社の経営陣に責任はない」とされたケースは、みつからないですね。


逆に、親会社の社長が責任をとったケースとして、ひとつ最近の事例をあげますと、「mixi」で知られるスマートフォン向けゲーム大手ミクシィで起きた商標法違反事件がありました。概略は以下の通りです。



 書類送検容疑は、客を子会社「フンザ」(東京)が運営するチケット転売サイト「チケットキャンプ」に誘導する目的で、大手芸能事務所「ジャニーズ事務所」に所属するアーティストのコンサート情報などをまとめたウェブサイト「ジャニーズ通信」を運営。無許可で事務所名などを使用し、商標権を侵害したとしている。フンザは昨年12月に県警の家宅捜索を受けていた。


  チケットキャンプは登録会員数が昨年3月に300万人を突破。ところが、転売目的でチケットを買い占めた客がサイト内で高額出品する不正が相次ぎ、今年5月に閉鎖された。ミクシィは「厳粛に受け止めて捜査に協力するが商標法違反の認識はなく、この点に関しては検察庁の判断を待ちたい」とコメントした。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180622/bsj1806221715007-n1.htm より

で、この事件で、昨年12月からチケットキャンプを運営する子会社・フンザの社長も兼任していた森田仁基社長が辞任しています。

こちらは、刑事事件にまで発展していますので、TSUTAYAの虚偽広告とは少し次元の違う話かもしれませんが、子会社の不祥事が親会社の社長のクビまで飛ばしたという意味では、なかなか強烈なインパクトがありますね。

CCCが、ミクシィとは大きく異なるのは、現在は非上場となっていることです。

増田宗昭社長が「上場企業は情報開示を求められるので、それでは自由に事業展開できない」という、一般市民には到底理解不能な理由によって、2011年に経営陣による自社買収(MBO)で非上場化されています。

しかし、CCCは、グループ連結決算の売上高2700億円を誇り、支配下に上場企業をいくつも抱えている、かつての西武グループにおけるコクドのような企業です。

なかおつTカード会員6800万人を集め、日本の人口の半分にあたる個人情報を保持する大企業グループ本社です。巨額の税金が使われている図書館の指定管理者としての事業も抱えていますので、公共性という面では、ミクシィなど足元にも及びません。

その社会的な影響力の大きさを鑑みれば、TSUTAYAの違法行為が発覚した時点で、親会社の社長が辞任していてもおかしくないような状況でした。にもかかわらず、TSUTAYAとは「別人格」であるためなのか、CCC名義で、本件について一言のコメントすら、確認でききておりません。

なにより不思議なのは、メディアがCCCの責任を一切追及していないことです。裁判所の令状なしにTカード会員情報を捜査機関に提供していた事件に関しては、多くの報道がありましたが、TSUTAYAの虚偽広告に関する親会社の責任に関しては、なぜか完全にスルーされています。

私がこの事件にこだわっているのは、TSUTAYAの優良誤認と、ツタヤ図書館が「100万人が訪れる官民一体の成功事例」との嘘八百アピールが、まったく同じ手法だと感じるからです。

ウソであることが明らかになっても、だれも責任などとりません。おそらく、その経営手法は、ひとりの天才的詐欺師じゃなかった、天才的経営者の「斬新な発想」によるものなのでしょう。

いくら「天才経営者」の名をほしいままにしてきた人物にも、やがては「老害」と呼ばれる日がきます。

すでに、その日は来ているんだろうと思いますが、社内には、彼に引導を渡す人物など誰もいないのでしょうか。

晩節を汚してしまったダイエーの中内功氏や西武の堤義明氏のようにならないことを祈っております。


和歌山市民は金ヅル? へつづく
“嘘つきTSUTAYA”を違法認定へもどる

2019年4月25日木曜日

「不祥事に無言」は無責任の極み?

こんにちは、日向です。

先日、和歌山市民図書館の担当者による

「不祥事を起こしたTSUTAYAは、CCCと別人格なので、不問に付した」との回答について

念のため、CCCへも以下のようなメールを出しておきました。

果たして、返信はあるでしょうか?

前回3/7の 公開質問状 にも、いまだ返信はないのですが。

返信があれば、随時このブログで公開する予定です。

よろしくお願いいたします。



カルチュア・コンビニエンス・クラブ広報部

〇〇〇〇さま

いつも、お世話になっております。

3/7付メールでコメントをお願いしました、貴社子会社・TSUTAYAの優良誤認事件に関連しまして

先日、和歌山市民図書館に対して、貴社と協議した内容を問い合わせましたところ、

「和歌山市民図書館の管理運営を担当する予定のカルチュア・コンビニエンス・クラブは、

不祥事を起こした(株)TSUTAYAとは別人格のため、問題なしとした。よってCCCとの協議内容の文書は保管していない」

とのご回答をいただきました。

しかるに、今回消費者庁に、虚偽広告が違法認定されて1億円の課徴金を課せられた(株)TSUTAYAは、貴社の100%子会社であり、代表権も貴社の増田社長が保持されていると伺っております。

また、同社は、貴社において創業以来の基幹事業を担う中核部門でもありますので、「TSUTAYAはCCCとは、別人格のため、本社は関知しない」というようなご対処は、世間一般のビジネス常識から鑑みて、なされるはずがないととらえております。

おそらく、貴社でもこの事件が報道された直後に、独自に謝罪文や声明を発表されていることと存じますが、現時点ではそれらを確認することができませんでした。

また、この件に関連した記事を発表するべく、類似のケースにおける企業グループ親会社の対応当も含めて、現在取材を進めているところですが、

和歌山市が主張するような

「子会社は別人格なので、親会社は、釈明しなくていい」

とされた大企業グループの不祥事事例は、いまのところ一件もみつかっておりません。 

つきましては、

(1)本件について、カルチュア・コンビニエンス・クラブ名で過去に発表されましたコメントや声明が、いつどのような内容で発表されたのかをご教示いただけませんでしょうか?

もし、本件について、貴社が対外的には、なんのコメントも発表されていないとしたら、和歌山市民図書館が回答した

「不祥事を起こした(株)TSUTAYAとは別人格のため」と同じ理由、あるいはまた別の理由から、

(2)カルチュア・コンビニエンス・クラブとしては、公共図書館等を受託している自治体や、そこに居住する市民の方たちに対しては、本件に関して、なんらかのコメントを発表する必要はないと判断したと理解してもよろしいでしょうか?

お忙しいところ、たいへん恐縮ですが、上記の認否についてのみで結構ですので、早急に一言いただけませんでしょうか。

よろしくお願いいたします。

日向咲嗣

追記 なお、本メールにつきましては、拙ブログ及び発表記事にて公開する場合がありますので、その点は、あらかじめご了承いただけましたら幸甚に存じます。


役所版『悲しきヒットマン』 へつづく

“嘘つきTSUTAYA”を違法認定へもどる

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「不祥事に無言」は無責任の極み?
“TSUTAYA帝国”の落日

役所版『悲しきヒットマン』



2019年4月23日火曜日

CCCにひれ伏す役人

こんにちは、日向です。

昨日書きましたTSUTAYA虚偽広告についての和歌山市の情報開示の件、

本日、ようやく担当者がつかまりまして、ことの経緯について直接話を聞くことができました。

要旨は、以下の通りです。

・TSUTAYAの不正は、今年2月の課徴金命令が出たときにニュースで知った。

・(昨年5月の措置命令にについては?)知らなかった。

・こちらで対応を検討した結果、備考欄に記載したとおり、CCCは、TSUTAYAと別人格なので問題なしとした。

・CCCからの報告は特にないし、こちらからも報告を求めていない。

・なので文書は存在しない。

・TSUTAYAは別人格との言説は法的に検討されたもの?
→図書館で決めたことだ。

・TSUTAYAは、CCCの100%子会社で、代表権もCCC社長が保持しているので、世間は、たとえ形式が別人格であっても、同一の企業とみるのでは?
→検討した結果、CCCは、TSUTAYAと別人格なので問題なしとした。

・たとえば三菱自動車が燃費データ不正事件を起こしたとき、「その試験は、子会社がやったので、三菱自動車本体は関与していない」と言い訳するのと同じ理屈だが、それが、世間で通用すると思うか? 

→検討した結果、CCCは、TSUTAYAと別人格なので問題なしとした。

・法務部門等で、専門的な検討をしたのか?
→図書館内で検討した結果、CCCは、TSUTAYAと別人格なので問題なしとした。

というふうな調子で、最後のほうは、先方が同じ言葉をただ繰り返すだけの、押し問答でした。 

この担当者は、愛想もよく返答が遅れたことを恐縮もしていたのですが、核心部分になったとたん

個人としての意志が消滅し、能面のような表情で(電話で顔はみえませんが)同じ言葉をただ繰り返すロボットのように豹変しました。

われわれ外からみると、これだけの違法行為犯したんだから、社長呼んで謝罪させたらとか、せめて謝罪文くらい出させたらと思いますが、この様子では、とてもそんなことができる雰囲気・状況にはないようです。 

前に海老名の不祥事が起きたとき、ある図書館関係者の方が

「CCCは絶大なる政治力を持っている」と言っていたことを思い出しました。

和歌山市は、すでに指定管理(予定)者に物申すことすらできないようです。

改めて、CCCの権力の源泉はなんなのだろうかと思いました。

この件、可能であれば、一度記事にしてみたいと思います。みなさんのご意見もお聞かせください。よろしくお願いいたします。

「不祥事に無言」は無責任の極み? へつづく

“嘘つきTSUTAYA”を違法認定へもどる

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2019年4月22日月曜日

違法行為をしたのは別人格?

こんにちは、日向です。

先日、和歌山市に開示申出をしました、TSUTAYAの虚偽広告に関して、CCCが和歌山市に釈明した内容がわかる文書ですが、本日、市民図書館から正式な回答がきました。






結果は、「不開示」で「開示しないことを決定した部分」は「全部」です。

要するに、違法認定されたTSUTAYAの行為に関して、和歌山市には、一枚の文書も存在しないということですね。

CCCが一切の釈明を拒否しているのか、あるいは和歌山市がCCCに釈明を求めなかったのかまではわかりませんが、

文書を残していないイコール「虚偽広告で1億円罰金」くらいは、たいした問題ではないので、不問にしたということでしょうか。

今回の回答でいちばん興味深いのは、「備考」欄です。





「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と株式会社TSUTAYAは、別人格の法人であり、募集要項2応募資格(6)選定対象除外エその他不正行為があった場合及び基本協定書弟45条弟1項第5号の対象ではないため。

となっています。

CCCとTSUTAYAは別会社だから、別会社が犯した不祥事について、指定管理者に選定された企業は責任を負う必要はないと、のたまわっているわけですね。

こういう子供だましみたいな言説が通用する世界って、どこかにあるのでしょうか?


現在、TSUTAYAが担っているレンタル店舗のFC事業は、CCCにとって、創業以来続いてきた基幹事業であり、

違法行為を犯した同社は、CCCが全株を保有する100パーセント子会社です。

代表権は、CCC社長の増田宗昭氏が持ち、同氏が代表取締役会長を兼務しています。

CCCグループの看板企業であり、当然、連結決算の対象でもあります。

たとえていえば、もし、三菱自動車が燃費データ不正が発覚したとき、


「その燃費試験は、日産自動車との合弁会社であるNMKVが行ったもので、三菱自動車本体は、一切関与していない」

などと言い訳したら、世間から袋叩きに合うでしょう。


果たして、こんな稚拙な言い訳を考えだしたのは、和歌山市なのでしょうか、それともCCCが和歌山市に、そう伝えたのでしょうか。

「ツタヤ図書館」を誘致する自治体というのは、本当に、驚かされることの連続です。


あっ、みなさんTSUTAYAが運営するのが「TSUTAYA図書館」というとらえ方は、適切ではないですよ。

正しくは


「TSUTAYA」をかつて全国展開していたカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社の100%子会社で、同社の増田社長が代表権を持ち、実質支配しているけれども、親会社からは、不祥事が起きたら「別会社のやったことだから知らない」と言われてしまう株式会社TSUTAYAとは、契約上はなんの関係もないカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社が自治体から指名されて運営している公共図書館

略して「TSUTAYA図書館」

のことです。





追記 その後、この件についての担当者が以下のようなコメントを出した。

CCCは、TSUTAYAと別人格なので問題なしとした。

2019年4月23日火曜日

CCCにひれ伏す役人  へつづく






2019年4月6日土曜日


CCCから報告受けたのか? へもどる




2019年4月19日金曜日

市長の思うまま

どうも、日向です。

さきほどアップした記事に「思わせぶりな予告だけ書いておいて、中身がないじゃないか!」とお叱りを受けそうなので、予告した記事とはまったく関係ない、こぼれ話でも少し書いておきます。もっとも、こちらも、あまり中身はないのですが。


和歌山市役所の人事を外からみていると、とても不思議なのが中央官庁から人事交流できている人の若さです。


総務省からきた財政局長が30代前半 

国交省からきた建設局長が30代半ば

なんですね。

前に、南海市駅再開発プロジェクトの記事にしたとき、県庁の重要ポストに国交省からの天下りがいたと指摘したときの取材で


「巨額の補助金が投入される事業は、もともと県が主導するケースが多かったのが、最近は規制緩和で市が直接手掛けるケースが多くなったため、暇になった県庁が市に人を出すようになった。県庁は、もともと中央官庁との人事交流は多いけど、市のほうは、あまり多くない」

そう解説してくれた人がいました。

なるほどなぁーと、そのときには腑に落ちていたのですが、改めて市の人事をみると、市でも中央官庁からの人が結構いるんですね。ただ、和歌山市では、それが局長級の重要ポストなのに驚きました。

若い官僚が課長級くらいであちこちの自治体の現場を経験しているのは、それなりに意義があるのはわかるんですけれど、軍隊で言えば一つの部隊を率いる将校ポストに、外からの人間がポンとくるっていうのは、その組織にとって相当軋轢があるのではないでしょうか。

もっと極端に言えば、まるで自分の部隊に、ヨソの国の将校がくるみたいなイメージですね。

もちろん、みなさん、若くて有能な人ばかりなんでしょうけれど、叩き上げの人たちからしたら

「あんな若造の下で仕事できるか!」みたいに感じるものではないでしょうか。

そんな疑問を、ある年配の関係者の方にぶつけてみたところ、こんな答えが帰ってきました。

「いや、そんな気持ちは、もうないと思いますよ。いまの役所の人たちは、ただ市長の言いなりですから」として、こんな例をあげてくれた。

「現市長の話ではないですが、ある有能だった人が、一言、当時の市長に『それはマズイですよ』と異議申し立てただけで、外に出されまして、その後、ずうっと外回り(出先機関勤務)させられて、帰ってこれませんでした」

確かに、ツタヤ誘致の自治体でも、いつも感じるのは、市長の権力の絶大さです。

議会答弁でも、一度市長が「黒」と決めたものは、その後、どんなに矛盾してボロが出ても、市の職員たちは、「黒だ」と言い続けるばかり。結果そういう人だけが残って出世しているようにみえますね。

ウラが取れなかったので、これまで書かなかったのですが、ある自治体で

市長が

「スターバックスを呼んでこい」と言い出しまして、

市の職員が本部にかけあったところ

「単独ではムリ」といわれて、

「スタバがもれなくついてくるツタヤ図書館にした」

というエピソードがありました。(訂正・あとから、カギカッコの中の文として、書いていたことを思い出しました)

少し話は盛ってても、まんざらウソではないのかもしれませんね。そのくらい市の職員たちは、市長のご機嫌とりに終始しているということなのかもしれません。

和歌山市の場合、特にいまの尾花市長が権勢を振るっているという話は、あまり聞きませんけれども、

重要ポストに、中央官庁からの若い人材を受け入れているのは、やはり少し異様な感じはしますね。

「市長は、周りに味方がいなくて孤独なんじゃあないですかね。だから、中央官庁から人を受け入れて周りに配置しているのではないですかね」という人もいます。

補助金執行の関係などで、当然、市としても中央からの人材受け入れによって、それなりのメリットは享受しているんだろうとは思いますが、ただこのまま国の補助金を活用した開発をぶちあげるだけでは、持続的な成長とか、地に足の着いたまちづくりなんてものは、とても前に進まないように思いますけどね。

和歌山市には、かつて、収賄容疑で逮捕されたのに、冤罪を訴えて獄中から市議選に立候補。見事トップ当選を果たした元市長がいるくらいですから、一筋縄ではいかない土地柄なのかもしれません。

ツタヤ図書館に関して言えば、とにかく市長周辺が暴走し始めたら、もう誰にも止められないという事例ばかりなので、ちょっとゲンナリしますね。

それでは、また。

A氏の退任

こんにちは、日向です

『ほぼ月刊ツタヤ図書館』、今月は、和歌山市行政当局のあるキーパーソンの退任について、取り上げる予定です。

諸事情あって、まだ内容は公表できないため、思わせぶりな書き方になって恐縮ですが、ここでは、仮に「A氏」とします。

A氏については、もう1年近く前から書きたいと思っていたのですが、「憶測」だけで人を批難するような記事になってしまうと非常に心苦しいので、それなりに書ける材料を探していたのですが、決定的なものはなにもみつからないまま棚上げしていました。

ところが先月半ば、突然そのA氏が役所を退任されることが判明しまして

さて、どうしたものかと思案しておりましたところ、

数日前、運良くご本人に直接お話を伺うことができましたので、それも含めて、思い切って書くことにしました。

役所で、それなりのポストにいた人が、突然退職されるとなったら、

「個人的な事情」の一言で納得できるはずがなく、その背景には、さまざまなことがあるのではないかと、

つい詮索したくなるものです。

特に、ツタヤ誘致自治体の場合は、それが思わぬ方向で疑惑を呼ぶことが過去にもありましたので、

どうしても、“邪推”してしまう傾向があるのは、困ったものですね。

スムースに行けば、なんとか連休前にはリリースできると思いますので、いましばらくお待ちください。

よろしく御願いいたします。

↓2019/4/29に無事リリースされました。

ツタヤ図書館、和歌山市民図書館の指定管理者選定時に不自然な採点か…2委員のみCCCに極端な高得点


2019年4月9日火曜日

海老名・不祥事一覧追加

こんにちは、日向です。

先日、「ツタヤ図書館の不祥事一覧表・海老名だけ」として、掲載しました表の内容について、クラスタの方から、早速、「大事な事件がいくつか抜けてる」との、ご指摘をいただきました。

まず、第一に、海老名市立中央図書館では、CCCの指定管理になってから、図書館資料として収蔵されている雑誌のラインナップが大幅に削減されていました。

このことについて、増田社長自らがが週刊東洋経済のインタビュー(2015/10/31号)で、

「うちのオペレーションのミス」とアッサリ認めました。

同誌はご丁寧に「編集部注」までつけて「この後、武雄と海老名の収録雑誌数は再拡大されることになった」とされているのですが、

指摘された方によれば「武雄は削減されたままなのを現地で確認済み」とのこと。

また、2018/11/28付でリリースしたBJの拙稿のなかで、海老名市民の方が、中央図書館所蔵の雑誌が


「座間市の三分の一しかない」[1] 

と不満を述べておられますので、「再拡大される」という約束は、いまだに果たされていないようです。

なお、東洋経済記者の、図書館で雑誌を「収蔵しなければバックナンバーは読めなくなります」

(同席した社員「図書館の蔵書を減らして、雑誌販売で利益を出そうとしているという疑問ですか?」)

との指摘に、CCCの増田社長は、こう回答しています。


「そんなセコイこと考えないよ。理念に反するもの。開架、つまりお客さんがみられる範囲と奥行きを向上させるというのが根本的な思想。それがもしも雑誌においてそうでないのなら、改善しなきゃダメ」

おそらく、増田社長もCCCの担当者も、雑誌でそう大見得を切ったことなんか、すっかり忘れてるんでしょうね。


30年前の登山ガイド


それから、もう一点は利用者の安全にかかわる問題です。「すでにない山小屋や登山ルートの情報も載せて」いた「三十年前の山岳本」について、市民グループが、これを参考にして登山するのは「危険」だと申し入れて、それらの古い本が除架されたという報道があったとのこと。

「市民団体が要望するまで整理できないようでは困る」と地元紙も社説で報じているようです。

いずれも、ツタヤだけの問題ではなく「ほかの図書館でもよくあることなのでは?」と思われたかもしれませんが、

雑誌タイトルを大幅に削減した件は、新刊書店を併設していて、そちらでの雑誌を立ち読みならぬ座り読みさせれば、書店の売り上げにもつながりだろうともくろむ、ツタヤ図書館ならではの、なかなかエグイやり方です。

30年前の登山ガイドにいたっては、ふつうは、とっくに除籍されているものです。リニューアルのときに、系列の古本屋から古本を大量に入れたツタヤ図書館だからこそ、起きた起きた不具合といえるでしょう。

というわけで、この2件を新たに海老名の事件簿に追加しておきました。

よろしく御願いいたします。


海老名市ツタヤ図書館不祥事・疑惑一覧 2019/4/8改訂
20159
開館直前、購入予定の選書リスト約8000冊中、4000冊近くが「料理本」が判明

選書リスト中に、タジン鍋、おろし金、メガネ拭きなどが混入、またアジアの風俗ガイド本など不適切な図書もみつかる

新装開館前日の記者会見で、中央図書館の館長を務める高橋聡氏が「武雄市図書館の時、僕たちはド素人でした」と告白して世間をアッと驚かせる
201510
平成26年度図書購入費3億9千万円のうち未購入残金9千万がCCCからが海老名市に返却されていないことが発覚(予算未執行)

CCC独自のライフスタイル分類による図書の配架が話題になり、職員すらどこになにがあるのかわからず大混乱に陥る

『旧約聖書出エジプト記』や『カラマーゾフの兄弟』が「旅行」に分類されていることがネット上で話題になり、利用者からは「本を探しにくい」と批判が集中した

共同で市立図書館を運営していたTRCが「企業理念が異なるのでCCCとは一緒に仕事できない。海老名からは撤退する」とJV離脱を表明

市長の仲介で、TRC離脱表明撤回するも「今後は一緒にやらない」と社長コメント

蔦屋書店、スターバックスの年間賃料は3,293,580円と、世間相場の半額以下の激安であることが判明し、その決定が不透明と批判される

図書館収蔵の雑誌ラインナップが大幅に削減されていることが判明。週刊東洋経済10/31号で、増田社長が「うちのミス」と改善を約束したものの、その後改善された形跡はなし
201511
指定管理者の応募資格だった個人情報保護の規格であるプライバシーマークをCCCが密に返上していたことが発覚
201512
指定管理でコスト削減と言われていたが、運営費は1.6億円から3.3億円と倍増していることが議会答弁等で判明

CCC・TRC共同事業体との海老名市立図書館の基本協定解約と、市長へ5億円の損害賠償請求することを求めて、市民団体が横浜地裁に提訴

図書館サイトのイベント案内ページの画像を他社サイトから盗用していたことが発覚。文章も、生活総合情報サイトに掲載された記事から無断転用していた
20161
図書館でTカード機能付貸出カードを作ったら、知らない会社からDMが送られてきたとのツイートを発端に、CCC管理によって個人情報が図書館の外に流失しているのではとの疑惑が浮上
2016年4月
海老名市民が来館者データの情報開示請求したところ、201621日の来館者数が4303人で、大混雑した新装開館日よりも多い数字が報告されていたことから、来館者数カウントで不正が行われているのではとの疑惑が浮上
20166
電気・水道のメーターが市立中央図書館と、目的外使用部分(スタバ、蔦屋書店)が別契約になっていないことが判明。「82の割合で支払っている」と市教委答弁するも、市民の税金で民業部分の経費を一部負担しているのではとの疑惑が浮上
20169
カフェと書店の賃料が相場の10分の1、固定資産評価が図書館新築時30年前の評価で算定していた。海老名市財産規則13条(価格の再評価)違反を指摘される

図書館のホームページのデザインが多賀城市・高梁市のHPと同じであることが基本協定書28条3(物品の帰属)に違反と指摘される
201611
市民グループから「すでにない山小屋や登山ルートの情報も載せて」いた「三十年前の山岳本」が在書されているのを「利用者の安全に影響しかねない」との指摘を受けて、それらが書庫に移されていたことが判明
20185
消費者庁から、CCCグループの基幹事業である「TSUTAYA TV」等の「動画見放題」広告が景品表示法違反と認定され、措置命令を下される
20186
中央図書館長が、CCC図書館カンパニー社長を兼職している行為が図書館法13条の2に違反と指摘

CCC運営の中央図書館において司書の有資格率が48.8%と、50%割り込んでいることが判明。協定書第9条違反を指摘される
201811
CCCによるこれまでの不祥事をまったく考慮せずに、翌年4月から5年間の指定管理者に、再度CCCTRCの共同事業体を選定
20191
CCCが裁判所の捜査令状無しに、Tカードの会員情報を警察に提供していたことが発覚。Tカード導入している図書館でも、利用者の情報が無断提供されているのではないかとの不安が広がる。
20192
消費者庁から、虚偽広告と認定したTSUTAYAに対して、最終的に確定した額として、過去最高の1億1753万円にものぼる課徴金納付命令が下される


[1] 2018/11/28付BJ記事『海老名市ツタヤ図書館、年間税金投入が市直営時代の2倍…市、委託契約更新を強行』
「図書館を考える市民の会」会長のコメント

「本が古い。書架の上のほうは手が届かない。探しにくい。CDの購入がない。雑誌が座間市の3分の1しかない」




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ツタヤ図書館不祥事一覧表・海老名だけ


談合疑惑を深めた海老名市の180日


2019年4月6日土曜日

ツタヤ図書館不祥事一覧表・海老名だけ

こんにちは、日向です。

ツタヤ図書館について事前になんの知識もなく、初めて行かれた方というのは、だいたい同じような感想を持たれますね。いわく


オシャレ

一日いられる

スゲー


カッケー


「だいたい、ツタヤ図書館って、いろいろ批判されてるのって、なんなの? 別に楽しければいいじゃん、スタバもあるし。一部の図書館フリークの人だけが、わけのわからないこと言ってるだけでしょ」

というような感想を持たれる方も、まだまだ多いと思うんですよ。

どうしてそうなるのかっていいますと、ツタヤ図書館の不祥事とか問題点というのは、ほとんどが目に見えないんですね。んー、なんて言えばいいかな、図書館そのものよりも、行政上の不正とか、その運営上の問題点なんですね。

試しにツタヤ図書館の事件一覧表を作成しようと思ったら、あまりに事件が多すぎて、断念したことがあります。いや、大袈裟ではなく、ホントです。

そこで、昨年、海老名市の図書館だけで起きた不祥事をピックアップして、記事を書くときに一覧表にしていました。

今回、新たに、Tカード会員情報を警察に提供していた件と、消費者庁に違法認定された虚偽広告の事件を追加したのが下の表です。ずっと下へ、スクロールしてみてください。どうです? すごくないですか? 


海老名市ツタヤ図書館不祥事・疑惑一覧
20159
開館直前、購入予定の選書リスト約8000冊中、4000冊近くが「料理本」が判明

選書リスト中に、タジン鍋、おろし金、メガネ拭きなどが混入、またアジアの風俗ガイド本など不適切な図書もみつかる

新装開館前日の記者会見で、中央図書館の館長を務める高橋聡氏が「武雄市図書館の時、僕たちはド素人でした」と告白して世間をアッと驚かせる
201510
平成26年度図書購入費3億9千万円のうち未購入残金9千万がCCCからが海老名市に返却されていないことが発覚(予算未執行)

CCC独自のライフスタイル分類による図書の配架が話題になり、職員すらどこになにがあるのかわからず大混乱に陥る

『旧約聖書出エジプト記』や『カラマーゾフの兄弟』が「旅行」に分類されていることがネット上で話題になり、利用者からは「本を探しにくい」と批判が集中した

共同で市立図書館を運営していたTRCが「企業理念が異なるのでCCCとは一緒に仕事できない。海老名からは撤退する」とJV離脱を表明

市長の仲介で、TRC離脱表明撤回するも「今後は一緒にやらない」と社長コメント

蔦屋書店、スターバックスの年間賃料は3,293,580円と、世間相場の半額以下の激安であることが判明し、その決定が不透明と批判される
201511
指定管理者の応募資格だった個人情報保護の規格であるプライバシーマークをCCCが密に返上していたことが発覚
201512
指定管理でコスト削減と言われていたが、運営費は1.6億円から3.3億円と倍増していることが議会答弁等で判明

CCC・TRC共同事業体との海老名市立図書館の基本協定解約と、市長へ5億円の損害賠償請求することを求めて、市民団体が横浜地裁に提訴

図書館サイトのイベント案内ページの画像を他社サイトから盗用していたことが発覚。文章も、生活総合情報サイトに掲載された記事から無断転用していた
20161
図書館でTカード機能付貸出カードを作ったら、知らない会社からDMが送られてきたとのツイートを発端に、CCC管理によって個人情報が図書館の外に流失しているのではとの疑惑が浮上
2016年4月
海老名市民が来館者データの情報開示請求したところ、201621日の来館者数が4303人で、大混雑した新装開館日よりも多い数字が報告されていたことから、来館者数カウントで不正が行われているのではとの疑惑が浮上
20166
電気・水道のメーターが市立中央図書館と、目的外使用部分(スタバ、蔦屋書店)が別契約になっていないことが判明。「82の割合で支払っている」と市教委答弁するも、市民の税金で民業部分の経費を一部負担しているのではとの疑惑が浮上
20169
カフェと書店の賃料が相場の10分の1、固定資産評価が図書館新築時30年前の評価で算定していた。海老名市財産規則13条(価格の再評価)違反を指摘される

図書館のホームページのデザインが多賀城市・高梁市のHPと同じであることが基本協定書28条3(物品の帰属)に違反と指摘される
20185
消費者庁から、CCCグループの基幹事業である「TSUTAYA TV」等の「動画見放題」広告が景品表示法違反と認定され、措置命令を下される
20186
中央図書館長が、CCC図書館カンパニー社長を兼職している行為が図書館法13条の2に違反と指摘

CCC運営の中央図書館において司書の有資格率が48.8%と、50%割り込んでいることが判明。協定書第9条違反を指摘される
201811
CCCによるこれまでの不祥事をまったく考慮せずに、翌年4月から5年間の指定管理者に、再度CCCTRCの共同事業体を選定
20191
CCCが裁判所の捜査令状無しに、Tカードの会員情報を警察に提供していたことが発覚。Tカード導入している図書館でも、利用者の情報が無断提供されているのではないかとの不安が広がる。
20192
消費者庁から、虚偽広告と認定したTSUTAYAに対して、最終的に確定した額として、過去最高の1億1753万円にものぼる課徴金納付命令が下される


これらの行為は、ほとんどが市民の目に見えないところで行われ、行政によって隠蔽されています。なので、何万回現地の図書館に通われても、CCCがとんでもないことしているなんて、ほとんどわからないしくみになっているんです。

ちなみに、今回追加した「Tカード会員情報の警察提供」と「TSUTAYA虚偽広告」は、すべてのツタヤ誘致自治体に共通する事件です。

いずれ、ツタヤ図書館一括で、不祥事一覧表を作成してみたいと思いますが、ちょっと無理かもしれません。

今日は、とりあえず、そんなところです。