2019年10月14日月曜日

林幹也氏の記者会見動画

こんにちは、日向です。

10月8日に、南海市駅再開発に関する情報が一部公開されなかったのは、違法だとして、和歌山市長を提訴した事件の記者会見の模様がさきほど、youtubeに公開されていました。

詳しくは、以下の動画をご覧ください。

和歌山市 記者会見 1/3

和歌山市 記者会見 2/3

和歌山市 記者会見 3/3



当ブログでも、再三ご紹介している通り、提訴したのは、大阪府阪南市在住で、和歌山市内に事業所を構える

林幹也(よしなり)氏です。

会見では、ご本人が直接、記者の質問に丁寧に答えています。

同席されている和歌山県議の林隆一氏は、訴訟の原告には加わっていませんが、事情をよく知る相談役のひとりとして、当日の会見に参加されています。


この春までは和歌山市議として活動していた隆一氏は、昨年11月以降、和歌山市のツタヤ図書館誘致に関する疑惑の解明に尽力されてきた方です。(林幹也氏と同姓ですが、姻戚関係はないそうです)

直接、都市再生課とかけあって、今回問題となっている関係者会議の議事録や設計業務にかかわる落札調書を開示するよう働きかけたり、また、議会での一般質問で取り上げるなど、この問題に深くかかわってきています。

そもそも、幹也氏が、和歌山市の問題に関心を持って調べ始めたのも、隆一氏の市政報告を読んだのがきっかけだそうです。

林隆一氏が市議時代に追及した件は、以下の記事で詳しくレポートしています。

2019.02.22

ツタヤ図書館建設で談合疑惑、和歌山が入札偽装か…情報開示請求に“黒塗り”回答



以下、会見のなかで、私が特に注目した「林幹也語録」を引用しておきます。



和歌山市が900枚出してきたうち700枚が全面黒塗り。一部開示がこれですよ(ほとんどの行が黒い棒線で消された書類を掲げながら)




和歌山市とは、今年2月くらいから何度かやりとりをした。当初、ツタヤ図書館にまつわる情報を請求したら、知りたいことが出てこなかったため、調整会議の議事録と具体的に指定して請求して5月に出てきたのが約900枚だった。 




開示された資料からわかることは、なにもない。ただの事務連絡の部分だけだった。これからなにかを推測するのは、ほぼ不可能。





阪南市など、大阪でもよく情報開示をしているが、こんなかたちで開示を拒否されたのは、和歌山市が初めて。ほかの自治体では、まず、ありえないこと。和歌山市は、ワースト1ではないか。





国家賠償請求にしたのは、勝つため。ふつうの行法訴訟で勝つのは難しいが、国賠ならはっきりと結論を出してくれる。賠償額は、1万円でも1円でもいい。とにかく、トコトンやって最高裁までもっていきたい





ツタヤ図書館に関しては、癒着があるのではないかとか、事前に関係者が視察に訪れていたのではとか、さまざまなウワサが飛び交っているが、事実はどうなのか、現時点で出ている資料では何もわからない。やましいことがないのなら、すべて開示して、わかるようにしてほしい。





やましいことがなければ、出してほしい。税金を使って作成した情報は市民さんのもの。開示されないのは、違法だ。





【同席した林隆一県議】

昨年11月くらいから、市議会議員として、市民図書館建設に関する情報の開示を要請してきたが、市当局は、議員にも出せないの一点ばりだった。




市民図書館が入る市駅再開発のプロジェクトに対しては、和歌山市が18億円、和歌山県が14億円もの補助金を出しているのに、そのプロセスが開示されないというのは、納得できない


とりあえず、今日は、そんなところです。

よろしくお願いいたします。

【追記】市民図書館の指定管理者にCCCを選定したプロセスに関する情報が大部分非開示となっている件では、和歌山市内の市民団体が、すでに昨年、審査請求を行っています。

情報公開・個人情報保護審査会への諮問により、関係者の意見陳述等は終わっているため、近くその決定が出る見込み。その結果次第では、本件とは別に、市民団体によって行政訴訟が提起されることが予想されます。


【 関連記事】

市民オンプズマン和歌山市長を提訴!


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2019年10月10日木曜日

訴状全文

こんにちは、日向です。

先日、ビジネスジャーナルでリリースしました

市民オンブズマン・林幹也氏が和歌山市長を提訴した記事


和歌山市、1400枚“黒塗り”情報開示…「税金94億円」ツタヤ図書館含む再開発で疑惑


には、締切にもし間に合えば、訴状の全文を掲載する予定でおりました。

しかし、諸般の事情により、冒頭の一枚のみ掲載になってしまいました。


そこで、本日は、BJには掲載できなかった訴状全文を以下にご紹介しておきます。
















注目していただきたいのは、以下の一文です。





被告の不開示理由には蓋然性がなく、被告の開示義務違反と開示請求権侵害は明らかである


林氏が行った開示請求の不開示理由は、ここには記載されておりませんが、私が和歌山市に請求してほとんど黒塗りで出てきた1400枚の資料のときは、以下のような理由が挙げられていました。



(1)法人等に関する情報であって、公にすることにより、当該法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあると認められるため

(2)実施機関内部における審議、検討、協議等の意思形成過程に関する情報であって、公にすることにより、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがあるため

(3)実施機関が行う事務又は事業に関する情報であって、公にすることにより、当該事務又は事業の性質上、当該事務又は事業の公正又は適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあるため

(4)公にすることにより、人の生命、身体、健康、生活又は財産の保護、犯罪の予防その他公共の 安全と秩序の維持に支障が生ずるおそれがある情報であるため


黒塗りした理由を開示請求してみた より

林氏の訴状にある通り、南海市駅再開発に関する会議での関係者の発言を明らかにしない理由に「蓋然性」(かなり高い確率でそのような事態が起きること)は、ほぼないに等しいと言えます。




どこがヤバイかわかんないけど、とにかくやばそうなところは、かたっぱしから黒塗りにしておこう


おそらく、和歌山市では、いつもそんなノリで開示資料を黒塗りにしていたのでしょう。

そのことに不満を抱いた市民も多かったかもしれませんが、それ以上、裁判に訴えることもなかったため、とんでもなく理不尽なことがこれまでまかり通っていた。そんな折に、法的手段を取ってくる林幹也氏という強敵が現れたというわけです。



被告の不開示理由には蓋然性がなく、被告の開示義務違反と開示請求権侵害は明らかである


という訴状の主張は、シンプルなだけに説得力があります。

和歌山市が、これに真っ向から反論しようとすれば、黒塗りで不開示にした資料の原本を出して、不開示理由に「蓋然性」があることを証明しないと、裁判には勝てません。

その結果、黒塗りを外さざるを得ないというジレンマに陥ってしまう構造になっているわけです。


もし、林氏が敗訴したとしても、今回のは、簡易裁判所への提訴ですから、ここから地裁、高裁へと控訴していき、

場合によっては、さらに、最高裁への上告していくというシナリオも考えられます。

なかなかしたたかな戦略と言えるのではないかと思います。


関連記事
黒塗りした理由を開示請求してみた

黒塗りの図書館建設計画



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