2021年3月16日火曜日

誰が和歌山市のCCC会議録をゴッソリ抜いたのか?


 こんにちは、日向です。


先日公開しました「和歌山市とCCCとの定例会議事録」の件で、重要なことがわかりましたので取り急ぎ整理しておきます。


市民の方が昨年3月末に開示請求をして、6/4に開示された文書です。






「CCCとの運営会議 議事録」 「定例会議議事録」「図書館運営に関する要綱」の件名で


開示された一連の文書を、当ブログで3回に分けて公開しましたところ、この議事録には、とんでもなくおかしなところがあることに気づいたんです。


それは、重要な議題、たとえばICタグの全蔵書への貼付についてとか、当ブログでも何度か取り上げました、CCCが当初「2階だけ」と約束していた自社独自のライフスタイル分類を、4階の児童書コーナーにも導入していた件などについて話し合っていた時期の議事録がゴッソリ抜け落ちていたんです。


・和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手(その1)の最終日が平成30年(2018年)7月11日




・和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手(その2)のスタート日が2019年3月5日





→2018年7月12日~2019年3月4日までに開催された会議の議事録ゴッソリ抜けている。



開示決定文書はどうなっているのかをみてみますと、




いつものように、開示すると企業の競争上の利益を損なうとか、率直な意見交換・意思決定の中立性が損なわれるとかという理由で「一部不開示」となってはいますけれど、そうなっている場合は、不開示部分のページを指定するか、


もしくは、不開示部分を黒塗りにして出す


というのが、これまでの開示ルールでしたのが、この開示書面には、ゴッソリ抜け落ちいている議事録のページ数の指定はもちろんなく、全面黒塗で開示されたページもありませんでした。


会議は、毎月の定例会もあれば、そのつど話し合う会議もあるはずです。


ということはですね、これ、わざと抜いたんじゃあないのか?って思うんですよ。


そんなことしたら、完全に公文書の改ざんです。


森友学園の土地取引にかかわる文書が書き換えられていたことが大問題になったのと同じで、これは、もちろん犯罪ですよ。



そこで、担当部署に聞いてみました。


すると「作成していないんです」との回答。なぜ作成しなかったのかと聞きますと


「よく覚えてませんが、担当者レベルで細かい話になってきたので、いちいち議事録をつくらなくなったのではないでしょうか」


と曖昧な返答でした。



もちろん、そんな説明で、「なるほど、そうだったんですね」とはならず


後日、責任者の方に話を聞くことにして、いま連絡をとっているところなんですが、これがなかなか電話に出ていただけません。



定例会議の議事録がゴッソリなくなっている、2018年7月12日~2019年3月4日までには、いったい、何があったのか?



私がこのブログを始めた最初の記事の日付をみてください。2018年9月になっています。


その2か月くらい前に開示されたのが1400枚の南海電鉄との関係者会議議事録です。


このとき開示された1400枚のうち、約97%が黒塗でした。、


ここから、市民図書館移転決定の源流となった市駅前再開発事業において、和歌山市は、南海電鉄とCCCと懇意なコンサルタントRIAを通じて、ツタヤ図書館にすることを決めていたのではないのか


という疑惑の追及が始まりました。


今回の定例会議事録は、再開発事業がほぼ完了して建物もできた後の、図書館運営に関することなのに、


実は、その部分でも、表には出せないヤバイ話を和歌山市は、CCCとしていた



だから、議事録はあるけれど出さない。黒塗で出すと批判されるので、それも出さない。


不開示部分も明示せず、私から問い合わせがあってはじめて


議事録はつくっていない


と言い出しているのです。


信じられますか? こんな話。




そういえば、CCCとの協定で司書資格の保有率を「全従事者の半数以上」とはせず


「パート従業員を除く」の一文を入れたことについてCCCと話し合った記録の開示請求に対して


和歌山市は「不作成のため、不開示」と回答しています。





これ「パート従業員を除く」を入れることによって、CCCは命拾いするような出来事なんです。


たとえば、80人従事者がいて「全従事者の半数以上」ならば、司書資格者は40人必要です。


ところが、「パート従業員を除く」を入れると、フルタイム勤務者は20名程度ですので、10名でOKとなります。


4分の1で済むんですよ。これは楽ですよ。


海老名市で、協定で定めた「司書資格者は、全従事者の50%」を割り込んでいたことが監査で発覚して、議会で大問題になった前歴があるだけに、CCCとしては、なにがなんでも


「パート従業員を除く」を入れたかったはずです。


直営時代は、9割近い司書資格者がいた和歌山市が、民間委託にしたら2割でOKとして、


CCCの要望を唯々諾々と受け入れるのは、それ相応の理由があるはずです。





些細な問題どころか、公共図書館運営の根幹に係る内容ですので、それだけ重要な会議の議事録を作成しない


ということは考えられません。


本当は、あるけど、ないと答えている。または、わざと作成しなかった


というのが真相ではないのかって、思います。




あとは、それを決定したのは、誰かってことですね。


森友学園の決裁文書の改ざんは、当時の理財局長・佐川宣寿氏の指示によるものであることが、自殺した近畿財務局の職員の遺書によってあきらかになっています。



おそらくそれと同じことが、和歌山市でも行われたのではないのか。


この議事録を抜け、あるいは作成するなとか、という指示を出したのはいったい、誰なのでしょうか?


当時の館長だった坂下雅朗氏なのか、原一起教育長なのか、それとも…。


公文書の改ざんや隠蔽が、もし和歌山市でもあったとしてら、これは、かなり深刻な問題で、CCCのやりたい放題をすべて隠蔽していまう


とんでもない暗黒行政へ突き進んでいくことになるでしょう。



【関連記事】




関連記事

2018.07.14

ツタヤ図書館長、出勤せず他県のツタヤ図書館設立に奔走…違反行為続出でも契約更新か


・スタッフの司書資格取得率が協定書で約束した5割を割り込んでいたことが判明






↓最近の記事




20206月》

和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず「ICタグと自動貸出機」はセット自動貸出機についての補足説明和歌山市民図書館の自動貸出機について3800万円の“安全対策”出来レースの代償・後編出来レースの代償・前編専門家がほとんどいない審議会 『第9版 失業保険150%トコトン活用術』についてのお詫びと訂正 TSUTAYA占領地のレジスタンス 疑惑まみれのグランドオープン 白塗り”に隠されていた告発意図


20205月》

20204月》

20203月》

20202月》







2019/12/23
2019/12/12
2019/12/12
2019/12/07
2019/12/06
2019/10/10
2019/10/07
2019/10/01
2019/09/28
2019/09/27
2019/09/28

2019/07/28
2019/07/21
2019/07/20
2019/07/14
2019/07/14
2019/07/13
2019/07/12
2019/07/9
2019/07/6
2019/07/5
2019/07/5
2019/07/1
2019/06/29
2019/06/29
2019/06/27
2019/06/26
2019/06/25
2019/06/24
2019/06/21

2019/06/21
2019/06/19
2019/06/19


2019/06/08
2019/06/07
2019/06/06
2019/06/05
2019/06/01
2019/05/31
2019/05/30
2019/05/30
2019/05/28
2019/05/26
2019/05/23
2019/05/03
2019/04/29
2019/04/27
2019/04/25
2019/04/23
    2019/04/22
2019/04/19
2019/04/19
2019/04/09
2019/04/06
2019/04/06
2019/04/05
2019/04/05
2019/03/25
2019/03/17
2019/03/08
2019/02/26
2019/02/25
2019/02/24
2019/02/22
2019/02/20
2019/02/18
2019/02/17
2019/02/15
2019/02/14
2019/02/09
2019/02/08
2019/02/02
2019/02/01
2019/01/28
2019/01/27
2019/01/24
2019/01/15
2019/01/14
2019/01/13
2019/01/13
2019/01/10
2019/01/07
2019/01/06
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2018/12/31
2018/12/31
2018/12/29
2018/12/29
2018/12/22
2018/12/22
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/19
2018/12/19
2018/12/15
2018/12/12
2018/12/10
2018/12/09
2018/12/08
2018/12/08
2018/12/02
2018/12/01
2018/11/30

2018/11/29
2018/11/27
2018/10/07

2018/09/23

2018/09/23
2018/09/20
2018/09/19
2018/09/17

2018/09/15

2018/09



0 件のコメント:

コメントを投稿