2022年9月8日木曜日

賃料９割引きのカラクリ・前編リリース

 

こんにちは、日向です。


2016年以降、おおむね月イチで、ビジネスジャーナルに寄稿しておりますツタヤ図書館の連載記事、


8月は、都合によりお休みしておりました。


といっても、サボっていたわけではなく、行政財産の目的外使用（スタバ・蔦屋店舗の賃料）について調べることがあまりにも多く、


ひとつひとつ詰めていっているうちに、予想以上に、時間がかかってしまっていました。


とりわけ、当ブログでも、ここ数か月続けて書いております、和歌山市民図書館の激安賃料について、指定管理者募集までさかのぼってみていったり、


あるいは、他のツタヤ自治体の事例と比較するなど、いろんな角度から、この問題を検証していった結果、


おぼろげながらですが、なるほど、こういうことだったのかな、という全体像がだいたいみえてきました。


9月は、そのまとめ記事を出稿していたところです。



その記事が早くも、今朝、リリースされました。


ツタヤ図書館、和歌山市が利益供与か…スタバと蔦屋書店の賃料9割引きのカラクリ



ツタヤ図書館、和歌山市が利益供与か…スタバと蔦屋書店の賃料9割引きのカラクリ



前編と後編に分かれておりまして、今朝の記事は前編部分です。続けて後編記事も近くリリース予定です。



2018年から2019年にかけて、和歌山市について集中的に取り上げてきたのは、総事業費123億円をかけた南海市駅前の再開発プロジェクトのなかで、


いかにしてCCCが食い込んできたのか、また、地方創生と言う名の下に、行政の判断がどれほど歪められてきたのか


――などでしたが、今回の賃料問題は、実際に開館した後の運営にも、自治体サイドに多大なるツケを背負わせていて、その実態を浮き彫りにする


という意味では、格好の題材なのではないかととらえています。



そもそも利用料を取れない、無料が大原則の図書館において、指定管理者制度というしくみが適正に機能しているのかは、はなはだ怪しいところで、


ツタヤ図書館誘致の自治体はどこでも、図書館機能は二の次で、とにかく賑わい創出のために、都会的な雰囲気を演出できるスターバックスと代官山風蔦屋書店の店舗を入り口付近に配置することを最優先にしているわけですが、


本来ならば、その「民間のノウハウ」を導入することによって、飛躍的に効率的な運営が可能になる、つまりはより安い費用負担で、市民がより快適な行政サービスを享受できるしくみだったはずが、現実には、運営費はバカ高くなる一方で、自治体が受け取る賃料はタダみたいな額と、とてつもなく効率の悪い運営になっているんです。


これでは、ただ一民間企業への利益供与をしているだけではないのか？　それは市長がCCCと癒着しているからではないのか？


という、ツタヤ自治体でずーーっと言われつづけてきたことが、和歌山市でより具体的な数字として、表れてきたわけです。



和歌山市は、人口36万人を擁する県庁所在地です。いくら市駅前が、少し寂れてきているからといって、巨額の公金を注ぎ込んで建てられた公共施設の一階一等地が、築50年の風呂なしアパートと同じような賃料単価で貸しているというんですから、これは本当に、とんでもない市民無視です。


この事実を、ひとりでも多くの市民に、知っていただきたいと願っています。


そのうえで、


いや、いいんだよ、スタバきてもらって、キレイな図書館ができたんならそれで満足


と思われるのならば、それはそれで仕方のないことですけれど、


いや、知らなかった。私らの税金で補助金名何十億円も使っておきながら、なんで、そんなおかしなことしてるの？



と思われた方は、ぜひ市民アンケートなどに、どしどし意見を言ってほしいと思います。



とりあえず、今回は前編のご紹介です。つづいて後編では、この件に関する文書不存在という、行政のブラックボックスを痛烈に批判します。乞うご期待！


【関連記事】






激安！目的外使用料のカラクリ　


募集要項に隠されていた目的外使用料の謎　







↓最近の記事





●宇城市へ情報開示決定の審査請求を行いました●和歌山市へ提出されたCCC開館準備報告書　●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手（その3）添付資料　●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手（その2）　●公式回答が“ウソ八百？”の和歌山市読書活動推進課　●高石市で蔦屋書店の相棒となった日本測地設計　●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手（その1）　●大阪府高石市は、蔦屋と南海のカモ？　●『雇用保険から排除される非正規労働者～』の記事が出ました　●蔦屋書店は悪くないと言う高石市の担当課長　●速報！“ツタヤ図書館もどき“が大阪府高石市にもできる？




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2020年8月29日土曜日

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《2020年6月》

●和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず●「ICタグと自動貸出機」はセット●自動貸出機についての補足説明●和歌山市民図書館の自動貸出機について●３８００万円の“安全対策”●出来レースの代償・後編●出来レースの代償・前編●専門家がほとんどいない審議会 ●『第9版　失業保険150％トコトン活用術』についてのお詫びと訂正 ●TSUTAYA占領地のレジスタンス ●疑惑まみれのグランドオープン ●“白塗り”に隠されていた告発意図


《2020年5月》

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《2020年2月》







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