先日、ある企業の広報の担当者から、突然、こう言われてビックリしました。
「日向さんの記事に出てくる『~関係者』って、いったい誰なんですか?」
一瞬、言葉を失いましたね。
ブラック企業の経営者が、直撃取材に対して「そんなことほざいてるの、誰なんだよ!」とブチ切れることはあっても、一般の企業で、なかおつ日常的にメディアを相手にしている広報の人間が、こういう発言をすることは、まずありえません。
「えっ、誰かしゃべれとでも?」
そう聞こうとしたら、先に、この担当者もマズイと思ったのか、こう続けました。
「いや、別にニュースソースを明らかにせよという意味ではないんですが、日向さんの書く記事って、ときどき、誰がこんなこと言うのかな、ちゃんと裏が取れてる話なのかなと思うことがあるんで…」と釈明されました。
おそらくこの企業にとって、私が過去に書いた記事のなかに我慢のならない内容が含まれていたことが幾度かあったのでしょう。ならば、正式に抗議するなりすればいいものを、つい本音が出てしまったということなんでしょうか。
「すみません。それが誰かなんてペラペラしゃべっていたら、私この仕事できなくなります。できるだけ正確な記事を書くようこころがけてはおりますが、ときには事実確認が十分できないこともありますので、ぜひ情報開示やご確認には、ご協力いただけると助かります」と答えておきました。
ところで、この話の引き金になったのは、「~というウワサが流れていましたが…」という質問でした。このウワサ、どうやらこの企業にとっては聞き捨てならなぬ話だったようなのです。
業界では、つかんだ情報の真偽を確かめたいときに当事者に「あてる」と言います。私は、このときウワサを「あてた」わけではありません。なぜならば、それはデマだと結論がすでに出ていたからです。
問題は、誰がそんなデマを流したのか、でした。それは、結局取材しても確認が取れなかったのですが、この企業の広報担当者にとっては、そのようなデマが流れること自体が、癇に障る話だったようです。
すみません。固有名詞を出せないので、なんだかフラストレーションのたまる話になってしまいました。
近くリリースされるツタヤ図書館関連の記事を読んでいただければ、なんとなくみえてくるのではないかと思います。
なお、誤解のないように言っておきますと、この会社は、TSUTAYAで有名なCCCではありません。
そんなわけで、取材相手が怒る場面というのは、なかなか興味深いですね。なにかしらその背景に重大な事実が隠されているかもしれないと思う次第です。
2018.11.28追記 ↓近くリリースされるツタヤ図書館関連の記事
0 件のコメント:
コメントを投稿