2020年6月30日火曜日

和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず

こんにちは、日向です。

先日、新・和歌山市民図書館に導入された自動貸出機が、ICタグを読み込む方式ではなく、

旧来型のバーコードを読み込む方式であったことが判明しました。(和歌山市民図書館の自動貸出機について からつづくスレッドを参照)


本日は、その続報を書いておきます。


さきほど、新たにわかったのは、以下の三点です。


1.和歌山市民図書館の移転にあたっては、一冊もICタグの装着作業は行われていない 

2.ICタグ装着は、CCCから提案があったと記憶しているが、費用対効果を検討した結果、導入しないことにした
 

3.オリジナルジャンルシールへの貼り替えは、蔵書の一部だけで全冊は貼り替えていない
(蔵書50万冊のうち何冊独自分類にしているかは、現在問い合わせ中【※】(議会答弁では、独自分類導入は5万冊予定))
【※】2020/07/01追記 「2階部分の7万冊がライフスタイル分類で配架されている」との回答がありました。


いずれも正式な情報開示申し出を行う際にお聞きした、非公式な回答なので、正式に開示資料が出てくるまで、詳細はわかりません。


 私にとっては、キツネにつままれたような話で、あのCCCが、こんなことになってるなんて、ちょっとにわかには、信じられないのですが…。

これが事実だとすれば、他のツタヤ図書館では、どれだけ市民の反対があろうと、有無を言わさずに推進してきた

Tカードと連携させるために、なにがなんでも自動貸出機を導入し、かつ全蔵書にICタグも装着し

自社独自LS(ライフスタイル)分類にするためには、すべての蔵書のジャンルシールも貼り替える

ことを、和歌山市ではCCCは、断念したことになります。


指定管理決定当初から、独自分類での配架は「2階のみ」と市当局は回答していましたので、予定通りなのかもしれませんが、

Tカード導入について教育局長が「外部に利用者の情報は送信しない」と回答していたのにかかわらず

ふたをあけてみたら、カードの説明書に「ダイレクトメールが届くことがあります」と書かれていたように

独自分類もなし崩しに全蔵書に導入されるのだろうと思っておりましたので、それが導入されなかったのでしたら、これは、間違いなく朗報です。


開館前からの約束だから、それくらい少なくとも守られるだろうなんて思われるかもしれませんが、そういういう常識は、ツタヤ図書館誘致自治体には、通用しません。


この点は、和歌山市民の方が、「TSUTAYA独自分類導入反対」を、根気よく市当局に申し入れたり、請願署名の活動をされた成果が出たのだろうと思います。





では、全蔵書ICタグ装着には、どのくらいの費用がトータルでかかるのでしょうか?

下の書類をみてください。これは、2016年にツタヤ図書館を開業した多賀城市の開示資料です。








ブックコート、バーコードラベル、背ラベルにICタグという
図書館の本に、装着すべき装備一式まとめた費用の見積もりが1万冊で205万円(税抜き)。ということは、一冊当たり205円になる計算。


コレ、見積出しているのがナカバヤシさんですね。ナカバヤシさんと言えば、「フエルアルバム」が有名な事務機器会社として知られていますが、現在は、直接図書館の運営なんかも受託されている老舗企業です。

宛名が「カルチュア・コンビニエンス・クラブ殿」となってますので、CCCの下請けで入っているということなんでしょう。


ブックコートからバーコード、背ラベル、ICタグの装備すべて込みで一冊205円ですが、この見積書には、内訳が書いてませんので、ICタグ装着のみには、いくらかかるかはわかりません。

すべて一括で処理するのが前提になっているので、全蔵書に独自分類を導入するときに、ついでにICタグもつけるということなのでしょうか。





次に、多賀城市の蔵書整備に関する内訳をみていきます。






以下の二項目が該当しそうです。

9 RFIDタグシール代 自動貸出サービスに対応した電子シール代 230,000 枚 20.4 4,692,000

10 RFIDタグ貼付作業指導・機材代  RFIDタグ貼り作業の指導料金(指導管理者・機材代) 1 一式  1,280,000


9の RFIDタグシール代が一枚20.4円なのは、先日掲載しました高梁市の提案書の内容とも一致する金額です。

和歌山市の場合は、蔵書45万冊と追加購入5万冊の計50万冊に、もしICタグを装着するとしたら、1020万円の直接費(20.4×5万冊)に指導料金128万円を足すと1148万円。

これがICタグ装備の直接費です。

多賀城市の場合は、一緒に作業する独自分類を導入するためのシールと背ラベルの貼付(1番~8番+15番)を足していくと、だいたい2000万円くらいかってますので

蔵書冊数が多賀城の二倍ある和歌山市ならば、それだけで4000万円くらいかかる計算。(その他、開館準備にかかる一般管理費等は別に請求されています)


この蔵書全冊を独自分類にするための費用がいちばん莫大ですので、もしそれをしないとすれば、わざわざ全冊にICタグを装着しないというのも、確かにひとつの選択肢ではありますね。


加えて、これに先日、高梁市の提案を掲載しました自動貸出機の導入費用1000万円が、最低でもかかることがわかります。その他の点検機器システム等も必要かもしれません。


和歌山市が、こういう図書館にとってはどうでもいいことに、あえて多額の費用をかけなかったのでしたら、それはそれで、なかなか賢明な判断だとは思いますけれど、

独自分類にしても、すべて取りやめたわけではなく、何万冊かは、一部取り入れて配架しているとのことですから、

果たして、どのような経緯で、その意思決定プロセスになったのか、またデータの更新はどうなっているのかなどもが開示されない限り、まだ評価するのは早計かもしれません。


すみません。また、今日もわかりにくい話になってしまいましたが、

結論としては、


和歌山市では、費用対効果の面で検討した結果、全蔵書にCCCの独自分類のラベルを貼り替えることを断念したため、 

その作業と同時に行われるはずの全蔵書にICタグ装着も行われなかった

ということでした。



新図書館システムに3億500万円もかけていて、自動貸出機も導入しているのに、蔵書にはICタグが装備されていない。一冊一冊バーコードで読み取る旧式図書館のまま。真新しい外観からは想像もつかない。






2018年12月に和歌山市の市民団体が市当局に行ったツタヤ分類導入反対の申入れ
詳しくは、こちらを参照↓

和歌山でCCCの巨額システム費可決!

「申し入れ書」画像をテキスト化




【関連記事】


自動貸出機についての補足説明

和歌山市民図書館の自動貸出機について





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