2022年12月9日金曜日

令和元年度の指定管理料7700万円を返還せよ!~CCCに7700万円をボラれた和歌山市~

 

こんにちは、日向です。


本日もしつこく、和歌山市についての話題です。


ツタヤ図書館を誘致した自治体の市民のなかには、わが町にはこんなに素晴らしく居心地のいい図書館があるんだと、つい自慢したくなる人もいれば、逆に、当ブログなんかの醜聞を知っている人ならば、わが町の市長と行政は、とんでもない企業に騙されて、ジャブジャブ市民の税金を、おかしな図書館に注ぎ込んでいると、嘆いている人もいらっしやるかと思います。


和歌山市の場合は、オシャレな図書館ができたらしいけど、よくわからない


みたいな人が、まだ多いと思うんですよ。醜聞にしても話がややこしくて、モリカケみたいに国政ならまだしも、地元の議員や市長のおかしな行為にいちいちかまってられないというのが本音かなと感じているところです。


そうしたなか、これホントに、CCCは、和歌山市民をナメくさっているといいますか、どんなに好き勝手なことしてても、市長がいいなりになってくれるとでも思ってるんじゃあないかっていうほど、酷いできごとをひとつ書いておきたいと思います。



 今回、和歌山市民図書館の和歌山市駅前への新築移転の一連の流れを思い出しているうちに、2019年12月19日から一部開館した行為がとんでもなく酷いなぁと、改めて痛感しました。以下、2019年12月23日の記事(臨時窓口に1億円)から一部再掲します。




12月19日、南海市駅に建設された新しい和歌山市民図書館がいよいよ一部開館となりました。


一気に図書館界の話題をさらうのかなと思っておりましたところ、いまのところ、地味なニュースが少しあっただけで、たいして話題にもなっていませんね。


それもそのはず。「一部開館」といっても、施設の中には入れず。鳴り物入りで登場した再開発エリア・キーノ和歌山「公益施設棟」。その2階エントランスの風除室(風よけのためのスペース)に、キャスター付きのブックトラックみたいなのが何台か配置されているだけ。


「書籍1000冊の閲覧」というにはあまりにもしょぼい開館でしたので、和歌山市民とすれば、無理やり窓口設置しただけでがっかりというところでしょう。(臨時窓口に1億円 より


 


 実はこの一部開館、指定管理者であるCCCの都合で行なわれたものではないかと言われており、そのことによって、和歌山市民は少なからぬ損害を被っているんです。


 和歌山市は、2019年4月1日から2020年3月31日までの契約で、同社と開館準備の業務委託契約を締結しています。


当初予定していた10月開館が二転三転して延期(CCCの責任とあとで判明※1)になってからは、移転作業も順調に進んでいないような情報がチラホラと聞こえてくるなか、このままでは、開館準備の契約が満了した2020年4月1日以降に開館するのではという観測も出始めていました。


流出した内部文書には「指定管理者からの資料提供の遅延」が工期遅れの原因であると明確に書かれていた。 https://biz-journal.jp/2020/06/post_160574.html より



ところが、どういうわけかその開館日が突然前倒しされて、まだ委託した開業準備業務が終っていない2019年12月19日に、入り口の風除室に1000冊程度を並べただけで一部開館を強行したんですね。


このときは、まだコロナ禍になる前であり、利用者の入館を制限する必要はまったくなく、あくまで指定管理者サイドの都合で、形だけ開館した格好にしたようですが、


結果的に、そのことによって、2019年12月19日から指定管理料が発生することとなり、後日、令和元年度の指定管理料として7700万円が和歌山市よりCCCへ支払われました。





一部開館した2019年12月19日には、同社に1億円の委託費を払って委託した開館準備業務はまだ完了していません。それが完了しないうちに、指定管理業務をスタートさせたのは、根本的に行政上の誤りではないのかって思うんですね。


契約通り、開館準備業務を2020年3月31日までに完了させたうえで、同年4月1日以降に開館すれば(結果的にコロナ禍で延期になったとしても)令和元年度の7700万円の指定管理料をCCCに支払う必要はまったくなく(すでに1億円の開館準備業務がある)、また実質的な図書館運営面でも、風除室に1000冊並べただけのしょぼい一部開館は、到底市民の新図書館利用ニーズに応えるものではなく、CCCに7700万円を払うだけのために、無理やり強行したのではと思わざるをえないんです。





逆にCCCからすれば、もし2019年中に開館できなければ、2019年は、はじめてツタヤ図書館の新規受託館ゼロ、新規開館もゼロとなってしまい、公共施設部門の業容拡大の勢いがピタリと止まった格好になってしまいます。いくら非上場に転じたとはいえ、株式会社の一部門の売上横這いは許されません。


そこで、実質開館できない状態にあるにもかかわらず、「一部開館」と称して、形だけ開館したことにしたわけです。



Soukakuさんが取り続けている和歌山市民図書館の蔵書登録データ。一部開館した2019年12月19日から9日後の28日になってようやく、独自分類で蔵書の登録が始まっていたことが判明。開館準備作業が大きく遅れていて、とても全面開館できる状態ではなかったことがよくわかる。






しかし、この「一部開館」は名ばかりで、まだ図書館内に入ることすらできず、二階の風除室に、少し本を並べただけでした。とても新図書館が利用できる状態ではありませんでした。



よって、そのことで市民が被った7700万円を、和歌山市長は、CCCに返還するよう求めるべき。


というのが、私の結論なんです。



なんで今頃こんなことを書のくかといいますと、いま、和歌山市民の方が監査請求をされるための情報を改めて見直しておりまして、実際に監査請求をされるのか、あるいは場合によっては住民訴訟にまで発展するのかまでは、まったくわかりませんが、とりあえず、新館の開館から2年間、コツコツと私が調べてきた材料を、できるだけ市民の方に活用してもらおうと日々情報の整理に務めている次第です。


なので、和歌山市民のみなさんには、ひとりでも多くこの問題に関心を持っていただきたいと、ブログでもしつこく発信しているんです。


どうせ声をあげたところで、なんにも変わらないよって、思われるかもしれないですが、決してそんなことはありません。



事実を知って市民の方が声を挙げれば、CCCも市当局もそれを無視することはできません。


現実に、山口県宇部市や宮崎県延岡市では、どんなことがあったのか、拙ブログやビジネスジャーナルの過去記事をぜひ読んでみてください。


ちょっとしたきっかけによって、市政は大きく変わるものだということが、おわかりいただけると思います。



よろしくお願いいたします。


【12/23 14時10分追記】

さきほど、和歌山市読書活動推進課から、12/15に行った開示申出の延長決定の連絡がありました。内容が単純な計算書類であったため、「どうしてそんなに時間がかかるのですか? 時間稼ぎですか?」と申し上げました。


開示を依頼していたのは、和歌山市が令和元年度の指定管理料としてCCCに支払った7,700万円の根拠(指定管理料は年間3.3億円なのに、どうして3カ月余で7,700万円になるのか?)と、決算後の精算状況がわかる文書でした。


図書館の電気代水道代のように、指定管理者など関係者との協議が必要なら開示延長もわからなくないですが、単純な指定管理料の支払い根拠に関する経理書面ですら、開示するまでに一か月もかかるのは、あきらかに異様です。いつもなら「わかりました」の一言で済む話でしたが、さすがに今回は、2018年以降、同課に対して初めて延長決定に不満の意思表示をしました。





【※1】ツタヤ図書館、工事遅延の文書を独占入手!行政もひれ伏すCCCの“絶大な影響力”が判明


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2020年8月29日土曜日

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