2021年8月10日火曜日

宇城市職員の良心？

 

こんにちは、日向です。


2021年7月15日付当ブログ記事　


昨年12月にカルチュア・コンビニエンス・クラブを市立の美術館と図書館のダブル指定管理者に選定しました熊本県宇城市。


ツタヤ図書館にプラスして、ついに初めての「ツタヤ美術館」ができるということで、全国的にも話題になりました。



CCCがこれら施設の指定管理者に選定された直後の昨年12月、その決定プロセスがわかる文書を開示請求しましたところ、選定委員全員の名前も肩書も、肝心なところはすべて黒塗りされた文書が出てきました。


いったい、どこの誰が評価したかもわからないなんておかしい


そう思いまして今年3月に、黒塗部分もすべて開示せよとばかりに、宇城市に不服審査請求をしておりましたところ、


7月7日付で、「公文書開示決定通知書」というのが、宇城市教育委員会から届いたんですね。


昨年は開示しなかった公文書25枚が、なぜか追加で開示決定されたということらしいので、手続きをしておりましたところ、先日ようやく、それが手元に届きました。



何が追加で開示されたのかといいますと、主に以下の二点です。


1.審査委員の肩書と名前が外部委員2名をのぞいて開示


2.不採用となった企業についての採点結果が一部開示




1.については、もともと7名の審査委員のうち、5名は宇城市の職員だろうということは、非公式な問い合わせによってわかっておりましたので、その名前と肩書が開示されたところで、肝心の外部委員の名前は、相変わらず黒塗のままでは、あまり意味がありません。（「個人情報なので開示できない」そうです）


図書館と美術館に精通した委員ということですから、それが誰なのかがわからなければ、今回の選定結果の信頼性をはかることすらできないと思いました。


また、2.のほうについても、単に不採用となった企業についての7名の委員による採点表が開示されたということだけで、企業名や個別の採点内容は、ほとんどが黒塗のままです。



追加で開示された理由を、あらためて担当部署に聞いてみますと、


部内で、審査請求書や反論書を読んで検討した結果、これだけは追加で開示すべきとの判断に至った

 

――とのことでした。その追加開示を部内で話し合ったときの会議録については、残してないとのことでした。




さて、ここからは、奥歯にものがはさまったような言い方になってたいへん恐縮ですが、今回、追加で開示された資料をよく読みますと、


宇城市の図書館・美術館における指定管理者選定は、和歌山市とほぼ同じパターンであることがわかりました。



おそらく、宇城市・教育委員会事務局の中にも、公務員としての良心を捨てきれなかった方がいらっしゃったんだと思います。（それは、私の思い込みで、単なるケアレスミスの可能性も高いのですが…）


具体的に書きますと、その方の役所内の立場に影響するといけませんので、差し控えさせていただきますが、CCCと競合して不採用になった企業がどこなのかがわかるようになっていました。


以下に、その追加開示文書および、昨年12月17日に開示された元の文書の全文を公開しておきますので、


ご関心のある方は、追加開示の後半部分にあるA3版の採点表部分だけでも、ざっとみてください。


そのことがわかりますと、以下の不開示理由なんてのは、とんでもないウソ八百だったんだなぁと、改めて感じました。







今日は、このへんにしておきます。


よろしくお願いいたします。




宇城市追加開示210808一括.pdf


宇城市情報開示201217一括版.pdf



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