2021年8月13日金曜日

本当に、羽衣駅周辺にCCCは出てこないのか?

 

こんにちは、日向です。


先週書きました 『蔦屋書店は出てこなかった羽衣駅の基本構想』 について、書き足りなかったことを追加しておきます。


大阪府高石市が、南海本線・羽衣駅周辺の基本構想に、CCCの関連企業を選定するのでは、という私の予想が見事に外れました。


高石市の8/6の発表によれば、


最優先交渉権者に選定されたのは、


株式会社市浦ハウジング&プランニング大阪支店・株式会社スピーク共同事業体でした。


http://www.city.takaishi.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/39/senteigaiyou.pdf




結果、CCCの関連は選定されなかったわけですから、羽衣駅のまちづくりに関しては、今後、CCCはかかわってこないことがわかりましたので、これで一安心となりました。



しかし、どうも腑に落ちないことがいくつかありますので、その危惧を、いくつかメモしておきたいと思います。



まず第一に、前回も書きましたように、



プロポーザル参加者のなかにはには、お隣の高石駅の基本構想を蔦屋書店とのJVで落札したはずの、日本測地設計の名前がありました。



なにゆえ、高石駅でJV組んでいる蔦屋書店(4月に組織変更になり、現在はCCC本社に経営統合)は今回入ってこなかったのか。



日本測地設計は、9年くらい前から、高石市で区画整理事業を担当していて、高石市の行政に深く食い込んでいますので、そこと高石市には足がかりのなかったと思われる蔦屋書店がコラボして、新しいまちづくりを計画するというのは、納得できる話です。


なのに、ほぼ同時進行している羽衣駅前のまちづくりに関しては、日本測地設計が単独でプレゼンしたというのは、どう考えても、しっくりいかない話です。



で、肝心の選定された、市浦ハウジング&プランニングとスピーク共同事業体ですが、


前者は、全国的にも著名なコンサルタントらしいので、順当な選定と言えるのですが、やはり気になるのは、CCCと過去に同じプロジェクトを手掛けていて、なおかつCCCのライフスタイル提案と親和性のある、R不動産で有名なスピークがJVに参画していることです。



建設業界で、JVといえば、スーパーゼネコンが地方のプロジェクトに単独で入るのではなく、より落札しやすいように地場企業と組むパターンをどうしても思い浮かべますので、高石市のそれも、市浦が選定されやすいようにスピークと組んだのかなと、ふと思いました。


となりますと、基本構想の段階では、とりあえずオーソドックスな計画を立てていき、コアになる部分は少しとんがったものを入れていく。その計画には、自然とツタヤ図書館もどきや、延岡エンクロス、丸亀マルタスのような、ツタヤ公民館が入るような複合施設の基本構想が進められていくのではないのか、そんな一抹不安を覚えるんですね。


さて、ここからは、私の単なる「妄想」なんですが、


JVのパートナー企業には、直前になって


すんません。今回は、うちの名前とりさげます。プレゼンは予定通りやってください。計画が固まったら、後からはいっていきますので


一方で、I社には、



話つけときましたから、S社さんをJVで入れてください。その計画でうちがあとから入りますの


というような工作があっても、なんら不思議ではないようなストーリーが頭の中で駆け巡ってしまうんです。





CCCにとってのひとつの契機になったのは、昨年9月28日、山口県宇部市で、ほぼ手中に収めていたはずのツタヤ図書館もどき計画が市議会で否決されたことです。


宇部市は、一昨年7月に、CCCと仲のいいアール・アイ・エーを基本構想策定事業者に選定。その基本構想を実現する事業者をサウンディングという手法で募集した結果、昨年6月にカルチュア・コンビニエンス・クラブを選定して、同社と連携協定を締結しました。


地元商工会議所や市長の全面的なバックアップも得ていて、国の補助金も獲得できる見込みでしたので、


CCCにとっては、もう盤石の体制といってもいい状態でした。そして、最後の総仕上げとして、9月議会にのぞみ、あとは市が取得した旧井筒屋ビルを市民センターにするための施設条例を通すのみまでこぎつけていたのです。


それが、大どんでんがえしともいえるようなできごと

速報! 宇部市トキスマ条例案否決!)があり、結果的に宇部市でのCCCの計画はすべて水泡に帰してしまいました。



当時の宇部市の政治状況という特殊事情をさしひいても、やはりCCCに対する世間の信頼性という意味では、かつてのように自治体のほうから、ぜひうちに来てほしいと行列をなすような優位性はすでになく、


ひとつ何かきっかけがあればたちまち世論の逆風にさらされてしまうほど足元の脆弱さを、このときに露呈しまったのです。



そうなると、以後は、慎重にならざるをえず、早くから名前が出てしまうと、市民の反対運動が起きたり、これまで進出自治体各地で起こした不祥事が、蒸し返されたりといった不安は常につきまとうわけです。



なので、宇部市で否決された昨年9月末以前に、ほぼ内定していたと思われる熊本県宇城市や大阪府門真市はともかく、それ以降のプロジェクトについては、できるだけギリギリまで名前を出さずに潜っていたい、そして、和歌山市のように、指定管理者募集となった瞬間にいきなりオモテ舞台に躍り出るというのが理想なんだと思うのです。宇城市もそんな感じに近かったと思います。



なので、高石市の場合、すでに高石駅前の基本構想に蔦屋書店(現CCC)が担当し、この8月には、関西TSUTAYA(現CCC)が地元企業・㈱小浦石油との合弁で2017年に設立した企業(T-TOWN)が、駅前の三セクビルにTSUTAYAブックストアをオープンしていますので、


それに加えてお隣の羽衣駅でも、CCCが関与しやすいまちづくりが、これから進むのではないのかと思わざるを得ないのです。



CCCはこの4月に不採算のグループ企業を本社に吸収合併しましたので、高石市では、基本構想を策定したのも、三セクビルに出店したのも、CCC本体となり、


いくら市の担当部署が、羽衣駅の基本構想との関係を否定しても、実際にその事業で進めるハコモノの運営者が決まるまでは、もう何からなにまでCCCに食い物にされかねない、という不安を完全にぬぐいさることはできないのです。


いまは、そんな印象を持っています。


文字通り、高石市でのまちづくりに関しては、目が離せない展開になっているわけです。




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