2020年12月3日木曜日

宇城市ツタヤ美術館の家賃は、たったの月1万円?→月3700円に変更

 

こんにちは、日向です。


さきほど、ツイッターのTLをみていたら、12/1に宇城市が記者会見をして、市立の図書館と美術館の運営者にカルチュア・コンビニエンス・クラブを選定したという記事がリツイートされていました。



熊本県宇城市は1日、市中央図書館と市不知火美術館の指定管理者にレンタルソフト店大手「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC、東京)を選定したと発表した。来年夏から改修工事に着手し、2022年4月の開業を目指す。CCCが公立図書館と美術館を一体で運営するのは全国初という。(西日本新聞12/2)

  https://www.nishinippon.co.jp/item/n/669429/


この日記者会見した守田憲史市長は「官ではできなかった最先端のセンスを取り入れる。年間来館者70万人を目指し、交流人口の増加を定住につなげたい」と述べた。


と書かれており、やはり、守田市長の肝いりで進められたプロジェクトらしく、久しぶりに、広告とみまがうばかりのCCCの提灯記事をみることができました。



議会での議論は、まだこれからなのに、館内パースのキャプションには、"「ツタヤ」を指定管理に"と、まるで決定したかのように書かれている




まぁ、それはいつものことなんですけれど、今日は、指定管理者の募集要項をみていて、ひとつ気づいたことがあるので、書いておきたいと思います。



下をみてください。





(3)指定管理者が行う指定管理業務以外の業務


という項目のなかに


事業者は、不知火文化プラザについて、当市から行政財産の目的外使用許可を受け、憩いのスペース(カフェ等)の開設及び運営を行うものとします。



という記述があるんですね。これがツタヤ図書館でいうところの


スターバックスと蔦屋書店だと思われます。


問題なのは、この家賃がいくらになるのかということですが、通常は指定管理が正式に決まって、基本協定書などをとり交わした後に決まるものなんですが、宇城市の場合は、すでに指定管理者の募集要項に明記されていました。


で、その家賃がいくらかというと、



1㎡あたり700円



と書かれているんですね。



これ、なんかの間違いではないかと思って、何度も読み返したのですが、やはり



※不知火文化プラザの目的外使用料は、1㎡あたり年間約700円です。【※1】


とか書かれていました。




ということは、たとえば、和歌山市民図書館を例にとりますと、


スターバックスと蔦屋書店の目的外使用料が発生するスペースは、約200㎡でしたので


その広さで考えたら、宇城市の場合、


年間たったの14万円、月に直すと、1万1600円です。【※2】【※3】



もうタダみたいな家賃ですよね。


激安だった和歌山市ですら、スタバと蔦屋書店の家賃は、1㎡当たり年1万円ちょっとだったのに、宇城市では、さらにその10分の1以下。


もし通路部分も家賃を払っていたとしても、せいぜいその3倍の月3万円くらいにしかならないでしょう。




その家賃で、あのオシャレなスターバックスと蔦屋書店が入居する代官山風の商業施設を経営できるなんて、ありえるのでしょうか?


絶対に、ありえないですよ。



もしかしたら、私の勘違いかもしれませんので、後日ちゃんと事実確認しなければなりませんが、もしこの記載通りだとしたら、


一民間企業に対する利益供与どころの騒ぎではありません。



宇城市民が誇る、全国にもほかに例を見ないような素晴らしい建築デザインの図書館と美術館が同居する「不知火文化プラザ」という公共財産の持つ価値を、市長なのか教育長なのかが、自らの権力を使って合法的に盗んでいる


と言ってもいいのではないのかとすら思います。


いくら守田市長が、民間委託大好き人間だったとしても、まさか、そこまで酷いことははしないとは思いますけれど、

果たして事実は、どうなんでしょうか。



詳細がわかりましたら、改めてご報告したいと思います。


よろしくお願いいたします。


【※1】【2020/12/3 13.20追記】

さきほど、宇城市教育部文化課に確認しましたところ、やはり「1㎡あたり年間約700円」とは、指定管理者が施設に出店するカフェ等の店舗の家賃であることが確認できました。これは、宇城市行政財産使用条例(平成19年宇城市条例第37号)での定めにしたがったものだそうですが、「宇城市では、ほかにこれと同様の民業店舗に貸し出して目的外使用料をもらっている事例はあるのか?」とお聞きしましたところ、「市の施設に置かれている自動販売機に適用されているのは知ってるが、ほかは知らない」とのことでした。要するに、"ツタヤ美術館"に併設されるCCC直営のカフェ(おそらくスターバックス)は、"自動販売機扱い"ということのようです。


【※2】スターバックスと蔦屋書店の目的外使用料が発生するスペースは、約200㎡である和歌山市の広さをもとに試算した金額。その後、宇城市の同施設におけるカフェ等の民業部分の面積は、その半分の100㎡であることが判明。したがって、正確には、宇城市がカフェ等の民業部分から市が得る収入は、月5,833円である。

詳細は、宇城市で進むコロナ禍の“ショック・ドクトリン”を参照


【※3】さらにその後、図書館内の店舗の面積が変更になったこととから、宇城市がカフェ等の民業部分から市が得る収入は、月3,707円となっていたことが判明しました。詳しくは、速報! 宇城市“ツタバ”の家賃は月3,707円! を参照してください。


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