2020年12月21日月曜日

「みかん論法」で煙に巻く宇城市

 こんにちは、日向です。


昨日、12/1付で情報開示請求をしておりました熊本県宇城市から早速回答がきました。


急いで請求書を郵送したので、うっかりCCCの社長名の漢字が間違えてました。正しくは「増田宗昭」社長でした。CCCの関係者の皆さまには、お詫び申し上げます



私が請求したのは、門真市と同じく以下の二点についての文書です。


(1)カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を選定するまでのプロセスがわかるもの


(2)消費者庁から景品表示法違反で措置命令(18年5月)&課徴金納付命令(19年2月)を出されたCCC

について公務の受託者としての適性を検討した経緯がわかるもの



(1)は、宇城市のサイトでは、これまで同社選定についての経緯は詳しく発表されておりませんでしたので、それをみせてください


ということなので、おそらくスンナリ開示されるだろう(黒塗りはあったとしても)と思っておりましたが


(2)のほうは、「消費者庁から一億円の罰金を課せられるような違法企業」であることを承知のうえで、


「素晴らしい実績がある」として指定管理者に選定したりしていないでしょうから、当然


不存在


という回答になるだろうと予想しおりました。



ある意味、この開示請求そのものが「不存在を取りに行く」行為なわけでして、


「不存在」ということは、



へえー、CCCが重大な違法行為をしていることも一切検討せずに、素晴らしい企業とあがめたてたのか


という事実認定ができるんです。



ところが、宇城市は、今回の私の請求に対して、「不存在」とは回答せずに


さも、そういう文書もあるような、ていにして


以下の文書だけは開示しませんよ、としいてるんです。



参加資格確認結果通知書について


不採用法人分の通知書及び提出確認







これは、私もまったく予想外でしたので、早速担当部署に確認をしました。


CCCが消費者庁から違法認定された件を検討した文書は、あるんですね?


と、しつこいくらいに問い質しましたところ、


ちょっと確認してみますと回答があり、しばらくお待ちしておりましたところ


それは、今回の開示には、含まれていないようです



とのこと。



でしたら、「不存在」を出してくださいよ。


ということで、そのときにしたたとえ話が以下です。




私は、みかんを出してくださいと、欲しいものを限定して請求しているんですよ。


なのに、宇城市では、それには答えずに、


リンゴはありません


と回答しているんですよ。おかしいでしょ?



私が、フルーツの盛り合わせ籠を請求しているのでしたら、


籠は出しますが、そこにリンゴは入ってませんよ


という回答も、ありえるかもしれませんけれど、そもそも私が請求しているのは「フルーツの盛り合わせ籠」ではなく、みかんだけなんですよ。


「フルーツの盛り合わせ籠」が、今回の公募の入札資格にかかわる資料一切だとしたら、


そのうちリンゴ=「CCC分の確認書類」及び「不採用分の確認書類」がないという回答も確かに辻褄はいますけれど、私が請求しているのは、あくまでも「みかん」=CCCの景品表示法違反についてのみピンポイントで請求しているのですから、まずはそれの存否を回答したうえで、


それはないけれど、こんな文書ならありますよ


というのであれば、コミュニケーションは成り立ちますが、肝心の請求したものの存否を答えないで、請求者を煙に巻くというのは、


いくらなんでもルール違反ではないのかと思うわけです。


そのような文書があるのかないのか、その存否すらあきらかにできない


という回答も、国家の防衛機密などでは、ありえると思いますけれど、今回の件は、とてもそのような事案とは思えません。



「ない」と回答すると、何かツッコミが入ると困るので、何もいわずに「開示できない分」のみ記載するというのは、狡猾なのか、それとも天然なのか、さすがカルチュア・コンビニエンス・クラブを図書館と美術館の運営者に選定する自治体だけのことはあるなぁと思う次第です。



というわけで、私としては、請求した文書が、ないのならないでいいですから


「不存在」を出してくださいよ。


そうお願いしておきましたが、果たして、その願いはかなうのでしょうか。



ちなみに、CCC選定のプロセスについては、


参加法人の社会的評価が低下、競争上の地位その他正当な利益を害する恐れがある






という主旨の文言が、しつこいくらい繰り返しコピペされていました。



宇城市がCCC選定を発表した2週間後に、図書館含む複合施設の指定管理者にCCCを選定した大阪府門真市の場合は、


宇城市と同様に2団体のみ応募であったにもかかわらず、


担当課の特設サイトでそのプロセスが詳細に記された議事録等を公開しています。


これまた別の意味で“やらせ臭い”ので、ツッコミどころ満点なのですが、宇城市が頑なにあげている開示しない理由を、自主的に開示している門真市が見事に否定する形になっているのは、皮肉というほかありません。



【追記】開示資料は、手数料と送料を宇城市に納めてから、送付されてきますので、その中身をみれるまでは、もうしばらくかかります。


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