2020年12月10日木曜日

宇城市議会・本日の反対討論でわかった4億円の改修計画

 

こんにちは、日向です。

熊本県宇城市が図書館と美術館の指定管理者にTSUTAYAのカルチュア・コンビニエンス・クラブを選定した件、


本日の市議会で行われた反対討論の内容を一部入手しましたので、取り急ぎ、以下に掲載しておきます。


以下の反対討論されたのは、立憲民主党の中山弘幸議員です。


よろしくお願いいたします。




ただ今議題となっております、議案第97号指定管理者の指定について、反対の立場で討論いたします。


第一に、公共の財産であり教育施設の公立図書館を営利目的に使うことには絶対に賛成できません。また公益社団法人、日本図書館協は「図書館への指定管理者制度の導入はなじまない」という考えを示しております。


説明では、入館者を現在の年間6万人から年間70万人にするということでありますが、単純に人が多く来館すればいいというものではありません。その根拠もわかりませんし、それが市民の福祉の向上にどうつながるのか、また市民の幸せにどう繋がるのか全く理解できません。また、現在図書館、美術館が抱えている課題は現状でも十分に解決できると考えます。


今回提案されている、カルチュア・コンビニエンス・クラブ並びにそのグループ企業にとっては、顧客の囲い込みになり、その利益は莫大で計り知れません。


加えて、今回指定管理を導入するにあたって、カルチュア・コンビニエンス・クラブの要望にそう形で、カフェの整備を含め約4億円規模の改修が予定されております。このようなことを断じて見過ごすことはできません。


さらには年間の運営費が、現在の11400万円から16500万円になり、年間で5100万円も大きく上がることになります


今の宇城市にそのような余裕があるのか疑問があります。本年度予算では今回の補正も含め約30億円も財政調整基金を取り崩さなければ、予算が組めない現状。おそらく来年度もそれに近いくらい基金を取り崩さなければ予算が組めないのではないかと推察できます。


おそらく更に市民サービスが削られえることになるのではないかと考えます。今学校現場では、少ない予算でとても窮屈な運営をされております。そういうところに市民の税金は使うべきと考えます。


今回の指定管理は、ウイング松橋や物産館を指定管理に出すのとは全く意味が違います。ウイング松橋では、年間の運営費も大幅に削減され、民間活力の導入で、市民は大きな恩恵を受けており、物産館はJAが運営し、全国でもトップクラスの売り上げがあり、多くの市民が直接的に恩恵を受けております。


それに比べて今回の指定管理者の指定ではそのような恩恵は全くの未知数であるどころか、市民にとって大きな負担がのしかかってきます。


このようなことには絶対に賛成することはできず、断固反対するものであります。


議員各位におかれましても、趣旨をご理解の上、御賛同賜りますようお願い申し上げ、私の討論といたします。



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