2021年8月20日金曜日

高石都市開発がTSUTAYA賃料開示を拒否


 こんにちは、日向です。


本日は、近く、ツタヤ図書館もどきを誘致するのではないのか?とウワサされている大阪府高石市について、いくつかのことをメモしておきます。



8/5に高石駅前ビルのアプラたかいしにオープンしたTSUTAYAブックストアの経営は、CCC(関西TSUTAYA)と㈱小浦石油が共同出資で設立したT-TOWNらしいというところまで、前回、ご報告しました。



アプラたかいしを運営しているのは、高石市が全株式の約半分を出資している高石都市開発です。これがいわゆる第三セクター、半官半民の「三セク」なわけですね。


三セクというのは、株式は半分(高石市の場合は52%)民間が持っているとされてはいるものの、その実態としてはほぼ自治体の支配下にあるものと、とらえるのが世間一般的な常識ではないのかと思います。


実際に、高石都市開発の代表取締役に就任しているのは坂口伸六氏です。誰あろう高石市長その人なんですから、業務執行の面からみても、おおやけの組織とみてもいいかと思います。




で、何が言いたいかいといいますと、先日、アプラたかいしに出店したTSUTAYAブックストアの賃料はいくらか(激安家賃で、CCCを優遇しているのではないのか?)を、市の担当部署に問い合わせておりましたところ


本日、正式に回答がありました。


高石都市開発に聞いてみたところ、外部には教えられないと言われました


とのことでした。



ということは、高石都市開発の社長でもある坂口市長が、TSUTAYAブックストアの賃料は開示しない


という意思決定をされていることになります。


市の担当部署では、いや、担当者レベルでがそう判断しただけかもしれませんよ


なんて言い逃れしておりましたが、高石都市開発は、私が調べたところ社員は2名で、うち1名が市からの出向(この点は未確認)でしたので、そのレベルで市からの問い合わせにいい加減な回答をするはずがありません。もし、していたらおかしいです。


なので、これは公表すると、何かマズイことがあると判断されて、機密事項にされているんだと思います。


しかし、実質おおやけの団体が、こんなこと開示拒否していいのでしょうか?




さて、私が疑っていたのは、そのほかにも、TSUTAYAブックストアのオープンに、公的な補助金が出ているのではないのかってことです。


昨年、高石市駅前周辺の基本構想を、蔦屋書店と日本測地設計のJVが担当することになりました。


そのタイミングで、TSUTAYAブックストアの出店が決まりましたので、その基本構想を策定することで、


国土交通省の中心市街地活性化に関する補助金が出るのではないのか?


ということです。これまで宇部市などのプロセスをみていれば、当然、そういう流れになるんだろうと思っていました。


ところが、市の担当部署によれば、それはないとこと。TSUTAYAブックストアのオープンと、高石駅前の基本構想はまったく別の案件であるというんです。


この件で、補助金が出たのは、基本構想策定業務2000万円のうち半額、1000万円だけだそうです。


なんかヘンですね。なるほど、そうですかと、額面通りに受け取れない発言です。TSUTAYAに対する補助金ではないが、別の名目でなにか出ているのではないかと疑っています。




で、もうひとつは、このアプラたかいしの土地建物が、もしかして三セク法人の所有になっていて、市立図書館や市民センターが賃料を、ココに払っているのではないか?


という疑念です。


そうすると、半官半民と言われる高石都市開発という法人は、大半の収益を高石市から直接得ているのではないのか?


そう思ったんですね。


で、問い合わせた結果は、こちらも違ってました。


高石市によれば、


高石都市開発が所有しているのは、1階・2階の商業フロフのみ。


3階と4階については、あくまで高石市の所有である


ただし3階の市民ホールについては、高石都市開発を指定管理者として運営を委託している


また4階にある市立図書館については、TRC図書館流通センターが指定管理者として運営している


ということらしいんです。


なかなか、ややこしくて一筋縄ではいかないですね。



家賃は払われていないものの、3階については指定管理料が高石都市開発に払われている


ということなので、その分が三セクである高石都市開発の貴重な収益源であることは、間違いないでしょう。


また現状で、TRCに指定管理させている図書館は、TSUTAYAブックストアと合体させて、CCCに指定管理させるという話に


いつ進展してもおかしくないような状況です。


アプラたかいしに入居している市立図書館は、現在、TRC図書館流通センターが指定管理者として運営している。




築19年のアプラたかいしは、当面建て替える予定はないそうですが、CCCは、㈱小浦石油との合弁でTSUTAYAを出店することによって、


早速、アプラたかいし全22店舗をTポイント加盟店にするなど、文字通り


「T-TOWN」化することに成功しています。残念ながら、賃料の優遇までは確認できませんでしたが、


Tポイント加盟店を増やすという、目に見えない部分で、CCCはちゃっかり利益をあげているんですね。





で、そうなりますと、気になるのがお隣の羽衣駅のほうですね。こちらも駅前のまちづくりについての基本構想を策定しています。


なぜか羽衣駅に関して今回は、CCCの関連は選定されませんでしたが、今後、いつCCC関連の名前が出てきてもおかしくありません。


といいますのも、羽衣駅前には、約3000㎡もの市の所有地があるそうで、この土地に複合施設を建設するという計画がこれから出てきたときには、市長周辺と三セク法人にも、すでにしっかりと食い込んでいるCCC関連が


ちゃっかり入っていけるだけの下地が、すっかり出来上がっているとみていいかと思いました。



そして、高石駅はただの入口にすぎず、国の巨額の補助金については、むしろこちらが本命なのかなという印象を受けました。


果たして、どうなることやら。


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