こんにちは、日向です。
先日、開示請求で出てきました沖縄・読谷村の行政視察報告書について、どうしても気になって仕方ないことがありましたので、忘れないうちにメモしておきたいと思います。(以下は、私的なメモです)
まず下の出張スケジュールをみてください。
読谷村の「村長様御一行6名」は、2020年10月28日月曜日、11時25分那覇空港発JAL004便で飛び立ち、13時15分に関西空港に到着しています。
そこから視察団は、最初の視察地である、和歌山市民図書館へは、一台で6名が乗れるレンタカーを借りて行ったそうです。
関空からクルマで1時間というアクセスのいい場所にある和歌山市民図書館は、なるほど地方からの視察にはもってこいのロケーションなんだと気づいたのと同時に、そこでひとつ、大きな疑問が沸いてきました。
それは、お客さんがわざわざ遠方から来られるのに、CCCのスタッフは空港に誰ひとり出迎えに行かなかったんだろうかということ。
課長と担当職員数名なら、まぁ、そういうこともあるかもしれませんけれど、
わざわざ、自治体のトップ自らがが幹部職員数名を引き連れて、現在進行中のプロジェクトのために、視察に来られるわけですから、その大切なお客さんを出迎えにもいかないなんてことが果たしてあるでしょうか?
そう思って、「出張伺・命令」の書面をみてみました。交通費にあたるのは「航空賃」と「船車賃」ですが、「船車賃」を計上しているのは、6名のうちひとりだけ。つまりこの人がレンタカー費用総額として「船車賃」4万860円を支払っていることがわかりました。ほかには、電車賃ひとつありません。
「船車賃」という区分が気になったので、役場の経理部門に聞いてみました。すると、これ通常は、自宅や役場から空港まで行くときの費用を計上するときの区分で、出張したときの現地での移動は、どちらかというと「航空賃」のなかに航空チケット代等と一緒に入れるのが一般的だそうです。
まぁ、それがたまたまこのときには、現地でのレンターカー代も「船車賃」に入れたということなんでしょうけれど、どうも釈然としないんです。
もしかして、村長と随行員数人は、別のクルマで移動したのではないのかって思いました。もちろん私の勝手な妄想ですけれど。
さて、空港までの出迎え以上に気になるのが、初日の視察と和歌山市・読書活動推進課の職員との会合を終えた後、夜のスケジュールです。
みなさん、仕事で大切なお客さんが来られた日の夜は、どうされるでしょうか?
夕方終業時間が来れば「どうぞ楽しんでってください」とお客さんに言って、帰りますか?
ただの見学者でしたら、そうされると思いますけれど、新しいカモ、いや失礼、近く新しい図書館を建てる計画のある大切な見込み客のトップが部下を5人も引き連れてきているんですよ。
常識で考えたら、必ず、接待しますよね。
2020年10月当時、コロナ禍は少し和らいでました。和歌山に限っていえば、当時はまだ感染者数も少なく、CCCが国のガイドラインを守らずにイベントスペースにギッシリ人を入れていたくらいですから、二つのテーブルに分かれての接待くらいはあってもおかしくなかったはず。
そして、視察旅行の2日めです。この日視察団は、まず大阪府・泉南市の「りんくう公園」に行ってます。関空から近い泉南市の海岸沿いにリゾート感満載の公園を官民連携で運営している事例は、読谷村のプロジェクトとも一部重なるところがありますので、おおいに参考になったことでしょう。(ただし図書館の参考にはならない)
しかし、泉南市は午前中だけでした。視察団は、そのまますぐに京都へと足を伸ばすのです。目的地は、京都市が保育所やデイサービスをと同じ建物に中学校をPFIで設置した御池中学校。学校をほかの施設と複合した試みとしては、かなり有名らしいのですが、私はまったく知りませんでした。
行政視察の定番スポットや人気ランキングにも、ほとんど出てきません。少子高齢化で人口が減っているのならともかく、読谷村は、2018~2020年の3年間をのぞいて、この20年人口は増え続けているんです。そういう自治体が少子高齢化で学校を統廃合しているような都市部を参考にするというのもおかしな話です。
で、こちらも電車ではなく、レンタカーで、移動したというんです。和歌山の人にお聞きしたら、京都なら、クルマよりも、大阪なんばを経由して電車で行ったほうがずっと早いとのこと。そして京都には泊まらず、また関空近くのホテルまで戻ったそうです。
この点も、とっても不可解に感じたんですけれど、それは、とりあえずおいといて、次に最終日3日目をみていきますと、午前中、帰路に就く前に、大阪府・泉佐野市に視察に立ち寄られています。宿泊が、初日、二日目ともに、関空近くのホテルだそうですから、泉佐野市も帰りに立ち寄るには便利のいい場所です。
何より泉佐野市は、ふるさと納税で有名ですし、「さのぽ」と呼ばれる独自の地域ポイントを導入するなど、読谷村に限らず、役所の人間からすると、なかなか興味深いところに違いない思いました。(ただし、しつこいようですが、図書館の参考にはならない)
そうしますと、やはり2日め午後の京都だけが、スケジュール的にいまいちしっくりとこないといいますか、ほかの3箇所は、すべて宿泊した空港近くのホテルから近いところばかりなのに、2日めの午後にどうして、わざわざ遠い京都を入れたのかということが気になって仕方ないんです。
近くでなにか別の目的地が、その前後にあったとしたら、うまく説明がつくんですけれど、スケジュールにはなにも書かれていない以上、もやもやっとしたままで終ってしまいました。
それがあるとき、ああ、そうか! あそこに立ち寄ったのだったたらありえるかな
そう思ったのが、関空と京都の間に位置する、ある目的地。
TSUTAYAの創業地であり、増田ファミリーの資産管理会社ソウ・ツーの本店所在地としても、たびたび出てくる大阪府・枚方市です。
もし、増田宗昭御大が、読谷村村長様ご一行を接待するとしたら、迎えのものを行かせて、自分の本拠地で最上級のおもてなしをする
というようなことがあったとしたのならば、ストーリーとしては、これはなかなか納得のいくものになります。
もちろん、いまのところ明確な根拠はなく、すべて私が頭のなかで勝手にイメージした妄想に過ぎません。
読谷村の視察は、和歌山市、泉南市、泉佐野市と、京都を除いた3か所はすべて関西空港に近い場所にあり、宿泊地も二泊ともに空港近くのホテルだった。もし大阪・枚方市周辺に別の用件があっとしたら、京都の視察もなんとなくうなづけるスケジュールにおもえてくる。 |
2014年11月に、和歌山市から、総勢15名もの視察団が、佐賀県武雄市の元祖ツタヤ図書館を訪れていました。それも、まだ何も決まっていない時期に。
このとき、和歌山市がツタヤ図書館誘致を内定したのではないかと思った根拠は、そのメンバーの顔ぶれでした。
尾花市長こそ含まれていませんでしたが、国土交通省からの天下りで、実質、市駅前再開発計画をまとめたと言われている、当時県庁の皆川氏が、和歌山市職員とアール・アイ・エースタッフ総勢15名を引き連れていました。
そのときにCCCサイドからは誰が出迎えたのかは、いまだに謎なんですが、もしかして、このときも増田社長自らが現地に入って出迎えたのではないのかと、そのとき思ったんですね。次のツタヤ図書館になることがほぼ決まったことを内外に示すための格好のセレモニーだったのではないのかと関係者の方から指摘がありましたから。
(この記事で詳しく取り上げました)
和歌山市、公募前に他県のツタヤ図書館視察で疑惑浮上…市の担当者は「記憶にない」連発
読谷村でも、当然、そのようなセレモニーがどこかであったはずです。
ちなみに、この2020年の10月の視察の後、年明けから、PFIで進める総合情報センターの実施方針が公表されます。
つまり、公募前に、読谷村では、政治的な決着はある程度ついていたのではないのか。
そういうふうに思える資料でした。
●読谷村・図書館PFI事業推進スケジュール
2019年12月9日 サウンディング型市場調査実施要項発表
2020年1月14日~17日 サウンディング型市場調査実施
2020年1月24日~25日 読谷村企画政策課職員が「地方創生実践塾in佐賀県武雄市」を受講●
……………………………………………
~この間9か月空白~
……………………………………………
2020年10月28日~30日 村長含む役場視察団6名が和歌山市民図書館視察●
2021年1月18日 実施方針等の公表
2021年4月16日 特定事業の選定及び公表
2021年4月30日 公募及び募集要項等の公表
2021年6月 債務負担行為(6月議会上程)
2021年7月7日~9日 参加表明書、資格審査書類の受付締切
2021年10月初旬 事業提案に係る書類の受付締切
2021年11月下旬 提案審査、優先交渉権者の決定及び公表(※翌月12月に延期)●CCCが図書館運営者に選定●
2021年12月 基本協定の締結 事業契約の締結(3月議会上程予定)(※◆不明◆)
2022年3月 事業契約の締結(3月議会上程予定) (※6月議会に延期)
2022年4月~2025年2月 設計・建設期間(2.5年)
2025年3月~2025年9月 開館準備
2025年10月 開館
2025年4月~2045年3月 事業期間(20年)
【関連記事】
村民の意見を聞かない読谷村
読谷村は、ほぼ“永久不滅”ツタヤ図書館?
速報! 沖縄読谷村PFI議案の提出延期か?【2/18 17時10分追記アリ】
2020年8月29日土曜日
●タウンワークの豹変●社名隠した求人広告●答申されなかった専門家会議●CCCと専門家会議をつなぐ点と線●CCC広報部へのメール●和歌山市は“CCCの下請け”?●パワハラ告発がぶちまけた丸亀市の裏事情●〇〇さんは、お飾りですか?●開示は、1枚です●丸亀市情報開示・CCC受託実績●和歌山市騙し討ち事件●“ツタヤ公民館”の衝撃●奇天烈な和歌山分類●新・和歌山市民図書館についての専門家コメント●図書館流通センターの暗躍(2)●図書館流通センターの暗躍(1)●企業秘密と説明責任
●和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず●「ICタグと自動貸出機」はセット●自動貸出機についての補足説明●和歌山市民図書館の自動貸出機について●3800万円の“安全対策”●出来レースの代償・後編●出来レースの代償・前編●専門家がほとんどいない審議会 ●『第9版 失業保険150%トコトン活用術』についてのお詫びと訂正 ●TSUTAYA占領地のレジスタンス ●疑惑まみれのグランドオープン ●“白塗り”に隠されていた告発意図
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