2022年1月28日金曜日

速報！沖縄・読谷村にツタヤ図書館ができる？


 こんにちは、日向です。


2021年度は、ついに一件もCCCが受託するツタヤ図書館（もどき）の決定がないまま終るのかと思っていたら、


さきほど、snsでこんなニュースが話題になっていました。


シナジーアセットGを特定/総合情報センター周辺環境整備BTO/沖縄県読谷村（建設通信新聞 2022-01-05）






沖縄県読谷村が


「（仮称）読谷村総合情報センター及び周辺環境整備事業」の公募型プロポーザルを実施した結果、シナジーアセット（読谷村）を代表者とするグループを優先交渉権者に特定した


とされていて、そのグループ企業のなかに、カルチュア・コンビニエンス・クラブの名前がありました。


同村では、


“図書館や村史編集室、青少年センターなどで構成する公共複合施設を整備”することになりまして、


これが、いわゆるPFI方式で行なうというんです。


特定の公共施設の運営を任せる指定管理とは違って、PFIというのは、建設から事業、施設等の建設、維持管理、運営までもひっくるめて、民間企業で構成された企業グループ（新たに目的会社を設立）に任せてしまうもので、その契約期間も20年、30年という気が遠くなるような長いスパンなのが特徴です。


もしこれが実現すれば、CCCとしては、初のPFI案件の受託となり、今後沖縄・読谷村に20年間も「ツタヤ図書館」を存続できることになります。


建設通信の1/5報道によれば、



・3グループﾟが応募して、シナジーアセット（読谷村）を代表者とするグループを特定


・　構成員は、ＮＤアーキテクトン、仲本工業、読谷協同産業、シナジービーピー、カルチュア・コンビニエンス・クラブ。構成企業は金秀興産


・Ｓ造平屋建て３７９１㎡。民間収益施設は、カフェや物販店舗、ホームセンターなどで構成する延べ７７３８㎡を設置するほか、公共施設内にカフェを併設


・提案価格は、ＰＦＩ事業が３４億１０９０万７６３８円（税別）、３０年間の地代収入総額が６億４２００万円


・２０２５年３月に建物完成して、同１０月に開館し、以後、４５年３月まで20年間維持管理・運営



当該事業では、図書館部分の契約が20年、周辺に村が所有して貸し出すホームセンターとの契約が30年だそうです。


（仮称）読谷村総合情報センター及び周辺環境整備事業：「優先交渉権者の決定について」を公表しました。


詳しいことは、さておき、この情報を得てすぐに、担当部署に電話してこう聞いてみました。


――読谷村にツタヤ図書館ができるんですか？



いや、まだ正式決定ではありません。次の議会承認を経て、目的会社と正式契約を締結すれば、今回選定された企業グループがPFIとして実施することになります。


その選定された構成企業のなかには、図書館運営経験のある者として、カルチュア・コンビニエンス・クラブさんが入ってますので、同社が図書館を運営することになろうかと思います。



というわけで、この手の案件が議会で否決される可能性は、ほぼありませんので、現段階で、カルチュア・コンビニエンス・クラブが読谷村総合情報センターの図書館と、施設内に入るカフェや物販店舗を運営するというのは、ほぼ決定といってもいいのかと思います。




さて、ここからは、和歌山市、宇部市、宇城市、門真市、高石市と、CCCを選定した自治体に必ずぶつけているお約束質問ですが、読谷村の担当部署にも聞いてみました。


このようなでぎごとがあったのをご存じですか？


・CCCは、基幹事業である（株）TSUTAYA（※1）が2018年5月に、景品表示法違反で消費者庁から措置命令をだされていて


・2019年2月には、その件について消費者庁から1億173万円の課徴金納付命令をだされている


・その件に関して、当時の（株）TSUTAYAが自社サイトで謝罪文を掲載しただけで、CCC本体は、公式に謝罪会見も開催していない


（※1）（その後、蔦屋書店に組織変更し、現在はCCCが吸収）





担当部署の方の答えは、


いえ、そんようなことがあったことは、知りませんでした。



――ということは、今回の審査において、構成企業のコンプライアンスは評価の対象にはなっていないんですね。



……同社の図書館運営については、賛否両論あるということは、審査委員の方はご存じだと思いますが


――いや、図書館運営ということではなくて、法違反を犯しているコンプライアンス意識の低い企業であるということを審査委員の方が把握されたうえで、評価されたのでしたら、何も申し上げることはないのですが、もし、その点をまったくご存じないまま選定されたとしたら、市民から、それはおかしいという意見が出るのではないですか。



　そう申し上げました。


　あと、いくつか細かい点をお聞きしましたが、まだこの事業の全体像が把握できておりませんので、これから、発表資料をみて、改めて整理していきたいと思います。


ひとつだけ、メモしておきますと、カフェや物販の店舗の家賃についてですが、読谷村のケースは指定管理ではなく、PFIという方式なので、その賃料をいくらにするかは目的外使用の条例にはよらず、新たな不動産鑑定士の鑑定結果によって、これから決めていく予定だそうです。



取り急ぎ、沖縄・読谷村にツタヤ図書館ができるニュースをお知らせしておきます。



よろしくお願いいたします。



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