2022年2月24日木曜日

武雄市と和歌山市の視察報告書・読谷村

 

こんにちは、日向です。


2月8日に沖縄県読谷村に開示請求していた武雄市と和歌山市への視察に関する資料が送られてきましたので、取り急ぎ、以下にアップしておきます。


武雄市


2019年度第11回地方創生実践塾in佐賀県武雄市.pdf


和歌山市(重いので、開示資料を二分割しました。和歌山市は前半のみ)


前半・PPP/PFI事業先進地視察及び新型コロナウイルス関連経済対策視察.pdf


後半・PPP/PFI事業先進地視察及び新型コロナウイルス関連経済対策視察.pdf






詳しくは、のちほどコメントするつもりですが、読谷村職員による図書館の視察地がこのふたつの自治体だけだったというのは、まぁ、そういうことだったのかなぁと改めて出来レース疑惑が現実味を帯びてきたように思います。



読谷村が進めようとしている、公共図書館を核としたPFI事業といえば、古くはTRC図書館流通センターが構成員となって受託した三重県桑名市や、東京都府中市などが有名です。


どちらも、すでにスタートしてから、すでに15年・20年という期間を経ていますから、その事業の成果を客観的に評価するにはもってこいの事例のはずですが、そういうところは一切みずに、ツタヤ図書館だけ選んで「賑わい創出」を見学されてきたというんですから、一体全体、どういう情報源によって、視察地を選択しているのかと不思議に思います。



まちづくりコンサルタントや武雄市でセミナーを開催した地域活性化センターのようなところが推薦するところを、ただ、言われるがままにみて来られたのでしょうか。それとも、すでにCCCと深い関係があって、CCCサイドがお膳立てしたのでしょうか。


市民からしたら、多額の税金をつかって、官民連携事業を受託している特定の民間企業の宣伝や営業活動が展開されているわけで、



営利企業が利益を追求するのは当然としても、それに内閣府が加勢をして公費を貪らせて公的機関を弱体化させる構図は看過できません。



「内閣府」を地方自治体に置き換えても、まったく同じことが言えるのではないでしょうか。



武雄市のセミナーは、このときには、なぜか参加費の精算がみあたりません(見逃してるだけかも)でしたが、この手のセミナーの受講費は3~5万円くらいかかることもめずらしくありません。


旅費交通費だけで1人4万8000円。このときには、たまたま職員おひとりでセミナーを受けられたのでしょうか? 一般的には、自治体職員でも数人で参加しますから、出張費も合わせて数十万円をかけて、CCCや、花まる学習会の一方的な宣伝を聞いてくるんです。


自治体も自分たちの成果を誇張します。基本、民間企業が作成した宣伝広告パワポですから、誇大広告まがいのことが随所にちりばめられています。そういうセミナーを受けるとどういうことになるのかは、だいたい想像がつくというものです。


武雄市図書館・歴史資料館については、2013年の新装開館当時のパンフレットをそのまんま使い回していますから、もうツッコミどころ満載です


みなさん、snsにガンガン引用して、嘘つきを糾弾してください


2019年度第11回地方創生実践塾in佐賀県武雄市.pdf 45ページ


と、ここまで書いて、一昨年11月に視察された和歌山市は、どうだったのかみていくと、なんと5名の職員を従えて、石嶺村長自ら出張されていました。ひとり7万5000円の旅費交通費計45万円くらいは、まぁたいしたことないんでしょうけれど、「PFI先進地視察」となっているのに、肝心の図書館を新築した和歌山市は、PFIではありません。単なるCCCを運営者にしただけの指定管理事例です。


一瞬、村長が職員の出張を決裁した文書かと思ったら、肝心の出張者名がどこにもなく、よくみると村長自身が、職員と一緒に和歌山に出張した際の命令簿だった。その証拠に幹部職員の書類には“村長随行”と明記されている。





確かに南海電鉄、RIAとのプロジェクトは「実質的にはPFIとなんら変わらない」と言われれば、まったくその通りですが、それを認めてしまうと、本当は、入札も実施せずに、最初にプロジェクトに参画する企業がすべてが決まっていた「官製談合」を認めてしまうことになってしまいます。


そうすると、お縄頂戴の犯罪行為になってしまいますので、和歌山市は、あくまでも別々に事業者が決まって、図書館の運営のみCCCが受託した、ありふれた事業ということにしないといけません。素晴らしい建物の設計もCCCではなく、アール・アイ・エーが担当しています。



それをPFIの先進事例として、石嶺村長ら随行員5名が視察されて、わが村のPFIの参考にしたということなのでしょうか。


細かい点は、これからみていきたいと思いますが、取り急ぎ、読谷村第一弾の開示資料をあげておきます。


よろしくお願いいたします。



へつづく



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2020年8月29日土曜日

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