2022年2月18日金曜日

速報! 沖縄読谷村PFI議案の提出延期か?【2/18 17時10分追記アリ】

 

こんにちは、日向です。


つい、さきほど入ってきた情報ですが、次のツタヤ図書館になることがほぼ決定的と思われていた沖縄読谷村で、不測の事態が起きているようです。


読谷村・執行部は、3月議会に予定していた総合情報センターPFI事業にかかわる債務負担行為(※1)の議案提出を見送ることを昨日関係者に通知したようです。


(※1)予算執行が複数年にわたる事業の負担額を確定させる行為


選定された事業者グループ(CCC含む)との契約が年度内にできなかったためで、6月議会に再度提出されるとのこと。


すでに、選定された事業者と仮契約は交わされているのかもわかりませんので、事態が流動的になったとまではいえません。


しかし、関係者のどなたにお聞きしても、CCCが図書館運営事業で、これまでに起こした不祥事や問題点については「まったく、知らない」「そんな説明は受けていない」とのことですから、これから詳しく説明されるのだろうと思います。


つい先日、3期連続無投票で当選して、改めてその権力基盤の盤石さを、みせつけた現村長ですから、いくらコロナ禍で事業者との会議もスムースにできないとはいえ、もっとちゃんと説明しないと村民の理解を得られないほど、ややこしい案件になりつつあるのでは?と、外からはみえてしまいます。



果たして、2015年の小牧市や2020年の宇部市であったような、大どんでん返しが起きるのでしょうか?


詳細がわかり次第、追ってお知らせしたいと思います。


よろしくお願いいたします。



【2/18 17時10分追記】


いま、読谷村・企画政策課に総合情報センターのPFIの債務負担行為にかかわる議会提出が延期になった件を確認しましたところ、課長から、以下のような説明がありました。


・すでにこの事業にかかわる、債務負担行為は、昨年6月の議会に提出して承認されている


・なので、本来の予定なら、この3月議会で先に選定された事業者と仮契約を交わしたうえで本契約を締結するスケジュールになっていた


・ところが、オミクロンの関係で、選定された事業者と十分な協議を行なうことができなかった


・そのため、3月中に仮契約までこぎつけることができない見通しとなった


・しかし、昨年6月に議会承認された債務負担行為では、今年度末までに契約しなければ、その効力がなくなってしまう


・そこで再度今年6月に、昨年議会に提出したのと同じ債務負担行為の議案を再提出して、再度、その内容を有効にしたうえで、事業者との本契約を締結することになった


・仮契約は、これから事業者と十分な協議をかさねたうえで、今年6月に再提出する債務負担行為の議案提出までに締結する予定だ


・仮契約については、議会での承認は必要ない


・昨年12月に選定した優先交渉者については、今後議会等での議論のいかんにかかわらず、ゆるぎないものであり、変更される余地はまったくない


・選定された事業者については、ホームページに掲載したような内容を議員全員に説明して、理解してもらっている



――ということでした。わかりやすく言えば、去年6月に議会で通った総合情報センターPFIの予算の有効期限が今年度末だったのに、その間に選定された事業者との交渉がちゃんとできなかったので、今一度仕切り直しをすることになったということだそうです。


で、肝心の事業者については「揺るぎない」と課長さんが言っているように、これまで事業の核になりそうなCCC運営のツタヤ図書館については、ロクに説明もしていないくせに、中央突破をはかるような勢いです。読谷村の議員のみなさん、これ完全にナメられてますよ。



あっ、それから、ついでに民間運営で図書館を建てるわけですから、市長部局とは別に教育委員会の議論と手続きも並行して必要なはずですが、それについては、企画政策課は「知らない・生涯学習課に聞いて」と言い、生涯学習課では「わからない。調べてみるが、図書館に直接聞いて」と言われました。


社会教育である公共図書館は、市長部局ではなく、教育委員会に付属するのに、読谷村では、その手続きの痕跡がいまのところまったく出てきていません。CCCの高橋カンパニー長は、ちゃんと自治体の職員の方に民営化までの詳しい手順をレクチャーしていないのでしょうか?(参考記事→火種くすぶる和歌山市・ツタヤ図書館騒動の新疑惑ーー教育委員会「秘密会」での承認は有効か?




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