2022年3月7日月曜日

和歌山市の裁決書が誤字だらけ?

 

こんにちは、日向です。


本日は、和歌山市の情報開示について、忘れないうちに、ひとつ書いておきます。


和歌山市の市民団体が開示請求した文書が黒塗だらけで、何もわからないとして、不服審査請求を二度行なっています。


最初の分については、情報公開審査会で一部開示すべきとの答申が出されて、それを受けて和歌山市がことごとく黒塗だった部分を、改めて一部開示してきました。




ところが、もう一件、あとから同じ市民団体が審査請求した分については、昨年8月に「実施機関(和歌山市)の開示は妥当」だとして、市民団体の請求を全面棄却する答申を出しておりしまた。


この件のプロセスについては、南海電鉄がアール・アイ・エーを選定した際の談合疑惑がからんでいたためなのか、それは、まったく関係がないのかわかりませんけれど、


外部の有識者からなる審査会は、ほとんど市側の言い分を全面的に認めた格好になっていて、審査会としての独自の見解をなにも示すことなく、ただ唯々諾々と、市の主張を認めた答申結果を出していたんです。





手続きとしては、審査会の答申を受けて、最終的に和歌山市が「裁決」と呼ぶ最終結果が残されておりました。


それが今年の1月12日付で出されていまして、市民団体の方がその決定文書を受け取っていたものを最近ようやく入手しました。


以下がそれです。









すでに、ことの経緯はさんざん書きましたので、いまさら何か反論することもないのですが、改めて批判しておきたいのは、


この二度目の審査請求についての答申を出した審査会の「不誠実さ」です。



市側が不開示にしたのは「妥当である」としたとしても、その結論を導きだしたプロセスには、審査委員の先生方たちの独自の見解や意見があるはずですが、今回の件に関しては、それがほとんど何もありませんでした。


ただ、実施機関である行政サイドの主張をそのまんまコピペして、「妥当である」と一言書いてハンコを押しただけの答申でした。


(答申内容はこちら↓)

和歌山市で審査会の答申が出ました

~2年9か月市民を翻弄し続けた委員たち~



市長が任命する審査会の委員たちですから、報酬をもらって市に不利なことを言うわけないと思われるかもしれませんけれど、たとえ答申は市の意向を忖度したものになったとしても、最初の答申のように、せめて詳細に検討をしたポーズくらいはとっていただかないと、それこそ、ただ会議に座ってるだけで高い報酬をもらったのかと、市民から厳しい眼で見られてしまいます。


そのメンバーを以下に再掲しておきます。





たとえ一部でも開示してしまったら、官製談合の疑惑が白日の下にさらされてしまうから、何も言えないのかもしれません。担当部署の責任者は、なぜか市民団体から提出された審査請求書の紙を、審査会に送らずに1年7か月も放置していたことがあとから判明しました。そのことすら審査会の委員の先生方は、みてみぬふりをしていたのでしょうか。それとも、審査請求した日付に、まったく気づかなかったのでしょうか。



ところで、その裁定書の謄本コピーを詳しくみていきますと、これって、なんかおかしいよね、という箇所が何個所もありました。


市側の主張を「実施機関は~」と表記し、審査請求をした市民団体を「審査請求人は~」とされています。


裁判で言うところの「被告」と「原告」みたいなものですね。


おかしいなと思ったのは、後半部分に「実施期間」という言葉が何度か出てくることです。何度読んでも、これが「何年何月~何年何月」までの「期間」という意味にはとれず、「実施機関」つまり市側の担当部署の意味でつかわれているように解釈できます。





ということは、これ漢字の変換ミス?


いや、まさか、行政が、市長の名前で「これは~の謄本である」として、押印された公文書なのに、漢字の間違いを見逃すなんてことがあるでしょうか?


snsで、大阪の松井市長が「更迭」(こうてつ)と書くところを「更送」(こうそう?)になっていることがさかんに話題になってましたが、あれはご本人がうっかりしてた(漢字を知らない?)ということで済ませられますけれど、


和歌山市の裁定書となりますと、それ自身が法的拘束力を持つ行政文書ですから、漢字の間違いなどあってはならないと思うんですけれど、みなさんはどう思われるでしょうか?


もし、これから間違いにきづいたら、謄本を再発行し直すのでしょうか、それとも、このまま何もせずに保管されるのでしょうか。


ツタヤ図書館って、ホントに、こういう情けない話題が尽きません。



【和歌山市・第二次情報公開審査請求のこれまでの経過】


・2018年11月8日、市民団体が開示請求

・2018年12月17日、和歌山市が、入札調書を一部黒塗で開示

・2019年3月11日、市民団体が不服審査請求 ←■ココから       


  ■~この間、1年7か月進展なし~■


・2020年10月23日 和歌山市が弁明書を提出←■ココまで

・2020年12月25日 市民団体が反論書を提出

・2021年1月7日 審査会が市長からの諮問書を受理

・2021年2月15日 市民団体が審査会で反論の陳述

・2021年8月27日 審査会が答申結果を通知


【関連記事】


和歌山市で審査会の答申が出ました

~2年9か月市民を翻弄し続けた委員たち~








↓最近の記事






宇城市へ情報開示決定の審査請求を行いました和歌山市へ提出されたCCC開館準備報告書 ●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手(その3)添付資料 ●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手(その2 ●公式回答が“ウソ八百?”の和歌山市読書活動推進課 ●高石市で蔦屋書店の相棒となった日本測地設計 ●和歌山市CCCとの定例会議・議事録を入手(その1 ●大阪府高石市は、蔦屋と南海のカモ? ●『雇用保険から排除される非正規労働者~』の記事が出ました ●蔦屋書店は悪くないと言う高石市の担当課長 ●速報!“ツタヤ図書館もどき“が大阪府高石市にもできる?




…………………………………………………………………………



20206月》
和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず「ICタグと自動貸出機」はセット自動貸出機についての補足説明和歌山市民図書館の自動貸出機について3800万円の“安全対策”出来レースの代償・後編出来レースの代償・前編専門家がほとんどいない審議会 『第9版 失業保険150%トコトン活用術』についてのお詫びと訂正 TSUTAYA占領地のレジスタンス 疑惑まみれのグランドオープン 白塗り”に隠されていた告発意図

20205月》

20204月》

20203月》

20202月》







2019/12/23
2019/12/12
2019/12/12
2019/12/07
2019/12/06
2019/10/10
2019/10/07
2019/10/01
2019/09/28
2019/09/27
2019/09/28

2019/07/28
2019/07/21
2019/07/20
2019/07/14
2019/07/14
2019/07/13
2019/07/12
2019/07/9
2019/07/6
2019/07/5
2019/07/5
2019/07/1
2019/06/29
2019/06/29
2019/06/27
2019/06/26
2019/06/25
2019/06/24
2019/06/21

2019/06/21
2019/06/19
2019/06/19


2019/06/08
2019/06/07
2019/06/06
2019/06/05
2019/06/01
2019/05/31
2019/05/30
2019/05/30
2019/05/28
2019/05/26
2019/05/23
2019/05/03
2019/04/29
2019/04/27
2019/04/25
2019/04/23
    2019/04/22
2019/04/19
2019/04/19
2019/04/09
2019/04/06
2019/04/06
2019/04/05
2019/04/05
2019/03/25
2019/03/17
2019/03/08
2019/02/26
2019/02/25
2019/02/24
2019/02/22
2019/02/20
2019/02/18
2019/02/17
2019/02/15
2019/02/14
2019/02/09
2019/02/08
2019/02/02
2019/02/01
2019/01/28
2019/01/27
2019/01/24
2019/01/15
2019/01/14
2019/01/13
2019/01/13
2019/01/10
2019/01/07
2019/01/06
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2018/12/31
2018/12/31
2018/12/29
2018/12/29
2018/12/22
2018/12/22
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/19
2018/12/19
2018/12/15
2018/12/12
2018/12/10
2018/12/09
2018/12/08
2018/12/08
2018/12/02
2018/12/01
2018/11/30

2018/11/29
2018/11/27
2018/10/07

2018/09/23

2018/09/23
2018/09/20
2018/09/19
2018/09/17

2018/09/15

2018/09/15


0 件のコメント:

コメントを投稿