2021年7月13日火曜日

速報!また派遣法違反で指導された東京都



 東京労働局が、都立高校の学校図書館の委託業務ついて東京都に是正指導を行った――。


昨夜、そんな情報をキャッチして、文字通りびっくり仰天しました。


まさかと思って、今日は、さきほどからあちこち問い合わせておりましたところ、どうやら労働局が指導したことは間違いないとの事実確認ができましたので、速報を流すことにしました。


日付は、先月の6/8のこと。事案は、労働者派遣法48条1項にもとづく指導だそうです。



都教委への確認


・正式な是正指導か?→そういう名目ではなく交付されたのは「指導票」だ


・宛名は都知事名か?→そうだ


・偽装請負についてか?→もう答えられない


・労働者派遣法違反か?→についても答えられない。


・少なくとも派遣法に関することか?→そうだ


というふうに都教委は、労働局から指導を受けたことは、渋々認めましたが、詳細は、すぐに回答できないとのことでした。


少なくとも、小池都知事宛の文書で、派遣法にかかわる内容の指導があったというところまでは、なんとか確認ができましたので


あとは、学校図書館の現場で直接指示命令行為がどのようにあったとのかいう核心部分の事実関係のみです。




それにしても、一体全体、東京都教育委員会は、どうなっているのでしょうか。


当ブログやBJ記事でもしつこくとりあげておりますように、2015年にまったく同じ件で、すでに東京都は是正指導を受けてますので




今回は、同じ違反を繰り返した、という可能性が今のところ濃厚です。



今年の年明けには、いつくかの都立高校に、偽装請負の疑いで調査に入った結果、労働局は、


そのうちの一社には、問題なし、との御墨付を与えていました。


何より、都立高校の学校図書館の問題は、昨年9月に米川大二郎都議が一般質問で違法の可能性を指摘したのことがきっかけで


2023年3月末をもって、現在129校まで進められている業務委託は、すべて廃止されることが決まっていました。



なので、もういまさら労働局が指導したり、お達しを出すような必然性は何もなく、委託を廃止するんなら今後は違反はおきないね、という程度の話で終わるはずなのに、


改めて、強力な指導権限をもとに、小池都知事あてに指導の書面を交付したというのは、委託の現場では、よほど悪質な行為が依然として続けられていたということなんでしょうか?


このブログでも書きました通り、委託廃止を発表した3月の都議会で、藤田教育長は、


表向きは、指導要領の改定に伴って、学校図書館をより活用するために、委託は段階的に廃止して、実証的に直接雇用の非正規司書を採用すると述べていましたが、


本音は、米川都議に指摘された、違法状態を一日も早く解消するために下された委託廃止の決断だと思っていました。



コレ、行政の世界では、震度5以上に匹敵する一大事です。


たとえは適切ではないかもしれないですが、すでに撤退が決まっている事業の不正を捜査されて、あとから違法性を正式認定されたような格好です。


刑事事件にたとえれば、違法行為が発覚して、警察沙汰になる前に本人が退職して損害を弁償もしたのに、捜査が入って正式に違法認定されたようなものでしょう。








さらに、もっと不可解なのは、



2015年に、違法性を指摘されて是正指導を受けて改善されたはずの事業で


再度、巨大な行政機関である東京都が違法認定されてしまったという


文字通り前代未聞のことが繰り返し行われていることです。



教育現場で、一度のみならず、二度にもわたって違法認定されてしまうというのは、


面目まるつぶれといいますか、鼎(かなえ)の軽重が問われる事態が起きているといってもいいと思います。


それにもかかわらず、


私が調べた限り、この件を報じているメディアはどこにもなく、もちろん肝心の当事者である都教委自らが発表すらしていない


そして、前回同様に、誰も責任を取らずに


なにごともなかった


ことにして、また明日から頑張っていきましょう


という話になるんでしょうか?



本当に不思議で仕方ありません。





何度でも繰り返しますが



教育現場で違法な労働実態があったことについて、都教委はキチンと総括しないと、いつまでたっても同じことを繰り返すのでしょう。




なお、東京労働局では、いつものことながら、以下のような回答でした。


どこに指導をしたとか調査したとか、個別の案件については一切回答できない。公表する基準、是正指導のしくみなど一般論についても一切回答できない





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