2021年7月17日土曜日

和歌山市の簿冊タイトルが開示されました

 

こんにちは、日向です。


本日は、和歌山市がカルチュア・コンビニエンス・クラブと、新市民図書館の開館準備について話し合った会議録が、8か月間だけ、ゴッソリ抜いて開示されていた件についてです。


ちょうど抜かれていた時期に、独自分類とか、ICタグ導入とか、新図書館の根幹にかかわることが話し合われていたはずなんですが、その重要な部分だけがなぜかなくなっているんです。



この中抜き事件が発覚した後、行政実務に詳しいある図書館関係者の方から、和歌山市の公文書保管ルールを調べたらどうか? とのサジェスチョンをいただきまして、あちこち聞いてみたところ、


和歌山市では、“簿冊”と呼ばれるファイルに、すべの決裁文書が保管されていて、その簿冊には、ぞれぞれ目次がついている。目次は日付順になっている


読書活動推進課なら、おそらく簿冊は常時40~50冊に分かれているはず


ということがわかりました。



ということは、それぞれのタイトルのなかから、新図書館開館に関連しそうなところをみてみたら、中抜きされて隠蔽されている文書の内容もわかるのではないのか?


そう思って、市民図書館を管掌する読書活動推進課にある簿冊のタイトルと、そのもくじを4/28に開示請求しておりましたところ、


先週、ようやく、それが出てきました。






和歌山市簿冊30年度


和歌山市簿冊31年度





まだ詳しくはみれておらず、肝心の中抜きされた会議録と関係した文書はみつかっていないんですけれど、


ざっと、文書名の一覧をみているだけでも、ぜんぜん関係のないことで


ほうー、そうなのか


ということが、二、三、ありました。




たとえば、2018年5月26日に図書館協議会の委員に払う交通費の決裁文書だと思われるもののなかに、こうあります。



赤瀬美穂委員 京都在住







当ブログで、前にも取り上げましたのように、この赤瀬教授が、和歌山市の図書館協議会のなかで、唯一の図書館専門家です。




へえー、赤瀬先生は、協議会のたびに、京都からこられているんですねえ。


甲南大学は、兵庫県神戸市にあるんですが、和歌山市の委員になられた赤瀬先生は、てっきり、大阪か、あるいは和歌山在住(出身?)なのかと勝手に思ってました。


ふつうだったら、和歌山市の図書館のことを協議するんですから、地元和歌山大学の先生を呼んできますよね。事実、赤瀬教授の前任は、和歌山大学の渡辺幹雄教授でした。



市民図書館の安易な指定管理化に異を唱えていたと伝えられている渡辺教授が退任した後は、カルチュア・コンビニエンス・クラブが学内に蔦屋書店を二店舗も出店している甲南大学から、図書館協議会の委員を選任しているんです。それが赤瀬先生です。


京都在住の神戸の大学の先生を、わざわざ唯一の図書館専門家として、協議会に迎えているのはどうしてでしょうか? しかも、指定管理者のCCCとつながりのある大学から。


まあ、そのへんから、なんかあるのかなぁとおもわざるをえないんです。


ちなみに、図書館協議会の委員は、ほかにも何人かいるはずなのに、交通費が支給されているのは、なぜか赤瀬先生だけでした。







2018年の旅行命令簿からは、以下のようなこともわかりました。



・4月に坂下館長が、TSUTAYA創業の地であり、増田宗昭社長の出身地である大阪府枚方市のT-SITEを視察している


・5月に、赤瀬先生が特任教授をつとめる甲南大学の岡本キャンパス(蔦屋書店が大学内に出店)を坂下館長が視察している


・8月には、市長が海老名市を視察していて、それに坂下館長も随行している


・さらには、10月には、坂下館長と宮地班長が、再度海老名市を視察している



CCC指定管理選定前にも、何度か同社管理の各地の図書館を視察しているはずですが、選定後にも、和歌山市サイドから頻繁にCCCの関連施設に出かけているのです。いったい、なにをはなしあっていたのでしょうか。


そのときの復命書はないのかと、探してもみつかりません。おそらく保存年限が短いので、簿冊ごと廃棄されるているのでしょう。


ざっと探してみても、保存年限がまだ到来していない、報告書などもみつかりません。


財務省の決裁文書みたいに、この簿冊のタイトル一覧も、一部改竄されているのではないのか?


などと疑心暗鬼に陥りそうになります。


とにかく、じっくりみて、これはと思うものをピンポイントで開示請求をかけてみると、何かわかるかもしれません。



よろしくお願いいたします。



以下、開示資料です。(平成30年度分は、一部私が気にになったところを赤字で下線を引いたままになっていますので、適宜削除していただければ幸いです)


和歌山市簿冊30年度


和歌山市簿冊31年度


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