2021年12月18日土曜日

市民が激怒した和歌山市民図書館の新着本リスト

 

こんにちは、日向です。



先日、和歌山市の方から、市民図書館の新着本リスト（2021年11月　第3週）を送っていただきました。



選書リストではなく、入荷リストみたいなものでしょうか。



CCCの指定管理になってから、どういう本が入れられているのかを、市民の方も注目されているわけです。


そのリストを取り急ぎ、以下に掲載しておきます。









で、このリストをみてですね、市民の方のなかには



あまりにも酷いと怒って、捨ててしまった


という人もいたらしく、やっぱりCCC運営のツタヤ図書館になると、選書も酷くなるのかなという印象ですね。


ただ私が、ザッとみてみたところ、意外にフツーといいますか、どこの公共図書館でも入れているようなラインナップだと思いました。


特にCCCは、料理、健康、趣味、旅行といった生活実用書に比重をおくことを公言していますので、そういう感じになるのは当然なんでしょうけれど、


利用者としては、やはりバランスが大事といいますが、生活実用書もあれば、調査研究に必要な社会科学の本も入れてほしいと思うもの。


しかし、この全144冊と少ないなかに、そういうタイトルが見当たらないので、日頃の運営のお粗末さもあいまって、怒りが爆発されたんだろうと推察します。



とはいえ、私が意外にフツーと思ったのは、それまでに同社のとんでもないデタラメな選書リストをさんざんみてきたからです。



一例を挙げます。下のリストは、2016年3月にオープンした多賀城市の選書リストのなかのビジネスを抜き出したものです。


ツタヤ図書館、新刊として古本購入か 　より



出版年をみてください。2006年から2010年のものがズラリと並んでいます。これ中古分のリストではなく、新刊分のリストですよ。


わざわざ6～10年前の本を新装開館時の追加蔵書として入れているんです。


もちろん、古い刊行でも、それなりに読み継がれてきた名著もありますが、


ビジネス分野というのは、生活実用と同じく、ある意味「鮮度が命」として出されるものが多いですから、さすがに刊行年が古い本がたくさんあるというだけで、



私が市民だったら、やはり、怒って破り捨てますね。



さすがに、それから5年経過して、武雄市と海老名市のグズ本騒動で激しい批判を浴びたCCCも、それなりに図書館運営の経験を積みましたので、2020年の和歌山市では、かなり選書もまともになったと思うんですね。



でも、それって、さんざん非行を繰り返してきた少年が、ちゃんと宿題を毎日やっているだけで褒められるような程度のことかもしれないと思いました。


市民からしたら、かつてはどうだったら知らんが、うちでは、もっとちゃんとやれよ！という厳しい叱咤激励が飛ぶのは、運営者としては、むしろありがたいことなのではないでしょうか。


ちなみに、昨年、開示申出していたなのかで、情報提供としてでしたいただいた資料のなかに、新・和歌山市民図書館が開館時に入れるへきジャンルとして、CCCから和歌山市教委に選書提案された書面がありましたので、そちらも公開しておきます。これみると、やはりCCCは、本業が書店経営らしく、生活実用書に力を入れたいということがよくわかりますね。



ちなみに、和歌山市の場合は、開館前には、指定管理者ではなく、市が自ら追加蔵書を選書していたので、多賀城市のような酷い“クズ本選書”はなかったことが判明しています。


よろしくお願いいたします。




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2020年8月29日土曜日

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《2020年6月》

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