2022年5月30日月曜日

勝ち馬に乗る利権屋~読谷村PFI不正疑惑~


 こんにちは、日向です。


先週5/23にBJで公開されました読谷村のPFI不正疑惑(沖縄のツタヤ図書館、また不正疑惑…岩手・岩泉町の疑惑まみれの事業者選定と酷似)の後編が、今朝無事にリリースとなりました。


沖縄読谷村、異常だらけのツタヤ図書館…手続きに違法性の指摘も





前編で、一通り、事件の構造が酷似している岩手県岩泉町のケースをご紹介しましたが、その不正疑惑の中心人物が、読谷村のPFI事業でも暗躍したことを、後編で詳しく取り上げました。



岩泉町の事件は、地元企業優先の談合体質が発覚した、小さな自治体ではありがちな事件と言えなくはないんですけれど、読谷村の場合は、CCCがからんでいるだけあって、なかなかその構造を解き明かすには、一筋縄ではいきません。


詳しくは本編を読んでいただくとして、簡単にポイントだけ解説しておきますと、


まず第一に、PFI事業の優先交渉権者として発表された企業グループには、そもそも存在しなかった企業が、なぜか、事業の実施主体となる特別目的会社(SPC)の出資メンバーに突然登場していることです。



当選者発表!と言って、選ばれた者は喜び、落選した者はがっかり


というのがこの手のコンペの醍醐味なんですけれど、読谷村のPFIでは、当選していない者が、ちゃっかり後から当選したグループに入っていたというんですから、これは、とんでもないルール違反です。



3月17日の村議会本会議において、国吉雅和議員の質問に答える形で、企画政策課の城間康彦課長が、しれっと回答したなかにあったんですけれど、それについては、誰からもツッコミがなく、あれっ、そんな会社も入ってましたっけ?という感じで終っているんですね。



記事中では、これについて、神奈川大学法学部の幸田雅治教授が「手続き的に瑕疵があり」と明快にコメントしていただいております。


幸田先生は、総務省の元官僚で、指定管理者制度など公共経営の分野に詳しい実務家ですから、そのコメントの重さは、はかりしれないものがあります。



ちなみに、この点も含めて、読谷村の企画政策課には、質問状をお送りして回答をお願いしておりましたが、その回答が届いたのが27日土曜でしたので掲載に間に合いませんでした。



質問状を読谷村にお送りしたのが5/10でしたので、庁内で稟議を回すのに2週間かかったとしても、もし回答をメールで送っていただけたら、なんとかまにあったはずですが、郵送では、さすがにまにあいませんでした。


その点、記事にも書いた岩手県岩泉町は、文書で正式な開示決定を送ってくれる前にメールでそのコピーを送ってくれましたので、わりとスピーディーに対処できたのはありがたかったのですが。



さて、肝心の読谷村の回答を詳しく拝見しますと、選定されたコンソーシアムに入っていない事業者がSPCの出資に参加している点については、「内閣府の手引きで、そのような行為が認められている」と釈明されています。



しかし、これ公共事業の事業者選定の原則論としてありえないという話ですので、たとえそうであっても、私に質問される前に、その旨をしっかりと議会等で説明しておくべきことです。


それをしないで、いきなり事業者名の発表だけされるのは、もしバレなかったら、黙ってそのまんまやりすごそうとしたのかなと思ってしまいます。


でもね、考えてみてください。


もしこういうことが許されるとしたら、応募する事業者グループから誘いがあっても、とりあえず、どこにも参加せず、優先交渉権者が決定してから、勝ち馬に乗ろうとすることも許されてしまいます。



この点、公共事業に詳しい人ほど怒っていて、みなさん強く非難しますね。



そりゃあ、そうでしょう。出来レースや談合を疑いながらも、ギリギリのところで、コンペをしている事業者からすれば、あとから、勝ち馬に乗るなんてことが許されるとしたら、もうバカバカしくてやってられないというところだと思います。




読谷村のPFI事業は、そもそも事業費の算定からして、真っ黒でした。議員さんだけには、全員協議会でしっかり説明しているとのことなんですが、その議員さんもちゃんと理解されているふうには、とても思えませんでした。



というところで、詳しくは記事をお読みいただければ幸いです。



なお、今回の記事中には、地元有力書店と図書館の納本について重要なことも、関係者のコメントとして紹介していますので、そちらにも注目していただければと思います。



よろしくお願いいたします。











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2020年8月29日土曜日

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