2020年7月12日日曜日

“ツタヤ公民館”の衝撃

こんにちは、日向です。

このところ、拙ブログでは、新・和歌山市民図書館ことばかり取り上げておりましたが、

ビジネスジャーナルに毎月寄稿しております記事では、本日、いよい、あの丸亀市についてのレポートをリリースしました。


CCC、公共施設運営を受託する“巧妙すぎる”手口…丸亀市の管理受託の不可解な経緯





図書館の話題ではないので、スルーされる方も多いかもしれませんが、コレ、これまでCCCが公共図書館の世界に入り込んできた手法の一端を表す非常に興味深い事例なんです。

記事は、前編と後編に分かれておりまして、今回リリースされた前編部分では、一切社名がオモテに出ないまま開業準備の業務委託から入り込んでいく巧妙な手口を暴露しています。

後編で真相が次第に明らかになっていきますが、とりあえず前編では、以下のコメントに出てくる「同僚議員に誘われて」という発言を覚えておいてください。


「同僚議員に誘われて、昨年11月に延岡を視察したのは事実です。実際に出かけてみると、市民の自主的な活動が活発に行われているのを……」




CCCが受託してきた、これまでのツタヤ図書館というのは、どちらかというと、議会よりも先に市長を落として、市長部局の力業によって有無を言わさず推進していく手法でしたが、丸亀市からは、市長はTSUTAYA推しではないのに、議会を先に落としていく手法で進めています。

注目していただきたいのは、これまでのツタヤ図書館では

武雄市では、こうしました

という殺し文句で、すべてのものごとを進めてきましたが、丸亀市からは

延岡市では、こうしました

に変わっているところです。

みなさんもご存じのように、延岡市は、エンクロスという「図書館もどき」を2018年にCCCの指定管理でオープンしています。

一年間で120万人の来館者を集めたという「実績」をひっさげて、図書館ではなく、市民活動センターの運営に力をいれ始めたわけです。

いわば「ツタヤ公民館」ですね。

市民活動センターとは、旧来の公民館にさまざまな付加機能を持たせた複合施設として全国各地で新たなプロジェクトが推進されるようになっています。


いちいち教育委員会の承認を得なければならない図書館などと比べて、こちらのほうがはるかに簡単に受託でき、それでいて、一度入りこむことができれば、近い将来図書館も一緒にいただけそうな、なかなかおいしい公共施設と言えるのではないかと思いますが、

そのときのセールストークが

延岡では、こうしました

なんですね。元祖の延岡市では、市長が変わったとたん、「高いので見直しを」とされて、議会では大もめになった激高な指定管理料すらも、丸亀市では、

延岡では、こうしました

の一言で、アッサリ決まっていきます。

ということで、2018年にできた「延岡エンクロスモデル」を、CCCは新たなパッケージ商品として売り込みを開始していて、ツタヤ図書館で培ってきた自治体に入り込むノウハウをいかんなく発揮しています。

しかし、果たして、“ツタヤ公民館”が市民にとって、何かメリットをもたらすのでしょうか?

図書館と同様に、ただ食い物にされるだけではないのでしょうか?

この後、後編では、この問題と底流でつなかっているのではないかと指摘されている、丸亀市議会のキーマンが引き起こしたあの事件についても取り上げていく予定です。

よろしくお願いいたします。



2020/07/19追記 後編もリリースされました。↓

丸亀市の“ツタヤ公民館”、有力議員の意向でCCC誘致か…パワハラ騒動も勃発した議会






【関連記事】

パワハラ告発がぶちまけた丸亀市の裏事情

TSUTAYA誘致市の謎 

新しいツタヤ図書館が四国にできる?






↓最近の記事
2020年7月》
タウンワークの豹変社名隠した求人広告答申されなかった専門家会議CCCと専門家会議をつなぐ点と線CCC広報部へのメール和歌山市は“CCCの下請け”?パワハラ告発がぶちまけた丸亀市の裏事情〇〇さんは、お飾りですか?開示は、1枚です丸亀市情報開示・CCC受託実績和歌山市騙し討ち事件“ツタヤ公民館”の衝撃奇天烈な和歌山分類新・和歌山市民図書館についての専門家コメント図書館流通センターの暗躍(2)図書館流通センターの暗躍(1)企業秘密と説明責任


20206月》
和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず「ICタグと自動貸出機」はセット自動貸出機についての補足説明和歌山市民図書館の自動貸出機について3800万円の“安全対策”出来レースの代償・後編出来レースの代償・前編専門家がほとんどいない審議会 『第9版 失業保険150%トコトン活用術』についてのお詫びと訂正 TSUTAYA占領地のレジスタンス 疑惑まみれのグランドオープン 白塗り”に隠されていた告発意図



20205月》

20204月》

20203月》

20202月》




2019/12/23
2019/12/12
2019/12/12
2019/12/07
2019/12/06
2019/10/10
2019/10/07
2019/10/01
2019/09/28
2019/09/27
2019/09/28
2019/08/07


2019/07/28
2019/07/21
2019/07/20
2019/07/14
2019/07/14
2019/07/13
2019/07/12
2019/07/9
2019/07/6
2019/07/5
2019/07/5
2019/07/1
2019/06/29
2019/06/29
2019/06/27
2019/06/26
2019/06/25
2019/06/24
2019/06/21

2019/06/21
2019/06/19
2019/06/19


2019/06/08
2019/06/07
2019/06/06
2019/06/05
2019/06/01
2019/05/31
2019/05/30
2019/05/30
2019/05/28
2019/05/26
2019/05/23
2019/05/03
2019/04/29
2019/04/27
2019/04/25
2019/04/23
    2019/04/22
2019/04/19
2019/04/19
2019/04/09
2019/04/06
2019/04/06
2019/04/05
2019/04/05
2019/03/25
2019/03/17
2019/03/08
2019/02/26
2019/02/25
2019/02/24
2019/02/22
2019/02/20
2019/02/18
2019/02/17
2019/02/15
2019/02/14
2019/02/09
2019/02/08
2019/02/02
2019/02/01
2019/01/28
2019/01/27
2019/01/24
2019/01/15
2019/01/14
2019/01/13
2019/01/13
2019/01/10
2019/01/07
2019/01/06
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2018/12/31
2018/12/31
2018/12/29
2018/12/29
2018/12/22
2018/12/22
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/19
2018/12/19
2018/12/15
2018/12/12
2018/12/10
2018/12/09
2018/12/08
2018/12/08
2018/12/02
2018/12/01
2018/11/30

2018/11/29
2018/11/27
2018/10/07

2018/09/23

2018/09/23
2018/09/20
2018/09/19
2018/09/17

2018/09/15

2018/09/15


0 件のコメント:

コメントを投稿