2020年12月27日日曜日

47億円を29億円にする和歌山市の裏ワザ?


こんにちは、日向です。


いまから書くことは、私の単なる妄想というか、メモです。

なので、まぁ、お前がそう思うんなら、そうかもしれないな


という程度の話として聞いてほしいんですが、

先日、宇部市のツタヤ図書館もどきの改修費が29億円と発表されていたけれど、本当は50億近くかかる計画だった

という話を書きました。



これを書いた後、すぐに思いうかんだのが和歌山市のケースです。

そういえば、和歌山市でも当初図書館は、29億円で南海電鉄に、ほかの駅ビルと一緒に建ててもらう

ということで計画がスタートしました。


このとき、珍しく読売新聞の和歌山版が、南海一社に随意契約するのはおかしいという内容の批判記事を出しました。

地元メディアが、こんな批判記事を書くのは異例中の異例なので、根底には相当おかしなことが埋まっているな

と感じました。(最終は読売新聞の22時で解説







で、和歌山市のケースでは、図書館の建築費は破格の29億円(のちに30億円)なんですが、あとからわかったのは、市が南海電鉄に18億円もの補助金を出すことになっていたんです。

これって、オトクだと思います? 

メシおごるから、1万円貸してくれない?

と友達に言われて、ん? それってトクなの、ソンなの?


みたいな微妙な話ではあるんですね。


それを思い出しまして、

和歌山市も本当は、図書館の建築費は

 29億円+18億円=47億円

――だったのではないのか?


と思いました。

当時、まだ市長は、尾花さんの前任の大橋さん。財政再建を優先してほとんど大きな開発をしなかった人で、リフレ派の議員や業者たちからは「空白の12年」と呼ばれていたりしたらしく、バカ高い費用をかけて図書館を建て直すなんていう話がスンナリいくとは思えなかった時代。

そういうなかで、格安の29億円。国の補助金も期待できる。というフレコミで始めた計画だったんだろうと思います。

そうすると、本当は、建築費に47億円かかる図書館だったとしても、

南海とは、29億円(のちに30億円)で契約をして、足りない部分は、「市の補助金」名目で18億円を払う契約にする

そうしますと、市の補助金18億円とは別に、和歌山県の補助金14億円を足すと、市と県の地元補助合計が32億円になります。


国からもらえる補助金のMAXは、地元補助金と同額、つまり国からたくさん補助金もらおうと思ったら、自分たちもたくさん補助しないといけないわけですよ。

でも、市長がシブチンですと、それは無理な話になりますよね。

そこで、建築費を超激安にして、残りの分は補助金として事業者に支払ったほうが、和歌山市としてもトク、補助を受ける南海電鉄はもちろん超オトク、市民の安く図書館を建てられるんならオトク

という、カルチュア・コンビニエンス・クラブ増田宗昭社長がよくいう「三方よし」の精神を実現できるってわけです。


そうして計画が進んでいた2014年には、和歌山市は市長が緊縮派の大橋さんから、リフレ派の尾花さんに180度方針が転換。

アベノミクスの流れで国土交通省の補助金も大盤振る舞いされるようになりまして、総工費123億円の南海市駅再開発事業が本格的に立ち上がるってわけです。


しかし、ですよ。本当に、


和歌山市としてもトク、補助を受ける南海電鉄はもちろん超オトク、市民も安く図書館を建てられるんならオトク


なんでしょうか?


そもそも30億円+18億円の48億円かけて、新図書館を建てるのは妥当だったんでしょうか?


国から、これらの補助金とはまったく別枠で出る図書館建設部分の補助金は30億円の半額15億円です。

その負担を引いたら、自己負担建設費15億円+南海への市の補助金18億円+県の補助金14億円=47億円になる計算



もうおわかりでしょう。

最初から、建築費47億円で図書館を立てたのとなんら変わりのない結果になっているんです。

これとは別に、国の32億円の補助金が、われわれ市外の者にも直接負担がかかってきます。

トクをしたのは、その新築の建物を無料&毎年3.5億円の運営費もらえるカルチュア・コンビニエンス・クラブと、補助金総額94億円が注ぎ込まれた南海電鉄だということになるわけです。



わざと建築費を激安にしておいて、足りない部分は市や県の補助金で補填する

もしそんな裏ワザがを考え出した人がいたら、これは天才的詐欺師じゃなかった、天才的な経営者ですね。

騙された市民は、みなさん「無料でこんな素晴らしくオシャレな図書館の入った施設を使えるなんて」狂喜乱舞しているかもしれませんが

それ、自分たちの足食ってるだけなんですよ。いずれそのツケはぜーんぶ自分たちで払うんですよ。

ていうことが言いたくて、今回は一気に書いてみました。







【関連記事】




2020年7月》
タウンワークの豹変社名隠した求人広告答申されなかった専門家会議CCCと専門家会議をつなぐ点と線CCC広報部へのメール和歌山市は“CCCの下請け”?パワハラ告発がぶちまけた丸亀市の裏事情〇〇さんは、お飾りですか?開示は、1枚です丸亀市情報開示・CCC受託実績和歌山市騙し討ち事件“ツタヤ公民館”の衝撃奇天烈な和歌山分類新・和歌山市民図書館についての専門家コメント図書館流通センターの暗躍(2)図書館流通センターの暗躍(1)企業秘密と説明責任

20206月》
和歌山市民図書館は、ICタグ装備せず「ICタグと自動貸出機」はセット自動貸出機についての補足説明和歌山市民図書館の自動貸出機について3800万円の“安全対策”出来レースの代償・後編出来レースの代償・前編専門家がほとんどいない審議会 『第9版 失業保険150%トコトン活用術』についてのお詫びと訂正 TSUTAYA占領地のレジスタンス 疑惑まみれのグランドオープン 白塗り”に隠されていた告発意図

20205月》

20204月》

20203月》

20202月》






2019/12/23
2019/12/12
2019/12/12
2019/12/07
2019/12/06
2019/10/10
2019/10/07
2019/10/01
2019/09/28
2019/09/27
2019/09/28


2019/07/28
2019/07/21
2019/07/20
2019/07/14
2019/07/14
2019/07/13
2019/07/12
2019/07/9
2019/07/6
2019/07/5
2019/07/5
2019/07/1
2019/06/29
2019/06/29
2019/06/27
2019/06/26
2019/06/25
2019/06/24
2019/06/21

2019/06/21
2019/06/19
2019/06/19


2019/06/08
2019/06/07
2019/06/06
2019/06/05
2019/06/01
2019/05/31
2019/05/30
2019/05/30
2019/05/28
2019/05/26
2019/05/23
2019/05/03
2019/04/29
2019/04/27
2019/04/25
2019/04/23
    2019/04/22
2019/04/19
2019/04/19
2019/04/09
2019/04/06
2019/04/06
2019/04/05
2019/04/05
2019/03/25
2019/03/17
2019/03/08
2019/02/26
2019/02/25
2019/02/24
2019/02/22
2019/02/20
2019/02/18
2019/02/17
2019/02/15
2019/02/14
2019/02/09
2019/02/08
2019/02/02
2019/02/01
2019/01/28
2019/01/27
2019/01/24
2019/01/15
2019/01/14
2019/01/13
2019/01/13
2019/01/10
2019/01/07
2019/01/06
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2019/01/03
2018/12/31
2018/12/31
2018/12/29
2018/12/29
2018/12/22
2018/12/22
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/20
2018/12/19
2018/12/19
2018/12/15
2018/12/12
2018/12/10
2018/12/09
2018/12/08
2018/12/08
2018/12/02
2018/12/01
2018/11/30

2018/11/29
2018/11/27
2018/10/07

2018/09/23

2018/09/23
2018/09/20
2018/09/19
2018/09/17

2018/09/15

2018/09



0 件のコメント:

コメントを投稿