2020年12月18日金曜日

門真市がCCCを選定!

 

こんにちは、日向です。


すでに図書館界のみなさんの耳にも入ってきていると思いますが、昨日、大阪府門真市が現在開館中の市立図書館と4年後に完成をめざしている図書館の入る生涯学習施設の指定管理者にカルチュア・コンビニエンス・クラブを選定したというニュースが飛び込んできました。


昨日の市議会本会議で正式に承認されたことから、門真市のサイトで発表しているほか、CCCも自社サイトにリリースをすでに掲載しています。






今年になって丸亀市と宇部市でCCC選定のニュースはありましたが、どちらも図書館ではない市民活動センターとしての受託でした。


ツタヤ図書館としては、先週12/10に議会承認された熊本県宇城市につづいて、今年2件目の受託ということになります。


2017年12月に和歌山市が、新しく南海市駅前に建設する市民図書館の指定管理者にCCCを正式に選定して以来、まる3年近く、公共図書館は一件も受託できていなかったCCCとしては、


年の瀬になってからでしたが、熊本の宇城市と“ダブル受託”になったのは、このまま図書館をひとつも取れなければ事業の継続が困難とみられてしまいますので、これでなんとか事業継続の目途だけは立って一安心といったところではないしょうか。



さて、門真市といえば、かつての松下電器産業・現パナソニックの企業城下町として知られる自治体ですから、TSUTAYAのCCCと家電のパナソニックはなにか特別な関係にありそうですが、ひととおり出てきた資料を読んでみますと、どうやら門真市は、そういうことではなくて、和歌山市バージョンなのではないのかという印象を持ちました。



というのも、丸亀市や宇部市、宇城市のように、今年に入ってCCCが選定された(ただし宇部市は議会で施設条例が否決されて白紙に戻った)

ケースは、いずれも、CCCともう一社どこかわからない会社が競合しているだけで、本当に入札に参加したかどうかすらも怪しいものでした。


いかにも最初から結論が決まっているデキレースの匂いがプンプンしていたのですが、


門真市の、今回の指定管理者募集には、TRCが中心となった企業体がJVで参加してCCCと競合していますので、


指定管理者を公正公平に選定しましたとアピールするためのプロセスの資料をちゃんと公開しているんですよ。


そういうなかでも、図書館のプロであるはずのTRCよりも高い総合点を獲得して、指定管理者に選定されたことをアピールしたいのがCCCのねらいなんだろうと思いますが、少し詳しくみていくと、ボロボロとおかしな点が出てきます。


あれっ、それって、どういうこと? もしかして…


和歌山市がそうであったように、TRCとガチで競合したようで、実はちがうんじゃなないのって、思うことが次々と出てきてしまうんです。



その点は、これからゆっくり検証していくとして、本事業について、さらに、ははぁー、なるほどねえ、と思ったのが以下の二点です。


・総事業費は127億円【※1】。国交省管轄の補助金が投入される(補助額は現在問い合わせ中)


・2012年の基本構想策定段階から、コンサルタントとして入っているのは、アール・アイ・エー【※2】



当ブログをお読みいただいている方は、これだけで、もう門真市の複合施設に入る図書館が何故CCCを選定したのかということが、なんとなく推察できるのではないのかと思います。



総事業費123億円の和歌山市南海市駅前の再開発とソックリなのではないか


いまのところは、そんな感想を抱きました。



詳細は、これからじっくりと時間をかけてみていきたいと思いますので


よろしくお願いいたします。



追記1.門真市の市議会関係者の話では、

CCCの基幹事業であるTSUTAYAが消費者庁から景品表示法違反で措置命令を出されて1億円をこえる課徴金を課せられた違法行為については、誰も知らない、これまで話題に上ったこともない―とのことでした。


追記2.市議会関係者→今回CCCが選定された評価については、いまのところ不審な点はみつかっていない。ただ、図書館本来の機能よりも「賑わい創出」についての評価に配点のウェイトが置かれているのではないのかという印象は持った。委員の中に、以前から、ツタヤ図書館を異様に高く評価している大学の先生がいることまでは気づかなかった。


【※1】担当部署によれば、総事業費127億円のうち、77億円は、古川橋駅周辺事業に投入される予定なので、図書館の入る生涯学習複合施設単体の建築費にかかるのは、50億円程度と見込まれている。このうち国の補助金・社会資本総合整備交付金は、最大20数億円になる見込み。申請はこれから。


【※2】担当部署によれば、当事業における基本構想・基本計画の立案業務については、2012年4月に一般競争入札で事業者を公募。二社応募があり、380万円でRIAが落札したとのこと。施設の建設にかかわる基本設計・実施設計を担当する事業者については、これから募集する予定(すでにCCCと門真市は設計業務で連携協定を締結しているため、設計を担当するのは当然、CCCと懇意な企業が選定されることが予想される)



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