2020年11月16日月曜日

「地方創生」という“病”(3)宇部市・美談とヨイショの嵐

 

こんにちは、日向です。


昨日につづきまして、本日も宇部市のことを書いておきます。


下をみてください。先週13日の金曜日付で、宇部日報にデカデカと掲載されていました、話題のエムビーエス・山本貴士社長のインタビュー記事です。






昨日のビジネスジャーナルでも取り上げましたように、人気スーパー・レッドキャベツ跡地を個人で取得して再生したという山本社長を、まちの救世主のようにヨイショしている記事で、中身は「歯の浮くようなお世辞」のオンパレード。


全文、“美談とヨイショの嵐”といいますか、これって意見広告もしくは企業タイアップ記事なのではないかと一瞬、目をを疑ったような内容になっています。






ざっと概略をご紹介しますと、



・人気スーパーが撤退した跡地の購入を不動産屋にもちかけられたとき「タダでもいらない」と返事した


・しかし、市と商工会議所から勧められて、買い物難民となった人たちを救うために、あえてリスク承知で購入を決断した


・買う決断をしてからも、それで豪華クルーザーを何隻買えるのかと後悔した


・購入して一週間で、運よく、別の地場スーパー出店が決まった


・自分は、この地で商売させてもらい成長させてもらった恩返しをしたい


インタビュアーは、私財をなげうって宇部市民のために動いた姿は、かつて宇部市発展の礎を築いた人々に匹敵するとヨイショ






まぁ、これが一民間企業の事業展開だけで終わる話でしたら、そこまで目くじらをたてることはないんでしょうけれど、


先日来、続けて書いてきました“ツタヤ図書館もどき”の誘致もからんで巨額の公金が投入されることが見込まれる事案なので、


ここまで放言されますと、さすがにもう、看過できないと思いました。





カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が提案した井筒屋閉店跡地のトキスマについては、9月議会で施設条例が否決されましたので、昨日選挙戦がスタートして次期市長が決まってからということになりそうですが、


公金が投入される予定の施設というのは、トキスマだけではなく、この山本社長が購入したレッドキャベツ跡地(「ボスティビルド」と名付けられました)も入っているんです。



で、この件で着目したいのは、ことし3月30日に、中心市街地基本計画が内閣総理大臣の認定を受けたことでした。


~本市では初となる内閣総理大臣の認定を受けました~

https://www.city.ube.yamaguchi.jp/machizukuri/toshikeikaku/chuushinshigaichi/kihonkeikaku/index.html


早い話が、このときに国の補助金が出ることが正式に決まったわけですね。


その対象区域というのが、下の図を見てください。「まちづくりの種地」として挙げられているなかに「旧レッドキャベツ新天町店」もしっかり入っていますよね。







では、山本社長がこの物件を購入したのは、いつか?


地元メディアの報道では、購入を決断して仮契約を交わしたのは今年1月末となっていますが、


登記簿をみますと、所有権移転は4/6にされています。その翌日の4/7には、地場のスーパー丸喜が跡地に出店することで「MBS山本社長」と基本合意を締結(https://archive.vn/x4HtB)しています。






ということは、もしかしたら国の補助金の対象になりそうなことが内定して、さらには、丸喜の出店も決まってから


ヨッシャー、コレいける!



となって山本社長は、ココを買ったのかもしれないわけです。


購入名義は、ご本人は、「名義を自分にしてみたらと運に賭けてみました」とおっしゃっているように、あくまでも個人であることをご主張されています。


しかし、登記簿には、(株)ダッシュという山本社長のご親族が代表を務める会社に譲渡されたことになっています。















まぁ、ご自分が個人で保有しているマイカンパニーということなんでしょう。



で、あとは、3階に市の施設が入居して、家賃を払ってくれれば、近隣に予定されている市の施設としての“ツタヤ図書館もどき”のにぎわい創出効果もあいまって、山本社長としては、万々歳。


そういったインサイダー情報を、山本社長は、そのつど仲のいい久保田市長や商工会議所の栗原氏から事前に得ていたりすることで


この土地建物を、相場の半値以下で買ったのではないかとの疑惑を持たれるくらいに、山本社長は、地元での人脈と情報網をお持ちのようなんです。



これは、困っている市民を救うために私財を投げうっている


などという「美談」ではなくて、



公共にうまく食い込みながら、ノーリスクで事業経営していくという、


ある種、ツタヤ図書館を全国展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブをお手本としたような素晴らしく賢い事業展開だといえると思います。



先日の記事にも書きましたように、辞任された久保田市長の夫は、山本社長の会社の社外監査役を長年務められていた関係で【1】、久保田市長とも仲がいいのではと言われていますし、商工会議所の栗原事務局長にいたっては、エムビーエスが株式を上場する前から、経営相談にあたっていたというウワサもあるくらいですから、


要するに、関係者のみなさんがトクをする


ウィン、ウインなんですよ。


ただし、のちのち巨額のツケを回される市民をのぞいては、ですけどね。




【前編】

宇部市とCCCの“補助金頼み事業”、市議会で大どんでん返し!「無記名投票」で逆転否決


【後編】

山口・宇部市長、突然の辞任劇の裏に不可解な不動産取引…“ツタヤ図書館もどき”に暗雲






【1】“久保田克秀氏は久保田后子宇部市長の夫で、片倉温泉くぼた(宇部市)代表取締役、太和物産(同)監査役を兼任。平成16年11月、エムビーエス監査役に就任し、現在の任期は平成25年の定時株主総会終結時から平成29年の定時株主総会終結時までだったが、満了前の退任となった。”(宇部ジャーナル2016年8月31日より)








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