2020年7月11日土曜日

奇天烈な和歌山分類

こんにちは、日向です。

昨日、ご紹介しました新・和歌山市民図書館を視察された専門家の方のコメントから、意外な事実がひとつ判明しました。

それは、独自分類は、2階の7万冊だけでなく、4階の児童書コーナーまでもがその対象になっていたことです。


早速、担当部署にその点を確認しましたところ、さらに意外な事実がわかりました。




・4階の児童書コーナーは、CCCがこれまで他のツタヤ図書館で採用してきたライフスタイル分類ではなく、和歌山市とCCCが協議した結果、まったく新しい独自分類によって配架しているということ


私も、一瞬、よく意味がわからなかったですが、この経緯についての説明を受けて、やっとのみこめました。


・移転前の和歌山市民図書館の児童書コーナーも、いわゆる一般的な図書館で採用されている日本十進分類(NDC)ではなく、出版社別に配架する独自の分類方法をとっていた 

・新図書館へ移転するにあたって、CCCとどういった形で分類していくのがいいのかということを協議していった結果、これまでにない独自の分類方法を採用することになった。これはライフスタイル分類とは一切関係はない


確かに、古い図書館では、絵本を出版社別に配架していることがよくあるそうですから、

この話だけ聞いておりますと、なるほど、そういうことなんですね、で終わりそうです。

しかし、問題はそこに至る経緯なんです。


2017年12月、TSUTAYAを全国展開するCCCが新・和歌山市民図書館の指定者に選定された翌年から、

和歌山市の市民団体は、市当局に対して、繰り返し「TSUTAYA独自のライフスタイル分類は、わかりにくいので採用しないでほしい」と申し入れておりました。

それに対して、当時の坂下館長が「CCCのライフスタイル分類を導入するのは、45万冊のうち二階の5万冊のみのため、心配はいらない」と回答していたのです。

にもかかわらず、ふたをあけてみたら、2階7万冊にライフスタイル分類が導入されていたうえ、言及のなかった4階部分まで独自分類になっているのですから、

約束違反ではないのか! と怒り心頭に達するような出来事なんです。

市の担当者にこの点を問い詰めましたところ

「児童コーナーは、もともとNDCではないので、約束を破ったわけではない」と釈明していますが、

市民とすれば、


「そんな説明は一切うけてない!」 

「騙し討ちではないのか!」

という声が聞こえてきそうです。


しかもですよ、CCCと和歌山市独自に編み出したとされる児童書の「ツタワカ分類」とでも呼ぶべき、この独自分類を取り入れることについて、どうやら教育委員会の定例会でも説明していないらしいんです。

CCCと、当時の副館長が協議をして決めたというだけで、そのプロセスがおもてに出てきていません。ちなみに、その副館長は、昨年3月に退職されています。

昨年3月まで副館長だったNさん、みてますか? コレあなたの責任にされていますよ。



さて、この問題の発端は、昨日のブログで書きました専門家のこんな言葉でした。

「小学生の調べ学習にはつかいづらい」

それはそうですよ。検索してみますと、「児童書/絵本/キャラクター絵本/」とか「児童書/絵本/有名作家の絵本/有名作家の絵本」なんていう分類になっていますから、

たとえば、児童になにかテーマを与えて、それについての本を探すということが、いったいどうやったらできるのか、いくらなんでも、こんな分類では、調べ学習なんて、とてもできないという声が出てきそうです。

いや、そんなこたぁいいんですよ。「えほんの山」に子供たちが集まて、なんとなく本に親しめばいいんですよ。

おそらく、そんな答えが返ってくると思いますが、

いやはや、それにしても、CCCと和歌山市が、新たな児童書の独自分類を開発するなんて、とんでもなく奇天烈ではないでしょうか。



とにかく、2階の一部だけかと思ったら、市民に一言のことわりもなく、勝手に4階までも独自分類にされるなんて、酷い騙し討ちではないですかね。

おそらく、教育委員も誰ひとりそんなこと聞いてないはずです。

ちなみに、和歌山市当局に4階児童書コーナーの分類について問い合わせた際、担当者が何度もしつこいほど繰り返していたのが、以下のセリフでした。



「ライフスタイル分類ではないんですよ」










和歌山市騙し討ち事件 へつづく

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