2020年10月30日金曜日

辻褄の合わない和歌山市の使用許可書

 

こんにちは、日向です。


先日、港区ワンルームより安い和歌山市民図書館 でお知らせした件ですが、


和歌山市が市民図書館内に、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が営業する


蔦屋書店とスターバックスに貸し出すための行政財産使用許可書の記載に不審な点があると、ィツターで「awakoyot@awakoyot」さんから、以下のようなご指摘をいただきました。


「行政財産使用許可書見てみると、申請が当初の全面開館予定日の4月24日付で、許可書の日付は実際の全面開館日=許可期間開始日の6月5日。4月24日時点ではコロナで全面開館日は決まってなかったはず」


少しややこしいので、詳しく説明してみたいと思います。

下の書面をみてください。







使用許可の決定があったのは、6月5日のグランドオープンの日ですが、まず注目したいのが


申請日です。


「令和2年4月24日付で申請のあった行政財産の使用については」となっています。


4/24と言えば、コロナ禍が深刻になる前に、当初グランドオープンを予定していた日です。


次に注目したいのが


「3.許可期間」です。


令和2年6月5日から令和3年3月31日


となっていまして、今年6月5日のグランドオープンから来年3月末まで許可するよと書かれています。



おかしいのは、4月24日に申請するときには、すでに6月5日にグランドオープンすると決まっていたの?


っていうことなんです。



政府が緊急事態宣言を出したのが今年4月7日ですから、CCCが使用許可申請の書類を提出した4月24日あたりは、


6月5日になれば、もう大丈夫だからオープンできる


なんて誰も確信もてないですよ。ちなみに緊急事態宣言が解除されたのは5月25日のことです。



なのに、申請段階では、6月5日からグランドオープンするので貸してください


なんて出せるわけないじゃあないですか。



それとも、正確に未来を予測できる超能力者でもいるのでしょうか? CCCか和歌山市役所には。






コレ、どこかの段階で、公文書を書き換えたのではないのかと、疑っておりましたところ


担当部署に問い合わせて、真相がさきほど判明しました。


カルチュア・コンビニエンス・クラブの申請書類には


「許可期間」ではなく「使用希望期間」となっていて、


その日付が 

令和2年4月24日から令和3年3月31日 


となっているとのことなんですよ。【※1】



要するに、CCCから「4/24から貸してください」と書かれた申請書を受け取った和歌山市は、


「4/24からはまだ貸せないけれど、6/5からならいいよ」と回答しているっていう理屈です。



はぁ? それを一枚の紙で読み取れというのが無理な相談で、そもそもCCCから提出された申請書が開示されていないこと自体が不適切なんですよ。



もしかして、和歌山市もわかってるのですかね。こういう手続きがマズイってことを。


理屈としては、確かに整合性はなんとかついてはいるものの、もしそうするのならば、いったん不許可の通知を出したうえで、


再度、6/5からの申請を提出させて、それについて許可するという手続きが必要なんじゃあないのかなって思いました。


なぜそういうかといいますと、じゃあ、私の開示請求についても、CCCの申請書類が一枚抜けていたわけですから


改めて申請なんかしなくても、追加で、そのCCCの申請用紙のみ送ってくれればいいものを


そういうことができるかどうか検討してみる


との回答でした。


カルチュア・コンビニエンス・クラブ様には、最大限の便宜をはからうのに、ほかの市民は、いちいちゼロから申請し直せなんて言うのって、おかしくないですかね。


それもそちらのミスというか、入れ忘れなのに。



というわけで、そのCCC申請書類が入手できましたら、後日ここに掲載たいと思います。


よろしくお願いいたします。


【15.24追記】 申請の許可者を「和歌山市」と書きましたが、これ正しくは「和歌山市教委」です。本文の該当部分は、すべて「和歌山市教委」と読み替えてください。


【※1】ということは、CCCは「今日4月24日から来年3月末まで図書館内の書店・カフェエリアを貸してよ」という申請書を4月24日付で和歌山市に提出していたことになる。これは、即日許可が下りる見込みでの申請だったはずで、もし開業当日に許可がないと、無許可営業となってしまう。CCC申請書の現物コピーの日付が、果たしてどうなっているのか確認してみたい。



【関連記事】


港区ワンルームより安い和歌山市民図書館 




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