2020年5月18日月曜日

黒塗りなし“爆弾資料”

こんにちは、日向です。

さきほど、先日予告しておりました『黒塗りの図書館』シーズン3の第一弾がリリースされました。


和歌山・ツタヤ図書館、市が公募前にCCCを内定か…事前に市長と面談、内部資料を独自入手




和歌山市では、これまでTSUTAYAの本社CCCが指定管理者に選定された選定委員会の採点結果等については、繰り返し不正疑惑を報じてきましたが、



総事業費123億円となった図書館が入る再開発ビルのプロジェクトに関しては、CCCが選定前から関与してきた直接な証拠は提出できていませんでした。


それが今回、黒塗りが完全に外された関係者会議の文書を一部入手したところ、あっさり出てきたんです。選定会議が行われた2017年11月の一年以上も前にCCCが市長プレゼンしていた事実が。



CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が市長プレゼンに7/8来庁予定 都市計画部、教育委員会も同席



1400枚のうち97%が黒塗りされている資料のうち、ほんの一部ではありますが、黒塗りが完全に外された状態の原本コピーを入手しまして

そちらを詳しくみてきた結果、こんな八百長みたいなことを平然と話しあっていたのがわかったわけです。


原稿は、一部編集部で手直しされていますが、直される前の書き出しはこうでした。



 「公募する前に、一社のみプレゼンするなんて、まるで裏口入学じゃないですか!」



 質問の語気が、つい荒くなってしまったのは、筆者が“爆弾資料”を入手したからだった。

 手元にある関係者会議の議事録には、事業者を正式に公募する1年以上前の2016年6月に時点で、こう書かれていたのだった。

「CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が市長プレゼンに7/8来庁予定」 

 これは、いったい、どういうことなのだろうか?




詳しくは、記事を読んでいただくとして、ここまで決定的な証拠が出てきたことで、事件の様相は大きく変わってきました。

これまでは、なんとなく怪しいという話に終始してきましたが、今後は、不適切な選定プロセスとして、捜査機関が調査に入れば、

大掛かりな官製談合事件に発展する可能性すら出てきたからです。





なんといっても、これについての市の関係者の反応が興味深いです。

のらりくらりとかわすのかと思ったら、強い調子でこう否定していました。


「これから事業者を募集しようという時期に、その候補者となる企業1社だけを呼んで市長プレゼンするなんて、とても考えられません。自分がそのとき、もしその部署にいたら全力で止めますよ」



今回は、第一弾ということで、入手できた黒塗りが完全に外された数十ページにもわたる原本=「爆弾文書」のうちほんのさわりだけしかご紹介できませんでしたが、

次回以降、南海電鉄とアール・アイ・エーがこのプロジェクトにおいて、どのようにCCCに期待していたのかということについても詳しく迫っていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。


【関連記事】
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